槐(えんじゅ)の気持ち

仏教伝来の頃に渡来。 中国では昔から尊貴の木としてあがめられており、学問のシンボルとされた。また止血・鎮痛や血圧降下剤ルチンの製造原料ともなる このサイトのキーワードは仏教、中国、私物語、健康つくり、先端科学技術、超音波、旅行など
 
2007/09/22 1:54:35|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-24-

D4-9:ウルムチ・五彩湾A
湾の中に入ってみると、色々な形の小山があり、そこに夕陽が当たり、シルエットを演出する。シルエットは、その気になると色々な動物に見えたり、人に見えたりする。空に浮かぶ雲の形が色々な動物に見え、それが潜在的な自分の心象を表したりするのと似てる。
雲は時間的に刻々と変化して行く。即ち、時間軸に対する変化である。それに対し、ここでは場所毎に異なる容貌の小山がたくさんあり、それぞれ異なるシルエットを提示する。即ち空間軸に対する変化である。
 
写真上1のシルエットは、二人の人の顔で、上のシルエットはやや上を向いた顔、そして、下のシルエットは水平方向を眺めているように見える。
 
写真上2のシルエットは、羽を広げ空を飛んでる蛙怪獣、”ケロゴン”か。
 
そして写真上3は、両耳もとで、髪の毛を丸め、空中を飛びながら地表にある何かを探している乙女の姿か。
 
シルエットだけでなく、小山の山肌に刻まれている自然の造形も、見ようによって、いろいろな姿に見える。写真上4も然り、狼が口をあけ、何かに襲いかかる直前の姿そのものである。
 
この様に、ここ五彩湾の小山はそれぞれ異なる姿を呈しているが、もし西遊記に現れる一行がここを通過していたら、どの様な妖魔を登場させただろうか。
 
断層の境界から黒い汁が染み出して来て、それがシルエットと化し、三蔵法師に向かって、「何千万年もの間、断層の境界に閉じ込められた霊魂で、閉じ込められてしまったために、霊魂は三途の川へも旅することが叶わず、成仏できていない。お経を読んで成仏させてもらえないか」と言い寄り、お経を読み始めたら三蔵法師を罠に落とし、まるまると肥えた新鮮な肉を食べてしまおう、という下心があった。
 
妖魔たちは何千万年もの間、乾いた空気ばかりの食事で、水分、たんぱく質、脂肪といった栄養にありつけなかったのであり、これらの栄養素を口にしないと、もはや生きて行くことが出来ないところまで来ていたのだ。必死の形相をしまって、ごく柔らかく、人間に好かれるシルエットに化けて三蔵法師一行を、襲おうとしていた。・・・。
 
シルエットや自然の造形を眺めていると、ついついその様な妄念が次々と頭をよぎるのであった。
 
 







2007/09/21 15:57:32|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-23-

D4-8:ウルムチ・五彩湾@】
北京時間で、20:18、天池から約4時間かけて、やっと五彩湾入場門にたどりついた(写真上1。ここで入場料を支払い、門をくぐり、ハイライトとなる場所に更に車で乗り入れる。
入場門が落す影が相当長くなっているのに上空がいまだ暗くないのは、斜めに地上に射し込む太陽光線をさえぎる山などが、広い範囲で無いからであろう。
 
そして更に奥に進み、斜面に断層が現れ色彩豊かな小高い山(丘?)があちらこちらに見えるようになってきた。(写真上2)夕刻なので、僅かな凹凸でもブラックストライプが入りコントラストがはっきりしてきて山の表情が豊かになる。
 
形が似ていて、すぐ隣同士の小山でも,縦縞線の配列密度や色彩に差異があり、異なる表情を見せる(写真上3)。この写真でも左側の小山は色が赤茶けているが、右の小山は色がモスグリーンで、縦縞の配列密度が左側よりも小さい。ただ一つ共通しているのは、断層の境界線の位置である。
 
