アメリカにおいて開発され,昨年小型ビジネスジェット機としてデリバリー数世界一となったホンダジェットの受注が,先日日本においても開始された。
カブを礎に発展してきたホンダが,ついに念願の飛行機を造り,世界中を飛び回ることとなったのは,大きな喜びだ。
初めてホンダジェットが披露された時,私は少々疑問を感じた。それは翼上面後方に付けられたエンジンの位置についてだ。
胴体内をできるだけ広く使おうとするための工夫なのだが,このようなエンジン配置は一般的ではない。この位置にエンジンのような重量物を付けることにより,主翼のフラッター速度が低下しやすいからだ。
多くの旅客機は,エンジンを主翼下方前方にパイロンで吊るしている。重量物を前方に置くことによりフラッター速度を高める効果があるので,主翼の剛性を下げることができるからだ。
ホンダには昔から,他と異なるやり方でモノを造る文化がみられたが,まさか飛行機でこのような手法をとるとは。弱点を承知の上で,思ってもみない方法で胴体容積を確保するとともに,低抵抗を実現したのは,いかにもホンダらしい。
2018.6.11(月) |