三ヶ島製材鰍フ進行中の現場のご紹介と家づくりに関する色々な情報をご提供するブログです。 木づくりの温かさと使い込むことによって味の出る良さをお伝えできればと思います。
 
2011/08/03 17:26:27|住まいの情報
カーポートの屋根板交換 〜飯能市 I邸〜

本日は、カーポートについてのお話です。

大切な車を雨や雪から守ってくれるカーポートですが、ほとん

どの方は手入れなどはしていないと思います。

今回、『カーポートの屋根板にヒビが入って雨漏りをしてい

るので直して欲しい。』
というご依頼があり、早速伺ってみると

中央部分の板が割れていて交換が必要でした。

その後、全10枚のうち2枚のみ交換しました。若干、色味が

違いますが年数が経っているため全く同じ色は無い場合が

多いです。このあと清掃を行ったところ、既存の板も見違え

るほどきれいになりました。

こちらの素材はポリカーボネートで、以前よく使われていた

アクリルと較べると耐衝撃性や耐久性に優れています。

今回の割れの原因は経年変化と温度変化によるものと考え

られます。ある程度の年数が経つと環境によってはこのよう

に割れなどが起こってしまいます。そして補修時は寸法に合わ

せてオーダーするため、費用が意外に高くなってしまいます。

今回は2枚のみの交換でしたが、今回の様な合掌タイプと言わ

れる2台収納の大きなものでは全部交換となると30万円程度

も掛かってしまうこともあります。

また、雨樋も気にした方が良い部分です。家の雨樋に比べると

低い分、庭の木の葉などが溜まりやすく、詰まると水が流れず、

その重みで樋や屋根が破損する場合があります。

年に1回は屋根板と共にチェックするようにした方が良いでし

ょう。定期的なお掃除で破損もかなり防ぐことが出来ます。

やっぱり、メンテナンスは大事ですね。


それでは、本日もお読みいただき有難うございました!



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2011/07/27 15:33:18|住まいの情報
節水型トイレとLED照明器具への交換

本日は、節水型トイレとLED照明器具の情報をお届けします。

飯能市のO邸で、トイレの交換工事をさせていただきました。

こちらのお宅は築20年ほど経っており、お施主様がとても丁寧

に使われていたので故障もなく綺麗だったのですが、『うちも

エコに。』とのご希望でトイレを2台とも節水型のものに替え

ました。

既存の物が1回で13Lの水を使用するのに対し、交換した物は

その半分以下の4.8Lで済みます。例えば4人家族で、1日3回

ずつ使うとすると、一ヶ月ではなんと2,500L以上の節水になり

ます。1年では30,000L以上です。これが一世帯ですから、全

体となるとかなりの効果があります。

ちなみに、家庭における水道使用割合ではトイレは28%とおよ

そ1/4を占めています。

また、これはあまり知られていませんが、最近の節水型トイレ

音が非常に静かで夜中の使用などで家族を起こしてしまう

事も少なくなったそうです。O様も大変お喜びでした。


また、LED電球への交換ばかりに目が行きがちな照明ですが、

照明器具自体もLEDのものが今年に入ってから多数出てきて

います。写真は天井につけるシーリングライトですが、47W

のタイプで6畳ほどのスペースを十分まかなえます。これは

白熱電球と較べて約1/4、蛍光ランプと較べて約3/4の消費電

力で済むという事です。また、ご存じの方も多いと思いますが

LEDの最大の長所の1つは寿命が長いという点です。LEDに関

しては光束(光量)が70%になった時点で寿命としていますが、

約40,000時間のものが多く、これは白熱電球の10倍、蛍光ラ

ンプの4〜6倍にもなります。

また、これもLEDならではですが、光の色を青白い昼光色から

電球色まで変えられたり、自動調光で省エネできる器具もあり

ます。朝・昼は白い光、夕方・夜は温かい黄色の光というのが

良いですね。


このように、最新のものは単なるエコではなく細やかな機能

アップもあるんです。楽しくエコが出来そうです。


それでは、本日もお読みいただき有難うございました!



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2011/07/14 10:12:16|住まいの情報
浴室の改修と防蟻処理 〜入間市N邸〜

