ネット上では,昨日発生した米海兵隊のMV-22Bオスプレイ不時着水の状況が判明するにつれ,不時着ではなく墜落ではないかという意見が出ている。機体が大破していることから出された意見だろう。
しかし私は,やはり不時着水だと思う。不時着と墜落の違いは何か?両者の境界を厳密に線引きすることは難しいが,大まかには,飛行の継続が困難であると判断し,飛行場以外の降着に適した場所に着陸または着水するためのコントロールが,最後までできていたか否かによる。
上記の条件が満たされ,意図的に降着した場合は,搭乗員が死亡しようと機体が破壊しようと,不時着だ。逆に,高度を見誤って森林の樹木に引っかかってしまったような場合,搭乗員が生存していても,機体の損傷がほとんど無くても墜落だ。
今回の事故がもし墜落なら,あの程度の壊れ方ではなくバラバラになっていただろうし,火災にもなっていただろう。また,乗員全員が生還することは極めて困難だろう。
映画にもなったハドソン川でのエアバスA320は不時着水であり,御巣鷹山でのB747は墜落だ。
2016.12.14(水)
PS 報道によれば,
今回のオスプレイの事故を沖縄県は,機体が大破していることを理由に『墜落』と統計するらしい。
まあ,沖縄県の統計にアレコレ言うつもりはないが,これにより信頼性の薄い統計資料となってしまうのは残念だ。将来沖縄県が他の件について統計を公開した時,『沖縄県の資料は信頼性が薄い』と片づけられてしまうだろう。
2016.12.18(日)
PS2 報道によれば,
翁長雄志沖縄県知事は19日,在沖米海兵隊が19日にオスプレイの飛行を全面再開することに対し「言語道断だ」と批判した。また,日本政府が飛行再開を容認したことについては「そういう政府は相手にできない。法治国家ではない」と述べた。
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『相手にできない政府』に対して,過去行われてきたのがクーデターや革命だ。沖縄県知事は,そうするつもりなのか?法治国家ではないという認識なら,何をやっても違法性はないと主張するだろう。
オスプレイについていえば,事故原因が空中給油時の接触にあったようであり,もしそうなら空中給油については対策を講じた後,訓練することにより安全性を高める必要がある。それ以外の訓練を再開することは,大まかには妥当だ。
ただし,空中接触が単に給油方法や技量の問題ではなく,米軍の制度や規律に根差すなら,他種の事故も起こり得る訳であるから,オスプレイに限らず訓練を一時停止し,対策してからの再開が妥当だ。
2016.12.19(月)