槐(えんじゅ)の気持ち

仏教伝来の頃に渡来。 中国では昔から尊貴の木としてあがめられており、学問のシンボルとされた。また止血・鎮痛や血圧降下剤ルチンの製造原料ともなる このサイトのキーワードは仏教、中国、私物語、健康つくり、先端科学技術、超音波、旅行など
 
2008/03/31 19:52:42|旅日記
中国 雲南の旅 昆明(6)

       中国 雲南の旅 昆明(6)

4)成都乗り継ぎで昆明へ

北京で入国審査を済ませているので、国内旅行者と同様に、何のチェックもなく、空港の外に出ることが出来た。昆明への乗り継ぎ便の搭乗まで時間が充分あったので、空港の前の大通りに出て、成都の空気を肌で感じることにした(写真上1)。北京空港とは異なり、清浄で温かさを孕んだ空気であった。「望蜀」(心に貪りが生ずれば満ち足りることがないという意)という言葉や、「蜀犬日ニ吠ユ」という言葉で形容される蜀の国、現成都であるが、今の季節は乾季で、気温も17℃、司馬遼太郎が体験した、乳色にかすんだ光景は見られない。

その大通り側から空港の国内線出発ロビーに入って、2F出発ロビーにエスカレーターでのぼり、その最も奥の左手にあったAir Chinaのチェックインカウンタで搭乗券を受け取り、搭乗口に向かう。途中、手荷物検査(X線)を受け、搭乗ゲート(C2)に向かう。この手荷物検査(X線)が済み、通過した手荷物を身につけようとした時、手荷物検査(X線)トンネルから最も遠くにいた検査官が、突如大きな声で、「オリンパス カメラ! オリンパス カメラ!」と叫び、ウェストバッグにしまい込んだ「カメラを見せろ!」、そして、「パスポートを見せろ!」、「搭乗券を見せろ!」とわめき立てる。「さっき見せたばかりではないか」と、中国語を話せれば文句を言いたいところだったが、抵抗もせず、その様に従ったが、よくよく考えてみるに、あのX線検査装置の分解能でカメラボディの“OLYMPUS“という小さな記銘を、しかも移動しているところを読めるのだろうか?」「もし読めたとしても、いちいちわめき立てるだろうか?」、「その検査官はX線モニタを見れる位置に居なかったのに何故?」という疑問が次々に湧き出て、「自分の所属会社をパスポート、その他どこにも記載していないが、中国の少数民族の地域で、民族抗争の火種となりやすい地域を好んで旅をするので、マークでもされたか」などと、あらぬ憶測をしてしまいたくなる出来事だった。

 とは言うものの無事CA4599登場口ロビーに移動し(写真上2)、機に搭乗することが出来、座席13J(CA422では13L)に落ち着いた。日本人は見たところ一人もいなかった。搭乗開始は肉声で、中国語で良く分からなかったが、同じCA4599のチケットを持った人の流れに載って座席13Jに辿りついた。予定の出発時刻を25分遅れた19:30に離陸した。あとは昆明まで一時間十分間、機上の人となり、着後昆明空港で旅行会社の出迎えを受けるだけで、往きの移動を無事終えることになる。

離陸して30分経過したところで軽いスナックがペットボトル入りの水とともにサービスされた。スナックは丸いパンに、レタスとハムが一枚挟まれた簡単なものだったが、水の配給がありがたかった。

昆明空港着陸直前眼下に夜の昆明が明るい輝きを持って視界に入った。この時刻に、この様な明るい輝き(黄光)を放つこの街は、繁華の街であるに違いないという予感をもった。昆明空港に約30分遅れで到着し、日本語現地ガイドと運転手の出迎えを受け、一路ホテルに向かった。途中車から見える街並みは、予想通り車が多く、人も多く、活気のある街という感じがした。道は広く、両側には黄色い菜の花の形をした街路灯が続く。これが着陸直前に見えたのだ。

国際花博覧会を境に街並みが一新されたそうだ。市の南東部にある飛行場から車で30分足らずで、昆明市の中心地にあるホテル、宝善大酒店に着いた。三つ星ホテルである。ガイドさんが、ホテルへのチェック・インを代行し、翌日の出発時刻10:30と朝食の要領を教えてくれた。部屋の内部(写真上3、写真上4)をチェックしてくれ、飲料用湯沸かし器(写真15の白い箱の様なもの)の使い方を教えてくれた。出てゆくときに土産の入った袋を渡した。

