槐(えんじゅ)の気持ち

仏教伝来の頃に渡来。 中国では昔から尊貴の木としてあがめられており、学問のシンボルとされた。また止血・鎮痛や血圧降下剤ルチンの製造原料ともなる このサイトのキーワードは仏教、中国、私物語、健康つくり、先端科学技術、超音波、旅行など
 
2007/09/27 19:11:49|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-39-

D6-10:カシュガル・昼食
時刻は北京時間13:30、新疆時間で11:30、昼食時である。持ち帰った両開き袋に入った手拭用ティッシュには漢字で解放北路、団結商場2階にある突瀾(TURAN)と書かれているが、カシュガル特産の突瀾茶という黒茶の販売会社がスポンサーになっているティッシュかも知れない。(写真上4下
 
店内は綺麗で、カシュガルでも有数のレストランであることが分かる。ウィトレスが注文を取りに来たのだが、不思議な顔貌にひきつけられた(写真上1)。眉毛が濃く.はっきりと塗られているだけでなく、眉間も塗られ、まるで二つ目小僧なのである。グランベールさんの話では、未婚の女性の印なのだそうだ。少数民族の中に残っている風習らしい。
 
料理が運ばれてくる間の時間、店内で演奏さそれているウィグル音楽の演奏に暫し耳を傾けた。演奏はリズムが軽快であるが、じっくり音色を楽しむという趣ではない。花の歌で、1000年も前から伝えられている「オンシケ・モカム」という歌とのこと。昔は女性が歌う歌で、タンボアール、ドタールという弦楽器とラブという太鼓による演奏をバックに、1〜10の数にちなんだ数え歌(シイーム・マカム、マカム=歌)とのことであったが、個人的な印象だが、ウィグル音楽は、歌舞ワンセットで、舞踏を盛り立てる小道具という感が強い。(写真上2)。
 
食事には、運転手さんも同席してくれたので、名前はモハメット(MAHAMMAT)さん。誠実さ溢れる好漢で、身の上話は翌日のカラクリ湖への往復の車内で聞くことが出来た
写真上3左)。
 
料理は、またもやラグ麺である。味はこれまで食べたラグ麺のうち最も食べやすく、日本人向けに味付けされているのではないかと思うほどであった。麺は、太さ、腰の強さ、味とも、日本で食される如何なる麺(うどん、そば、中華麺)とも異なり、むしろスパゲッティの麺に似ている。スパゲティは最初からトッピングが乗っているが、ラグ麺は自分で懸けるのと味が香辛料で辛いのが特徴と言える。麺もシルクロードをその終点のローマ(イタリア)に伝えられた味なのかも知れない(写真上4上)。
 
そして、前記の突瀾茶が砂糖とともに出た。(写真上4下)黒茶というより紅茶であった。
写真には写っていないが、砂糖をトッピングしたトマトも出た。こういう食べ方は初めてであったが、塩をつけて美味しい果物は砂糖をつけても美味しいのかも知れない。
 
帰り際、かわいい男の子が目に入った。偶然とのことだが、モハメットさんの自宅の近所に住む家族らしかった。カメラを向けると可愛げにポーズをとってくれた。(写真上3右)。
 
 
 
 
 







2007/09/26 0:23:57|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-38-

D6-9:カシュガル・老城の人々A】
10000人も住んでいれば、住人の人生の一場面に遭遇できるはずである。写真上1は三人三様のなんらかの想いを表情に出している。子供達の屈託のない表情とは異なり、心の底に、わだかまりを持ちながら多分父(左)、子(右)、父の友人(奥)、子の妻(手前腕だけ)だろうが挨拶しているようにみえる。
 
勝手に物語を作ってしまうと、
『子がこのたび意を決して、老城から老いた父親をここに残して近代化され、住環境が良いはずの公団住宅に居を移すことになった。一緒にゆくと想っていた息子の意に反して老父はここを動こうとせず、結局互いに離れて生活することになってしまった。息子は、「必ず迎えに来るから、それまでに気持ちを変えて欲しい」、と願い、老父は、「それは無理っていうものだ」』と互いに平行線で溝が埋らない。その様子をみている老父の友人は、「ああ、困ったものだ」となげく。そこへ、息子の妻が、老夫の思いつめた表情を見て、「あなた、決心をもう少し先送りしてもう一度じっくり考えてみたら」』という風になる。
 
老城の門をくぐったばかりのところには、緑茂れる憩いの場所がある。緑は柳が多く、その下に人々が憩う(写真上2)。あるいは集いの場かもしれない。あるいは、場外からバイクで遣ってきた人が、ここにバイクを置いて路地に向かうのかも知れない。
 
そして、路地では例のどこにでも登場する子供(中央の民族服と民族帽を被っている)達と一緒に写真に納まる。(写真上3
 
路地に接する家には色々な人が住んでいる。皆気楽に写真撮影に応じてくれるが、このおばあさん二人にはビックリした(写真上4)。肌はつやつや、ただ、白いベールを被っているのは、未亡人を意味しているのかもしてない。そのことを聞いてよう思ったら、いきなりのVサイン。Vサインは完全な世界共通語、聞こうと思ったことを聞き忘れてしまった。
 
 
 







2007/09/25 23:50:45|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-37-

D6-9:カシュガル・老城の人達A】
路地を歩いているうちに、トランジスタラジオから大きな音を出して道にたたずんでいた老人がいた(写真上1)。黒いコート風の長袖服を身にまとい、微笑んでいる。何か世離れしているように感じたので、どの様な人間かと眺めていたら、何を思ったのか我々のあとをヨタヨタと、また相変わらず大きな音の音楽をトランジスタラジオから流しながらついてきたのである。
 
