過去に何回か載せてきた標題の単車について。やはり時々掲載したくなる。経験した中で一番だと思うからだ。
勿論パワーやサスやブレーキが一番という訳ではない。何が一番か。それは開発のコンセプトであり,それが確実に具現化されている点だ。
その理由は,ヤマハのHPにより,仕様を決定したのはヤマハではなく,アメリカの現地である点と考えられる。
ヤマハは,要求された事項に沿うように図面にしたらしい。メーカーの開発部門が主導した企画ではないという意味で,DT1の開発過程は,米陸軍が発注したジープのような側面がありそうだ。
そうした過程から独特の魅力が生まれたのだろう,などと考えている。
DT1の成功を見て,他社も追随するとともにカタログ性能競争が始まった。DT1もその渦中に飛び込み,せっかくのコンセプトを見失い,徐々にただの単車になっていった。
そのことから,初期型においては要求者からのコンセプトに忠実で,盛り込むべきことと捨て去るべきモノの弁別ができていたのが最大の美点だと思える。
2020.7.22(水) |