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2008/03/30 12:46:30|旅日記
中国 雲南の旅 昆明(5)
            中国 雲南の旅 昆明(5)

3) 北京から成都乗り継ぎで昆明へ

CA422は成田−成都直行便であるが、ANA 北京往き(NH5709)を兼ねている為、北京空港に着陸し、ついでに、成都へ向かう客も入国手続きをすることになる。手荷物は全て持って機外へ出て、シャトルバスで着陸ゲートへ、着陸前にCAマークを胸に貼った人は、荷物受け取りへは行かず、トランジット搭乗券をもらい、入国審査を受ける通路に向かう。機内で記入した入国審査表とパスポートを見せ、次いで手荷物をX線検査し、待合室を経て搭乗口からシャトルバスに乗り、再び機に搭乗し、同じ座席に座る。既に、北京から成都へ向かう搭乗客が座っていた。待合室にあったトイレで小便をした時、そこにいた職員(?)が親切に手拭紙を手渡してくれた。そして、チップをよこせという、渡そうとしてもたもたしていたところにAir Chinaの職員が早く再搭乗してくれと、トイレまで呼びに来てくれて、結局チップを払わないですんだ。そんことがあった分だけ搭乗が遅れ、他の殆どのトランジット旅行者が搭乗した後になってしまった様だ。

北京までは日本人の姿が多く見られたが、北京から成都への便にはチベット自治区騒動が四川省に飛び火しているという報道の為か、日本人の姿は殆ど見られなくなった。そんな中で、成田−成都直行便ということで、日本人乗組員が一名居て機内の各種案内が日本語で最後まで行われていたので有り難かった。北京から成都まで1680km、二時間二十分のフライトとの案内があった。

機は一路南西に向かい飛行し、北京時間1:30眼下に全く冠雪していない峰々が見えた。日本語機内放送で、太原、西安上空を通って成都へ到るとの知らせがあり、頻繁に窓から眼下の地形を眺めた。たまに川が山を分けたり(写真9)、西側の斜面が平坦に見える山並みが目に入る(写真10)。西安かと思われる地形が眼下に見られた。また。大きな川がウネウネと九十九折になって流れる大河、おそらく黄河であろう、が目に入ったり(写真11)、恐らく西安では無いかと思われ、飛行場を配置した街の上空を眼下に通り越して成都への飛行を続ける。

成都双竜国際空港に着陸まじか、機窓から地形がはっきり見えてみると、菜の花畑の黄色が眩しく映るようになってきた(写真12)。
北京時間で午後3:30成都双竜国際空港に到着した。

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2008/03/30 12:38:24|旅日記
中国 雲南の旅 昆明(4)
           中国 雲南の旅 昆明(4)

2) 黄砂空港

   更に、日本海上をほぼ真西方向へ飛行を続け、北京着陸まで残り30分程となった。そして次第に高度を下げるが、白い雲ではなく、ベージュ色をした埃の様な雲の中に突入。黄砂とスモッグと水蒸気雲が混じった、“漂う文明雲”であることが容易にわかる。時刻は12:37(中国時間で11:37)。成田/北京間2500kmを4時間で飛行すると、平均174m/secの速度の砂で機体がブラストされていることになる。あるいは機体に堆積することになる。正にセピア色の都市北京というイメージで、眼下の町並が浮遊した黄砂スモッグによってベールに被われた感じがする(11:45:02/写真5、11:49:44/写真6、11:49:54/写真7、12:00:20=ゲート・イン/写真8)。羽田空港も高度経済成長期には同様だったのだろう。

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2008/03/30 12:26:32|その他
中国 雲南の旅 昆明(3)

 中国 雲南の旅 昆明(3)

