【D7-4:カシュガル・カラクリ湖C】
北京時間で13:15、カラクリ湖に到着した(写真上1)。残念ながら旅行案内書の写真の様な快晴ではなく、曇りである。旅行案内書によると、「カラクリ」というのは「黒い湖」という意味で、普段は青い湖水が、黒雲がかかり雨模様になると黒く変化するのだそうだ。
晴れ間も見える曇りなので、観る角度によっては湖面や湖岸は無彩色になったり、有彩色になったりする。
門構えになった、「カラクリ湖」と書かれた立派な案内標が湖畔にあり、記念写真を撮った。屋根瓦の被さった朱塗りの案内標に唐草模様と共に鮮やかな青で「客拉庫勒湖」と横書きされていて、屋根瓦には一対の対向した小さな竜が鎮座している。この様子からこの門標が少数民族によって立てられたのではなく、漢民族によるものとの推測がつく。
カシュガルには漢民族の人口が急速に増加しているらしい。
湖畔にはパオが散在していて(写真上2)少数民族が生活している。しかし生活の糧は観光客への土産物(綺麗な石の飾リ物)の売り上げが主ではないかということが、帰り際に売りに来る住人(?)の多さから推測できた。生活の厳しさは分からないが、天気の良い日に冠雪した峰が湖面にくっきりと映った光景を観ることが出来れば、それだけでも幸福に違いないと思うのは旅行者の邪推かも知れない。写真2では残念ながら、峰が雲に覆われているので、湖面に映る勇姿は拝むことが出来ない。
湖の水辺には、湖水の無いところは全て草が多い、そこだけ観るとどこにでもある風景といえそうだ(写真上3)。ここに至るまでに道の両側に迫る様に見えた無毛の山肌とは余りにも違う光景で、緑が目に入るので安堵感を得られる。
緑を従えた湖面には不毛の山並が写っているが、冬になると、冠雪した山並みが写り、湖岸に生えた草々も枯れるか、雪に覆われるのだろうが、その頃はここのパオに住む人達もパオを畳んでこの地を離れるのだろう。
ちなみに、グランベールさんの話ではカラクリ湖を挟む一方の峰であるムスタガータ山は「氷河の父」と愛称され、雪の厚さが300mにもなるところがあるとのことである。カラクリ湖の最深部が35mとのことなので、なんとその10倍もあるのだ。自然の凄まじさを感じる。
しかし、最近の温暖化現象がここまでしのび寄っていれば、今は300mもなく、その分湖の深さが増しているかも知れない。