「この人間は誰か?」といった目つきをグランベールさんに送ると、「乞食!」という言葉が返ってきた。やり過ごそうとして立ち止ったら、その老人も一瞬立ち止まったが、「あんた達とは何も関係ありませんヨ」と、我々には全く感心が無い、と言わんばかりの歩調で、相変わらず音楽を流しながら通り過ぎていった。
 
そのグランベールさん(写真上2)ここ老城内のことだけでなく、ここに住む人達のことも良く知っているようだ。老城内の木々が豊富なこの一角にある水飲み場で水を飲む様子は年季が入っている。ここは老城内のオアシスなのだろう。
 
そして、六角形のタイルの路地で出会ったこの人はグランベールさんの勤務する観光会社の同僚のガイドさんで、同じ日本部に所属している3人のうちの一人とのことだった(写真上3)。なるほど、胸にガイド証明カードをぶら下げている。このガイドさんは、日本人中年夫婦を案内していたが、写真をとらせてもらっただけで、言葉を交わすことはしなかった
 
しかし、このガイドさんとグさんの服装の違いは何を意味しているのか。本当はどうか分からないが、静と動の違いを感じたが、あるいは未婚と既婚の違いかも知れない。
 
ガイドさんは、このカードさえ持っていて観光客をたとえ一人でも従えていれば、中国本土であれば、どんな観光地、建造物にも自分の分は無料で一緒に入れる特典をもっている様である。駱さんにとっての自分も、そのような有り難い存在なのかも知れない。
 
そして、歳はそのガイドさんとさほど変わらないように見える女性の膝の上にいる子供は
またしても例の子供である(写真上4)。きっとどの兄貴、姉貴分の子供からも可愛がられているのだろう、と思うことにした。







2007/09/25 22:46:57|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-36-

D6-8:カシュガル・老城の人達(1)
カシュガル老城には10000人以上の人が住んでいるとのことが、入場券の裏の説明に書いてある。子供達は日本の様なゲーム文化がなく、その為か、路地そのものを遊具としてのびのび遊んでいる(写真上2
 
また子供同士仲がよく、たまに一人でいる子供が目に入るが(写真上1)、大抵は、外では二人組、三人組で歩いていたり、路地でたむろしていたりする。また物怖じしていず、カメラを向けると愛想の良い表情を浮かべてくれる。観光客なれしているだけかも知れないが。
 
子供達の写真を撮っていたら、どのグループのなかにも共通に同じ衣装で被写体に納まっている子がいることに気がついた。民族衣装とイスラム帽を被った子で、いかにもウィグル人の子供という雰囲気を漂わせ、かつ愛想が良い(写真上3、左&右)。
 
知らなくても良いことを知っている日本の子供達と、知らなくてはいけないことだけを知っているここの子供達の違いは、上空の空の青さの違いに匹敵するように思えた。
すくなくとも携帯電話を持っていたり使っている子は見当たらなかった。
 
写真上4は二人組の仲良しの子供達を撮ったものである。服装も、仕草も、顔つきも違うが、向いている先は自分の家族、友達だろう。
 







2007/09/25 21:34:51|旅日記
中国 新疆・ウィグル地区の旅(シルクロードの旅)-35-

D6-7:カシュガル・老城A】
時に写真上1のような老城らしからぬ比較的ぎれいな建物にも遭遇する。老城の中の路地はたしかに迷路である。そして、車が横付けされている、喫茶店と見間違う建物もある。この路地は恐らく2つあるメイン路地の一つであろう(写真上2)。中央に歩道ともいえる石段があり、その両側に車道?が石段を挟む様に配置してある。日本の歩道と車道の配置とは根本的に異なるようだ。
 
北京時間で、12:51、新疆時間10:51、老城を覆う空の青さが、極めて印象的である。(写真上2) レンガ色が実にマッチしている。
 
細い路地には生活臭漂う家々があり、建物に三方を囲まれている内庭には樹が植えてあるし、二階の窓辺には鉢植えの観葉植物や花々が飾られている。しかしこのような光景は路地に入り込んで、家の方に向かってみて初めて気がつくことであり、普通のそぞろ歩きでは、強い光がそのまま当たる家の外壁部分と、他の建物のシルエットが投影される外壁部分とが強い濃淡差をつくり出す(写真上3=4枚組)。
 
小道を挟んだ2軒の家が宙で連結している家も小さな路地には多かった(写真上3上2枚)。二世代住宅なのだろうか。
 
老城には10000人以上の人が住んでいる。殆どが熱心なイスラム教徒なので、モスクが必要である。写真上3の左下は清真寺、即ちモスクであり、ドーム状にくりぬいた門と、門の両角上に2本の塔がついているのが特徴で、多少の色(草いろ)のついた模様が施されているのが普通の様である
 
カシュガル老城は迷宮である。路地が複雑で、十字、T字、L字という様に多様な路地同志の会合パターンがある。この路地に初めて迷い込んだ者は、出られなくなること必至である。建物やその外壁も似たものが多く益々である。敵に対してはそれでよいが、ここでの生活者やここに来た親類、知人がそれでは困る。
 
そこで考え出された工夫が路面のタイル形状である。路面に使われているタイルは長方形か六角形のいずれかで、六角形のタイルが張られている路地を辿って行くと出口に至る。(写真上4-左:六角形タイル路面-右:長方形タイル路面