2. 旅物語

1) 往路

成田空港からすぐ傍にある改装直後のホテル日航成田に前泊(パッケージ・プラン6,000円)。18日(火)6:40ホテル発のバスで空港第二ターミナルに向かう。搭乗チケット引き換え券セット(4件分)を指定のカウンター(JTBが代行)で受け取り、中国国際航空のチケットカウンターで搭乗券と交換、座席はL13で一番窓際のシートであり、翼より前方で、地上の様子が翼に邪魔されない格好の位置だ。出国検査は最近では稀なスルー・パス。今回は、ポケットの中のもの全てを、ウェスト・バックにしまい込んだのが良かった。97搭乗ゲートに到る途中にある免税店で、「日本のお菓子」を1,000円で買い、ガイドさんへのみやげとした。手荷物が一つ増えたが、そこにバーバリーのハンケチを入れて土産セットとした。そこで、V30を動作させようとしたら、電池(単4 1個)が入っていないことに気づき、同じ店で単4乾電池(2個入り)を340円で買う。

搭乗ゲートまで行くと、ANA 北京往き(NH5709)を兼ていることが分かった。飛行機はBoeing757型機で、9:03ゲートから離れ、9:25に離陸、一路西に向かい飛行を開始した。東京上空は春霞の為か地上の様子は良く見えなかった。しかし離陸して30分も経たないうちに眼下に南アルプスと思われる冠雪した峰々がくっきり見えてきた(写真1、2)。そしてほぼ真西に飛行し続けているなか、機内ではでは飲食物のサービスが始まった。先ずスナック(写真3)ジンジャエールを頼んだが、エンジンの騒音で聞き取れなかったのか、ジュースを手渡された。そして、10:00頃食事で、ビーフ系の機内食(写真4)を食べた。しばらくうたたねをして目が覚めて、隣の隣の席の人の前のシートの背の部分に何やらカードらしきが留められているのに気がついた。そして、空席だった、隣の席に目をやると未記入の入国証カードがシートの上に置いてあることに気がついた。早速必要事項を記入した。

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2008/03/30 12:14:10|旅日記
中国 雲南の旅 昆明(2)
                  中国 雲南の旅 昆明(2)

5) 手荷物の準備
今回は日数が少ないことと、荷物の回収にかかる時間を節約するために手荷物のみとした。
着替え等身の回り品の他は、
・電子翻訳機 CASIO EX-WORD XD-SW7300 と予備乾電池
・ デジカメ OLYMPUS C-760 UltraZoom とメディア予備128MB、充電器
・ デジカメ OLYMPUS μ750 と充電器
・ 録音機  OLYMPUS VoiceTrek V30 と予備乾電池
・ 万歩計 FORCE
・ 磁石
・ 携帯電話1:国内、国内から国際電話用 N504i 
・ 携帯電話2:中国国内、中国からの国際電話 NOKIA 成田でJALエービーシーにてレンタル
・ お手製観光案内パンフレット
・ 司馬遼太郎「街道を行く20−中国・蜀と雲南のみち」朝日文庫
・ ウェスト・バッグ1(財布、パスポート、保険証
・ ウェスト・バッグ1(デジカメ2台、VoicrTrekを入れる
・ ボール・ペン 3本
・ 薬:常備薬(デパケン、フランドル、リピトール、シグマート)+胃腸薬(クレオソート)

2.観光日程
Day 1 火 2008年3月18日
成田/成都 / 昆明
交通: CA422(09:00/15:35)
    CA4459(19:05/20:15)
昆明の空港お出迎え、ホテルへ
宿泊: 宝善大酒店(三つ★)

Day 2 水 2008年3月19日 (朝食, 昼食, 夕食 )
昆明
交通: 専用車
午前 石林日帰り観光、大石林と小石林を見学
午後 金殿の観光へご案内
宿泊: 宝善大酒店(三つ★)

Day 3 木 2008年3月20日 (朝食, 昼食, 夕食 )
昆明
交通: 専用車
午前 雲南民族村にて少数民族の民族芸能(舞踏、音楽)を鑑賞し、雲南民族博物館を見学
午後 昆明市博物館にて見学
宿泊: 宝善大酒店(三つ★)

Day 4 金 2008年3月21日 (朝食, 昼食, 夕食 )
昆明
交通: 専用車
西山龍門及び華亭寺での観光へご案内、
大観楼、円通寺での見学
宿泊: 宝善大酒店(三つ★)

Day 5 土 2008年3月22日 (朝食, )
昆明 / 成都/成田
交通: CA4460(07:40/08:50)
    CA421(13:20/21:01)
朝、  昆明空港に見送り

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