報道によれば, 日本弁護士連合会は,10月7日に福井市で開かれた人権擁護大会で「2020年までに死刑制度を廃止し,終身刑の導入を検討する」とする宣言を採択した。
本気か?と,私は思う。この大会に,全国の弁護士の何パーセントが参加したのだろうか?もし大多数が参加した結果だとすれば,将来を誤る気がする。
また別報道によると, 同連合会が10月6日に行った死刑制度に関するシンポジウムで,作家で僧侶の瀬戸内寂聴が寄せたビデオメッセージが,会の前後2回にわたって流された。メッセージの内容は,死刑制度を批判したうえで「殺したがるばかどもと戦ってください」という内容だった。
私は,これが人を導く立場にある僧侶の発言かと思う。死刑制度を撤廃しようという発言だけなら,それは人それぞれの考え方があるのだと受け入れられるのだが,このメッセージはそうではない。余りに生臭い。
日本人の多くが死刑制度存続を推すのは,殺された人の家族や関係者の気持ちを理解してのことだろう。あるいは,自分の身に置き代えてのことだろう。殺人犯への罰は,原則死刑が当然だ。
日本では,計画性,残虐性,殺害した人数やそれに至った理由等により刑の重さが変わるのが実態だが,裁判で刑の軽減を考慮すべきは,それに至った理由が主であるべきであり,理由如何で刑を軽くすることは必要だろう。
しかしそれ以外の状況は重く考慮すべきではない。馬鹿者と言われようと,私はそう思う。『眼には眼』が刑法の根底にあるべきであり,公的にそれを行うことがなければ,私刑に走る者が必ず出てくる。それは,刑法の意義が失われることであり,法治国家とはいえない。
2016.10.7(金)-2
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