シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2024/10/05 16:54:49|映画 さ行
シビル・ウォー アメリカ最後の日
 「関心領域」より怖い映画。、と思いました。ありそうな話だから・・・・。

 主人公のカメラマンや記者、報道の人間は「Press」という肩書だけで、何でもかんでも写していく。まあ、それが仕事なんでしょうけど、実に安っぽい正義が語られて、その正義とやらも通用しない世界にどんどん入り込んでしまう、というお話。主人公が所属している報道会社もよく分からんし(フリーなんでしょうか?)、ましてや、バンバン銃を撃ち合ってる連中が敵なんだか味方なんだか、どっちがどっちなのかも不明。で、そこらじゅうでリンチだの虐殺だのが起きている。一方で、全然通常運転の街も。とにかく「戦争」を排除して秩序を保とう、という人達ですね。

 アメリカって国は一見「自由」だなんだと言ってますけど、実はめっちゃ法律がうるさくて、結構がんじがらめらしい。そりゃそうで、移民国家だから価値観もバラバラ、法律で何でもかんでも決めておかないと即秩序が崩壊する、という危機感は行政側にはあると思う。しかも銃社会。小規模のリンチだなんだは、多分毎日起きているわけで。そういう国が不安定になるとこうなりまっせ、という実況中継を見せられた感じです。銃規制なんか、却っておっかないよねえ、下手にそういう連中を規制したら、本当にこんな事くらい起きかねない、のでは。

 映画の中では、なーぜ各州が政府にたてついたのか、等々、戦争に至った原因が全く語られない。ので、余計に怖いんです。最終的にはホワイトハウスがぼこぼこにされるんですけど、あーこの後核のボタンとか、誰が管理するんだよ〜〜、とびびってました。政府を倒せ!はいいけど、その後の統治を誰も考えてなさげで。

 やだなあ、本当に起きそうで。

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2024/09/12 23:56:00|映画 は行
フォールガイ
 「映画っていいな〜〜〜〜」という系譜に乗る映画。それがアクション映画ってとこが面白い。

 主人公がスタントマン、で、あれやこれやと事件に巻き込まれてすったもんだ、一方では宇宙もの超大作の撮影が進行していて〜〜〜、筋もあっちこっちドタバタ、でも、細かい事はどーでもよい!!ガンガン出てくるアクションを楽しもうじゃありませんかあ!というお話。オーストラリアでロケしているんですが、港のロケなんかは相当大掛かりで、いや〜〜凄いスゴイ!!

 で、実はコメディー、というのも面白い。楽しくって、肩がこらない良作と思います。色んなアクション映画がチョコチョコ出てくるのもナイス。犬の名前までアクションスターだもんなあ。。。

 観ていて感じた事。「マッドマックス 怒りのデスロード」を撮ったジョージ・ミラーさんの頭ん中ってどうなってんの?映画の撮影シーンが結構出てくるのだけど、アクションシーンをあれこれ撮影してる間に、段々筋とか訳分らなくならないのかなあ?あの映画を観る限り、相当撮影して厳選して編集、とやってるはずなので。
 そういうアクション映画の撮影・編集の苦労やチームワークが見えて(一歩間違えば、スタントとはいえ大怪我しかねないですもんね)、そういう映画ってかなり珍しい(というか、ジャッキーチェン様の映画のNGシーン位でしたから、そういうのが見えるのって)から、ワクワクしちゃいました。

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P.S 印象がやたら強い女の子、誰かと思ったら「エブエブ」のステファニー・スーちゃんでした〜〜。かっけええ〜〜。







2024/09/05 23:06:00|映画 た行
ツイスターズ
 ヘレン・ハントさんが主演の「ツイスター」って映画を観た時、まあおっかねえ〜〜〜、と思ったもんですが、同じような映画なのにまーた観に行ってしまった。。。怖!!!

