【D6-6:カシュガル・老城@】
ここは、観光案内本にも、「シルクロード紀行No.8カシュガル」朝日新聞社刊にも地図にも掲載されていず、事前に知らなかったこともあり、最初の予定に入っていなかった。しかし、古きよき時代を遺しながら、現在も生活空間として使われていて、現役の老若男女、子供がいろいろな表情で生活している。
30元の入場料を払い、入口に「カシュガル老城」と書かれている看板の下をくぐり、中に入る(写真上1)。その外観は土とレンガからなり、「城」という漢字が、土から成る、という書く理由が頷ける。トルファンの交河故城、高昌古城の様な遺跡と同じ運命に陥る前駆状態に今あり、土から成る建物で囲まれた観光用地区という感じがしないでもない。
老城には電線が張り巡らされていて生活に使われていうことが分かる(写真上2)。そして城内では、野菜等の食料品の青空市場があった(写真上3)。城内に入ったばかりの所は柳を主体とした木々や、貯水池、天山山脈の行き解け水を曳いた水道口もあった。飲めると言うので、その水を手に掬い、一口手皿でのどを潤した。駱さん、グランベールさん、共にその様にしたのを真似ただけだが、これが日本に帰国直後から始まった猛烈な下痢の主因になったのではないかと反省至極の行動と言えた。
以下に、入場券の裏に書かれている説明書き(英文部)を和訳する。
カシュガル老城は二つの大きな路地と約20の小さな路地からなり、そこに10000以上の人が住んでいて、完全なイスラム文化が息づく迷宮となっている。この老城は10世紀に、カシュガル王朝が創建した王宮であり、王朝時代の全ての王が兵士を派遣し、王宮を守ってきた。ここには12の単位の神託と市街保護区があり、古い路地、古い形式の住居、9つの竜泉、その他の文化遺跡、ウィグルの歴史、文化、風俗を納めた素晴らしい建造物がある。20の住居を訪れれば、人々の生活スタイル、伝統工芸品、ここならではの地方色豊かな料理を見ることができる。
有名な詩人、郭小川は次の様に書いた。「天山山脈に入らずして新疆馬が強いことを知ったとはいえない。同様に、カシュガルに至らずして、新疆の長い歴史が分かったとは言えない。この路地を歩いてみなければ、何も解らない(ところが、この路地を歩いて見れば全てがわかる」