本日は、入間市N邸の浴室改修をご紹介します。


こちらのお宅には、まず白蟻の被害の件でお伺いしました。

洗面脱衣室から浴室に入るところの床から少しずつ水が染み

込み、土台や柱の下部が被害に遭っていました。そこで白蟻

駆除と補修の話をさせていただくと、一緒に浴室の改修もさ

れる事となりました。


こちらのお宅は22年ほど前に建てられており、基礎工事で

建物下部全面にコンクリートを打つ、いわゆるベタ基礎が

行われていないため木部が湿っていると白蟻の被害に遭い易

くなります。今回、被害のあった周辺は土台や柱などを交換し

防蟻処理をしたので暫く大丈夫ですが、薬剤の効果は概ね5年

ほどですので、定期的に防蟻工事をするのが確実です。

また、自然素材のものではヒバ油を使った防蟻剤や
の調湿

材といったものもあります。


浴室の改修と共に内窓も設置されました。浴槽も高断熱浴槽、

壁のパネルにも断熱材が付いているため、冬は特に快適です。

また、段差解消と入口幅拡張のバリアフリー工事の対象にも

なり、住宅エコポイントの申請をされました。ちなみにポイント

数は、今回の工事で57000ポイントでした。


1年7ヶ月ほど施行されてきた住宅エコポイントですが、予想を

上回る普及・申請があったため、当初の予定より工事の対象

期間が5ヶ月短縮されました。平成23年7月31日までに着工・

着手した新築・リフォーム工事が対象となっています。


申請期限とポイントの交換期限の変更はなく、申請期限が新築

(一戸建て)で平成24年6月30日、リフォームで同3月31日、ポ

イントの交換期限はすべて平成26年3月31日となっています。


家電も住宅も意外と(?)早くエコポイントが終了してしまいま

したが、これからの注目は太陽光発電です。

今後、急速に普及すると言われていますが、木づくりの家通信

でもご紹介していきたいと思います。


それでは、本日もお読みいただき有難うございました!



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2011/07/07 16:09:04|住まいの情報
県産材でベランダをゆったり増築♪

本日は、狭山市 S邸のベランダのリフォームをご紹介
します。


こちらのお宅にはもともと木のベランダがついていましたが、

ご主人と奥様の 『バーベキューができるようにしたい!』と

いうご希望で、

@出幅を大きくして広くする。
A手すりを高くし適度な目隠しを付け、プライバシーを保護。
B床板は下が見えない様にあいじゃくり加工をした厚みのある
  ものに替えて怖くなくするとともに、しっかりとさせる。


という工事をしました。

あいじゃくりというのは板厚の半分をそれぞれ上と下が隣り合

うように欠く加工で、今回は隙間を空けて固定していて、下は

見えないけれども雨水は抜けるようになっています。

目隠し板も互い違いに隙間を空けて施工することで、多方向か

らの視線のカットと通風性を両立しています。


細かいところはさておき、これは気持ちよさそうですね〜

適度な高さの目隠しによって、ちょっと特別な空間といった

感じになりました。

これからの季節、色々楽しみが増えそうですね!

ちなみに、木材はもちろん西川檜を使用しています。耐久性を

高めるため、防腐・防虫加工をドブ漬けにて行い、塗装も防腐

機能のあるキシラデコールです。


今年の夏も暑くなりそうで節電もしなければならないですが、

こういった「自然と仲良くする」感覚のリフォームも、気分的

に爽快に過ごせる一助になるんじゃないかな、と感じました。


それでは、本日もお読みいただき有難うございました!



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2011/06/30 17:16:38|住まいの情報
山の管理と税の知識

本日は、山林の管理と税金についてのお話です。


まずは、一般的に『1山(ひとやま)』というとどの位の広さか

わかりますか? これは山林の取引単位で10,000uです。

下は、それぞれの取引単位です。

○ 宅 地   1筆     100u〜 (約30坪)
○ 畑・田   1枚    1,000u (約300坪…1反歩)
○ 山 林   1山   10,000u (約3,000坪…1町歩)
※宅地は状況によって広さはまちまちですが、元々は田畑の
 小さな単位である1畝からきているようです。

次に税評価額ですが、山林の場合は相続税評価額は固定資産

税評価額にかなりの倍率が掛かります。宅地の場合は1.1〜

1.3倍なのに対して、山林は高いところではなんと122倍とな

ります。主要道路沿いや市街地に近いところは倍率が高く、

青梅の当社所有の山林では市街地から離れているため6.4倍

と低くなっています。

当社が所有しているある山林は、固定資産評価額だとuあたり

46円ですが相続税評価額では93倍の4,278円になります。

10,000uの場合、固定資産税ですと46万円の評価額に税率

が掛かるのでそれほどではありませんが、相続税となると

4,278万円の評価額となってしまうのです。

また、狭山湖周辺などは県立の自然公園になっていて、勝手

に開発などが出来ないなど用途が限られています。

こういった事などから、山林を個人で所有するのは非常に困

難になっています。


そして、大事な山の管理です。

間伐や下草刈りは以前お話ししましたが、一部の山林では

竹害不法投棄への対応が大変です。

竹害というのは近隣の竹林から地下茎で山林内へ竹が繁殖し

てしまう事です。4月〜7月までの4ヶ月間はタケノコが生えて

くる時期で、当社の一部の山ではおよそ月に100本、計400本

ほど週2回巡回して切っています。ちなみに食べられるのは

4月のタケノコで、5月の連休を過ぎると気温が上がるため硬

くなってアクが強く食べられなくなります。

ゴミの不法投棄も大きな問題です。今までで大変だったのが

車3台とゴミで、処理に120万円も掛かりました。

以上のように、山林を所有するのは想像以上に手間と費用が

掛かります。それでも、地域の木材を利用していくことが環境

保全と地域の活性化に繋がります。

近くの山林で森林浴も気持ちいいですね! 暑い夏も少し涼し

く感じられるかも知れません。


それでは、本日もお読みいただき有難うございました!



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