2016年は,高齢者運転による交通事故が大きく取り上げられた年だった。そうしたことから,高齢者の免許返納の動きがみられる。
しかし実際には,警視庁から発表されているデータによれば,免許保有者数と事故発生件数の比較において,高齢者の事故率は減少している。死亡事故という区分けでも同様に減少している。突出して多いのは,10代。次が20代だ。
ただし,ブレーキとアクセルの踏み間違い事故は,高齢者に多い傾向がある。二輪車ではなく,四輪車に限ったことだ。
現在の乗用車はオートマが圧倒的に多く,マニュアル車に乗っていると『珍しいですね』と言われる。しかし,オートという言葉は問題が大きい。自動的に運転できる車であるかのような印象を与えてしまう。勿論自動でハンドルが回る訳ではないし,勝手に減速する訳でもないのだが,その言葉に騙されるのが人間だ。
同様に錯覚し易いのが『安全』という言葉だ。安全ピン,安全靴,安全装置等々,それによって安全が確保されているかのような錯覚を与える。安全ピンなど,使い方によっては極めて不安全だ。同様のことが,オートという言葉の裏に隠されている。現在のオートマチックマミッションは,どう見ても自動とはいえない程度の出来なのだ。
オートマ車でブレーキとアクセルを踏み間違えることは,私も過去経験している。事故に至らないのは,踏み間違えた瞬間に足を離し,即座にブレーキに足が行くからだ。しかしこれだけ踏み間違えが発生するのだから,いわゆるオートマ車は,人間工学的にみて欠陥システムといえる。システムの欠陥を,年齢のせいにすべきではない。若者だって踏み間違えるのだ。
私は過去,ずっとマニュアル車に乗ってきた。マニュアル車で踏み間違えたことは一度もない。クラッチペダルの位置が基準となり,アクセルペダルとブレーキペダルの位置が,正確に認識できるからだろう。
踏み間違えを抑制する方法として,オートマをやめマニュアルにすることが有効だ。日本ではなぜ,自動でもないオートマばかりになってしまったのだろう?
2017.1.3(火)
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