この様に色が異なるのは、同じ鉄を含んだ鉱石でもその鉄のイオン価が三価の場合(赤茶)と二価(青)の違いか、鉄を含む鉱石(赤茶)と、ニッケルを含む鉱石(黄緑)との違いかいずれかであろう。新疆・ウィグル地区の鉱物資源は鉄、ニッケル、銅、錫、石炭とのことなので後者の憶測が全くなり立たないわけではない。鉄錆の赤茶か、青板ガラスの青(緑)か。
 
北京時間で、20:30ついに五彩湾ハイライト地点の麓まで来た。ここまでは水平移動だったがこれからは断層の見える小高い山に登ってゆきもっとも眺望豊かな小山にたどりつく、と言う垂直運動が主の移動となる(写真上4)。人の影も相当長くなり本格的な夕刻に入って行く。張さんにしたら時間配分がうまく行き、ニンマリというところであろう。
 
この山登りに対して、何の注意書きも断りがきもない。気の向いた小山を選び注意深く昇って行くのみである。他の4人は自分より15歳以上も離れている。体力の差は明らかである。しかし、身体と気持ちを奮い立たせる絶好のチャンス。頑張って付いてゆくことにした。
 
 
 
 
 







2007/09/21 14:42:09|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-22-

D4-7:ウルムチ・天池から五彩湾へA】
五彩湾観光は、当初自分が希望した観光地には入っていなかった。ところが、ウルムチ出身の張さんも訪れたことがなく、また写真をとることが趣味である彼にとって、五彩湾の
夕景は垂涎の出る被写体で、見逃すことは出来ない。自分も写真を撮ることが好きだと駱さんに以前から表明しているので、是非一緒に行かないかと誘われ同行することになったわけである。当初天池一日、五彩湾一日と計画したが、私がウルムチに着く時刻が深夜であること、夕刻近くに五彩湾に着くようにするため、天池と五彩湾をセットにしたコースになったわけである。
 
ウルムチ、天地、五彩湾は倒立した三角形の三点A,B,Cにあり、下の頂点Aがウルムチ、上の右側の頂点Bが天池、そして上の左側の頂点Cが五彩湾である。辺ABの長さ
は110km、辺ACの長さが160km。そして、このセッション「天池から五彩湾へ」は辺BC
の移動途中の光景を綴ったものである。Aではそれまでの国道に別れを告げ、地形がダイナミックに変化し、走行する道路は舗装されていず、砂埃を舞い上げ、凹凸の激しい道
を耐久レースの様な感覚で目的地にたどりつこうとする過程である。
 
国道からそれる直前では、トルファンで見たような縦縞に風食された小高い山がみえた。山とその周囲に緑は全く認められず、その色はダーク・グレーであった(写真上1)。
 
そして、少しゆくと分岐点に差し掛かり、ここにあったガソリンスタンドで給油。給油の間、車から降りまわりをみると色鮮やかな小高い丘が目にはいった。茶色というよりピンクというべきかも知れない。(写真上2)ここで北京時間で、19:17、ウルムチ時間でも17:17で夕刻に近い。
 
国道からすでに逸れた道に入りこんでいるが、次に見えた有彩色の小高い山、これも橙色と言って良い鮮やかな色である。(写真上3)
 
そして更に進むと珍しい光景に出くわした。やや草原がかったところで、野生の馬が一頭だけ、草原に戯れている姿が目に入った(写真上4)。この時北京時間で19:00。天池からすでに3時間、五彩湾真近のところまで来た。
 
 
 
 







2007/09/21 13:06:41|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-21-

D4-6:ウルムチ・天池から五彩湾へ@
天池を後にして、暫くするまでは所々に点々とパオが見える。(写真上1)時刻は北京時間で17:00少し過ぎたところだが、依然として天池から流れ出ている水が緑の木々の間を滔滔と流れる。時に川幅が広くなり、流れが緩く、水深が浅くなったところで、白馬が水を飲んでいたり、涼を取っている光景が目に入ってくる。写真になる光景だったが、そこで停車することもなく先を急いだ。
 
