もう一回Movix昭島。この映画(R15とは知らなんだ)が本当は観たかったので。
これ、ビデオで散々観てまして、筋もほぼ分かってるんですが、映画館で観れるのと、この映画の音楽がいいんですよ、サウンドトラックを買っちゃった位なので。それを思う存分聞きたかった、というのもあります。満足満足。
原作はフィリップ・K・ディック。「ブレードランナー」や「マイノリティ・リポート」の原作もこの人なんですが、とにかくトチ狂った作風で、次から次へ話が二転三転するのが特徴。まあ、ヤク中だったから・・・。この映画の原作は和訳名が「追憶売ります」という短編なんです。それを大きく膨らませて、ついでに根本的なテーマもほぼ反対にしたのがこの映画。映画はメチャ面白いんですが、原作のテーマが「なにもしないけど、いなければならない」男の話、映画の「でかい事を成し遂げる」とは真逆なんですよ。ええんかいな〜〜??とは思うんですが、まあいいか。ちなみにディックさんは、この映画の製作中に亡くなったんじゃなかったっけなあ。。。
今観ると、観た当時は「SFだなあ」と思った「電車の広告が動画」とか「リモコンで好きな風景動画を大画面で」なんてのがもはや軽く普通の風景になってしまっていることが驚きなんですが、アナログな手法で大掛かりなSF映画をつくっていた時代のラスト辺りの作品ってことで、逆にリアル感が増す。こないだの「テネット」もその手法を使ったもんだから大金が吹っ飛んでったようなんですが。
あと、この映画にはシャロン・ストーンが出てます。エロカッコイイお姉さんで、シュワ氏の奥さん、というスゴイ配役。これだけでも見る価値あります。
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