WOWOWでやってた韓国ドラマ。主人公のヘスちゃんが精神科医で、彼女の仕事に対する姿勢が凄く共感できたので、ついつい一生懸命見てしまった。
今まで、韓国ドラマって、全話見たことがないんです。どうもね、やれ陰謀だあ、策略だあ、とか、どろどろ人間関係とかカネの話ばっかりで、あー面白くない、はっきりしろよ〜〜〜〜!!ってなっちゃって。このドラマはしかし全然違いました。誰もが自分の問題とがっぷり四つで向き合う感じが、気持ちいいです。で、それがコメディーだ、というのが凄い。
このドラマ、コメディーであり、恋愛ものであり、病気ものでもあり、サスペンスもある。それをうまくミックスさせて作っている脚本が秀逸なんですが、特にびっくりしたのが、統合失調症等々の精神疾患を真正面から描いている点。日本のドラマに今までこういうのありましたっけ?このドラマ、NHKでやるべきですよ。
統合失調症がありふれた病気だ、というのは、
2013年6月の入間市報に出てた「国保の財政状況」に関する報告を読んでも理解できる。一番保険が使われている入院事案になってる疾患は、癌でもなく、糖尿病でもなく、実は統合失調症なんですよね。なのに全くその病気が表に出てこないのは、要するにその病気=やばい、かんべんしてよ、という周囲の空気のせいでしょうね。差別だ偏見だ、そういうのやめましょう、と言うのは簡単ですけど、実行なんぞされたためしなし、というのが日本の社会の現状でして。
しかし統合失調症って、どういう病気なのさ?が理解しづらいなあ、と思っていたので、このドラマを見て、その一端がよく分かってよかったです。
見ていて思ったのは。夏の定番の「幽霊を見た!!」って奴。それも一種の幻視の可能性が大いにあるだろうなあ、と。ただ、別段その人の生活が脅かされるレベルのものじゃないから、病気というカテゴリーに入ってこないだけ、じゃないかな。その位その辺にこの疾患は転がってるんじゃないか、と。
もう一つ。このドラマの通奏低音はDVなんですが、この手の暴力は、韓国でもかなり深刻なんだなと。韓国の場合、儒教の影響で「親は敬うもんだ」というのが子供世代に対して相当な重圧になっているのも感じ取れて、あーお互い大変だよね、と思っちゃいました。日本の場合は、そういう圧力は「世間様」なんだけどさ。世間様という人間はいないよ。と思うのに。
ドラマの中で、「大丈夫」という言葉が繰り返し出てきます。勿論韓国語で話されてるんですけど、お互いを思いやる言葉で語られる韓国語の響きはとても柔らかくて、美しいものだ、と思いました。
公式サイト2013年6月1日広報いるま