そして、1時間ほどすると目に映るのは所どころに草が生えている平原が両側に延々と続くようになる(写真上2)。砂漠というには、所々緑があるし、草原というには緑が所々にしかない。走行道路の両側の路肩には人工的に芝生の様な草が植えられているところがある。また目を地平線の方に向けると植林され整然と木々が配列しているところもあった。草はタマリスク、植林されているのはポプラではなく胡柳か、確認は出来なかった。
 
道路は広く、ドライブは快調で、時折、この地帯より高温だったトルファンの道路では目えなかった”逃げ水”が見えるようになる。数100mを先行する車は、まるで水の上を走っているようである。(写真上3
 
そして、更に進むこと30分、相変わらず見事なまでの”逃げ水".、但し逃げ足がいくらか遅くなったのか、先程よりは近くにあるように見える、が車と道路標識を鏡の様に反射させ、くっきりと見えるようになる。
 
思わず砂漠に現れる蜃気楼のことを思い浮かべる。その”逃げ水”のかなたに目を遣ると、まるで走行しているこの道路の行き着く先に大海原があるのではないかと錯覚させる光景に出くわす(写真上4)。
 
五彩湾の湾という字が気にかかっていたが、もしこの先の大海原に見えるところが五彩湾であるとすると、なるほど五彩の地名がふさわしいかも知れないという気になってきた。”湾”とか”沙”というのは海、川、沼、湖の様な水が関係した土地や地域を表すと短絡的に考えてしまうのは、五彩湾に近づくにつれ景色は一変し、そう考えるのは間違いということに気がつく。
 
 







2007/09/21 0:34:51|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-20-

【D4-5:ウルムチ・天地5】
モーター・ボートから降り、湖畔を眺め回すと、いたるところに記念写真を撮るポイントがあり、貸し衣装なども備わっている。ウィグル族の女性はカラフルで特徴ある服を着る。その服の色がたくさんあり、多種類のカラーのコンビネーションのうち、観光客が選ぶ選択肢を増やすため、多くの貸衣装が陳列されるハメになる。その様子もまた風情を感じる(写真上1)。
 
そして、少し歩くと「聖水祭壇」と書かれた碑が目に入り、そこで記念写真を撮った。(写真上2)更に少し斜面を登るように歩くと、やっと天池と赤く記された石碑が現れ、ここでは、多くの観光客が記念写真を撮っているので、少し順番待ちをしてやっと写真を撮ることが出来た(写真上3
 
時刻は北京時間で16:30、新疆時間で14:30.本日のハイライトの五彩湾の夕陽をとることを楽しみにしていた張さん兄弟にとって遅すぎてもそれに間に合わないし、早すぎても手持ち無沙汰に夕陽が拝めるまで待たねばならない。天池の観光をしながらも、頭ではその時間調整をしていたに違いない。そろそろ良いころだと思ったのであろう。「では帰りましょう」の張さんの一声で、駐車場まで降りてゆくマイクロバスの停留所方面に向かった。名残惜しげに天池で撮った最後の写真が写真上4である。この写真には極めて偶然にもトンボが画面にアクセントをつけてくれているかの様に、遊泳している姿が写っている。
 
ところが、ここでミスったことをしてしまった。往復乗車券がないと、マイクロバスで駐車場まで戻れないのだ。どのポケットを探ってみても出てこない。とにかくポケットの数といえばとんでもなく多く、更にウェストバックを二つ腰にぶら下げている。それらを合計した数は20以上にもなる。どのポケットにしまったか忘れてしまっているし、ポケットにしまう時しっかりしまいこまなかったので、途中で落としてしまった可能性もある。
 
他の3人は先にマイクロバスに乗って下山して駱さんがみつかるまで付き合ってくれた。
結局は見つかったのでほっとしたが、見つからなかったらどうしていただろう、と冷や汗が出る。