防衛省は,自衛隊が実施したイラク派遣の日報を公開した。一部黒塗りはあるものの,ほぼ全公開だ。
これを見て,何とバカなことをするのだろうと思った。
戦闘地域であるとかないとか,あるいは戦闘があったとかなかったとか,法律論的な定義による与野党のやりとりは,正に現場の状況を無視した机上論だ。
イラクが日本ほど安全でないことは当たり前であり,だから民間人ではなく武装できる自衛隊が派遣されたのだ。危険が存在するのは,政治が何と結論付けようと,変えようがない。
危険な現場で任務を遂行した自衛官は,国会で『戦闘地域ではない』などと発言されることにより,政治に対する信頼感が薄れるだろう。『危険な場面もあったが,任務を遂行した』と言うべきなのだ。
国会でのやり取りも政府の対応も,シビリアンコントロールという名の元に行われている愚行となるだろう。資質や能力の乏しい指揮官の元で行動すれば,現場は不要の危険にさらされる。そのような指揮を受けたくないと思うだろう。
日報開示。今回は戦闘の日報ではないものの,これを読めば自衛隊の行動の基本が見えてくる。外国の軍隊は,既にダウンロード済みだろう。それによって,対日本の軍事的戦術作成の資とできる。
日報を公開するなど愚の骨頂であり,有事に際して日本を更なる危険に陥れる行為だ。公開されることが前提なら,二重帳簿ならぬ二重日報を書くようになるだろう。
2018.4.18(水) |