先日,捨てる予定のガラクタの中に,サビだらけの中華鍋を見つけた。厚めの鉄板で作られた鍋は,ちょっとした造形美。磨いてみるとサビは深くないので,再生してみることにした。
現代は便利なネット情報があるので,アレコレ再生法を探してみた。磨いた後は一度高熱で熱し,その後油を塗って煙が出るまで焼くことにより,スベスベして焼付かない鍋ができるらしい。
使用する油は適不適があるようで,まずはゴマ油を使ってみた。更に調べると,油膜を作る目的には亜麻仁油が最適らしい。使ってみると,固まった油の層が厚くなる傾向があった。
新品の鉄鍋に使うなら適当なのだろうが,サビ跡の凹凸が残る再生品の場合は部分的に油膜が厚くなりすぎるので,ゴマ油程度が適している感じがする。
鍋を再生すると,やはり使ってみたくなる。作ってみたのはチャーハン,焼うどん,焼きそば,玉子焼き等。最初は焦げ付き易かったが,最近は表面を具材がスルスルと滑るようになった。
そんな訳で最近,チャーハン作りにハマっている。米の状態,玉子の量,火の強さ,具材のサイズや焼き始めるタイミング,調味料の種類や入れる順序と量,焼き具合を判断する米の感触,色,鍋を火から離した時の湯気の立ち具合等々,多岐にわたるパラメータがあり,永く楽しめそうだ。
2023.6.13(火) |