 アメリカで恐れられてる自然災害といえば、ハリケーン・山火事・んで竜巻、なのかな?内陸部にほとんど人が住んでないんだそうですが、輸送に金がかかり過ぎてインフラが整わない等々あれこれ理由があるとは思うけど、この災害も理由の一つかも。どこでどう発生するか分からない、遭うか遭わないか、バクチ状態じゃ、怖くて住めない、と思うんですよ。

 で、そんな竜巻に科学で対抗を試みるお話です。

 「ツイスター」観た時は、ひたすらおっかねえ〜〜だったんですが、今回は別の事を考えてしまった。こういう自然災害を実写でつくる、「不謹慎だ!」ってならないのかなあ?
 日本だと「天気の子」や「すずめの戸締り」がこういう災害を扱ってますけど、アニメであっても、「不謹慎だ」という意見が一定数出るんです。アニメでそうだもん、実写となると、かなりデリケートな問題をクリアしなくちゃならないだろう。アメリカじゃそうじゃないのかしら?

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2024/09/04 21:10:00|映画 あ行
赤羽骨子のボディガード
 日本独特の映画ジャンルに「不良学園ケンカもの」というのがある、と思ってて、まあ、今どきはかなり珍しいツッパリ(わ〜〜、埼玉だあ)がうじゃうじゃ出てきてかなりまじめにケンカする、という内容ですわね。一種のスポ根ものに近いと思ってるんですけど。で、若い役者さんの登竜門という。

 この映画は、ジャンルとしてはそれに近い、けど、コンセプトがかなり独特。ヤンキーがいて、ヒロインの女の子の幼馴染なんだけど、なぜか彼女の「ボディーガード」をやってくれ、とかなり強引に言われる。しかし、その役目は彼だけじゃなくて、彼女の周囲のクラスメート全員、ってとこが面白い。

 そうなると、メンバーを手際よく紹介して、誰もをうまくクローズアップして、を限られた時間でやる、のが難しいんですが、うまくいっています。敵方も結構多いので編集が大変だったと思うんですが、上手い。ケンカアクションも楽しいし、よくできてます。

 ビックリしたのが土屋太鳳さん。気が付かなかったよ〜〜。彼女、こういう役が向いてるのでは?

この映画、それ+ダンスで頑張る、という別の話も盛り込んでるので、さすがにダンス部の人達までは手が回らなかったようですが、ダンスシーンも本格的&本当の高校ダンス部も協力しているので、見応えありました。

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2024/08/08 23:09:00|映画 は行
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
 「NASAが認めた」とか「NASAが採用した」というのが、製品のステイタスになってた時代がありますが、その威信をつくったのは何といっても「月面着陸」ですね。これがしかし、フェイクなんじゃないか?というのは、当時から何かというと蒸し返されてる話題。それに題材をとった映画です。よくNASAが協力したなあと思うけど、最近はかなり落ち目っぽいもんねえ、こういう映画もまた、一種の宣伝になるんでしょうか?

 アポロ計画を進めていた頃のアメリカはベトナム泥沼戦争中で、TVを付けりゃ、真っ暗な話題ばかりが提供された頃、で、そっちに国家予算もつぎ込まれてて、とてもとても宇宙開発なんぞに金が回せない、それをどうにかするために凄腕の宣伝担当者のお姉さんが来る、彼女をスカーレット・ヨハンソンが演じています。レトロな衣装が似合う似合う、もう、女優さんって凄いですよ〜〜。

 彼女のいささか強引だけど効果てきめんな方法でもって、企業が金を出してくれて予算が潤沢になっていく、というのが面白いんですが、月着陸をミスなく中継するためにフェイク映像を同時撮影してそっちを流そう、というしょうもない作戦に彼女をのせちゃって、それからてんやわんや、という流れになります。けど、この映画はむしろ、昔の映画っぽい会話劇なんですね。だから、セリフが凄く早口で大量、字幕がかなりきつそうでした。

 でねえ、これ、以前から不思議なんですけど。月面着陸はいいけど、どうやって月から地球に帰ってきたんだろう?月って酸素がないから燃料を燃やすったってどうやって?と思うし、1/6とはいえちゃんと重力だってあるし、あんなちょろい宇宙船のかけらが月から飛び立てるの?月からの帰還工程がめっちゃ無理筋に思えてしょうがないんですよ。どなたか説明して下さ〜〜い。

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