シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2019/04/07 20:40:04|映画 な行
ねことじいちゃん
 岩合光昭さんの写真展を、今、狭山市博物館でやってます。それを観た後にこの映画。カメラマンが映画監督さんって、大丈夫かなあとやや不安もありましたが。あと、主演を務められた志の輔師匠。実は志の輔師匠を観たくて行ったようなもの、ではありました。

 しかし、不安は杞憂でございましたね。そういえば、「世界猫歩き」も撮影されてるんだもの、動く映像を撮るのも隙がない。猫の魅力的な体の動きを捉えたシーンがあちこちに出てきて、よくまあ撮れたもんだと。人のドラマパートはどうかというと、どのシーンにも、なんとなく猫が映り込んでるんです。そこが面白い。猫0のシーンがほぼなかったんじゃないかな。

 志の輔師匠は、普段は落語で複数の人物を上半身だけで演じ分ける、という神業チックなことをおやりになってるわけですが、この映画では当たり前だけど全身で一人を演じる、勝手が違ってたと思うんですが、さすがといえよう。周りの老人軍団は大俳優軍団でもありまして、大変だったと思うんですけども、そこは猫がうまい事緩衝材になってたかも。

 実在の猫だらけの島(確か佐久島?)に暮らしている年寄りと猫の話。まあね、獣医としては、色々くちばしを挟みたくなるわけよ。猫を外に出して飼っちゃいけません、とか。ただねえ、日本の伝統的な田舎のおうちって引き戸だらけで、猫を家の中に押し込めておける構造になってないから。話はゆるゆる流れていきます(大体1年ね)が、勿論色々事件が起こる。なんというか「東京物語」の別バージョンととらえることもできなくもないなあと思いつつ観てました。

 銀胡蝶さんと小林薫さんのエピソードがなかなかナイス。小林さんは巧いなあ・・・・・。あと、久しぶりに殿、じゃない、柴咲コウさんを拝見できてよかったです。やっぱ、殿はかっこいいなあ〜〜。

 ということで、小品ではありますけど、質の高い、品のいい作品だと思います。ラストシーンが非常に美しい。日本ってこうだよねえと嬉しくなっちゃいました。

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2019/03/18 23:34:01|映画 か行
グリーンブック
 アメリカ版「翔んで埼玉」です。本当にびっくりしたんだけど、映画の中に意味も構図もそっくりのシーンが出てくる。この映画と「翔んで埼玉」2本立てで観れば、差別なんざバカらしくて〜〜〜、ってなる、んじゃないかな。

 白人と黒人のロードムービーなんですけど、これも同じだよね「翔んで埼玉」と。百美ちゃんと麗様の逃避行とね。1962年、アメリカ南部はまあ、今も差別感情は相当残ってると思うんだけど、当時はもっとひどい、そこへあえてコンサートツアーを行った天才黒人ピアニストがマネージャー兼運転手(というか、もう、用心棒も兼ねるわけだが)ってことでイタリア系アメリカ人を雇う。で、色々あって、というお話。素敵な音楽が沢山出てきて、花を添えます。
 助演男優賞を獲ったマハーシャラ・アリのピアノ演奏シーンが素晴らしいです。誰だって、あの演奏を聴けば掴まれちゃうよね。しかし、この人はクラシック畑の訓練を受けてて、当時流行してたブルースやソウルミュージックも、その歌い手の黒人歌手も知らない、という設定になってます。ある意味、どこにも所属できないでいる人なんですね。黒人の中にいても、高度な教養のせいで浮いちゃうわけ。
 一方、イタリア系アメリカ人のトニーは要するにNYのヤンキーですわね。普通なら、交わらない二人が、という話は、アメリカのこの系統の話としては定番で、名作「夜の大捜査線」や「ドライビング・miss・デイジー」とパターン的には同じなんですが。違うのは、やっぱり音楽ね。音楽が二人を溶かしていく。

 確かに、今でも、クラシック音楽に関わってる黒人の方って本当に少なくて、こんなことやってるから衰退すんだよ、と苦々しく思っているんだけど。

 ということで、「翔んで埼玉」と2本立てで観るのがオススメです!!で、「翔んで埼玉」という映画の凄さもよく分かります。アカデミー作品賞受賞作品と同じテーマを掲げて、あそこまでばからしく創れる、というのはとんでもない話で、そういう意味で「翔んで埼玉」って凄い映画だと思います。







2019/03/06 15:50:03|映画 あ行
アリータ バトルエンジェル
 原作は木城ゆきと「銃夢」。それをキャメロンがアメリカ映画に作り替えた、といっていいのか・・・・?4DXで観ました。

 といっても、お話自体は、どこかで聞いたような…、という感じなんですよ。敵がいて、でも、そいつを牛耳ってるさらに偉い敵がいて、みたいな。それを一つ一つやっつけて、という、なんかこう「すごろく」的なお話。ので、観るべきものはCGってことになるのかな。

 こういうSF調の映画、好きなのは「オブリビオン」なんですかが。その理由は、風景が綺麗だから。この映画には、いい風景は出てこないです。そのせいか、かなり「見疲れ」しました。4DXだから、ってわけじゃなさそうなんだよなあ。。。。正義と言われてもねえ、この言葉には最近ちっとも魅力を感じないもんだから。
 
 ということで、「翔んで埼玉」に1週目の興行成績No1.をもってかれちゃった理由がなんとなく分かる内容でしたね。続編は確実にあると思うんですけど(主人公のアリータの正体というか、今一つ分からないままなんだ)、どうなんだか?

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2019/02/25 23:58:00|映画 た行
翔んで埼玉
 公開を結構待ちかねてましたね。慌てて行ってみたら、月曜の夜の上映にもかかわらず、わらわら人がいる。大いに楽しんで観ちゃいました。くう〜〜〜、封切り日に行けなかったのは残念無念。

 原作者は魔夜峰央さん。この人の「パタリロ!」は大好きで、愛読書に近い。ただ、「パタリロ!」のギャグネタって実は落語オチが多いんです。面白いに決まってるわなあ。「翔んで埼玉」は、人気に火が付いた時に購入して、そのまま病院の待合に置いてしまった。そしたら、なにかと患者さんが借りてゆく。今もどなたかに貸し出し中なんですよねえ。とりあえずは未完の作品なので、映画でどう決着するのか、楽しみにしてました。

  まあよくやるわあ、というくらい、確かに「茶番劇」!!でございました。ガクトさんは、かつて大河ドラマでも「GACKT謙信」でやってましたけど、ああいうコスプレ衣装が実にお似合いなんですよ。大河の時は、始まるときのテロップを観て、ガクトが出てなけりゃ即観るのやめる、という事をやってた女性陣は多かったんじゃないでしょうか。魔夜さんの漫画に出てくる男子軍団は基本マント姿って奴で、すなわち宝塚なんですが、それが似合う人って、やっぱりガクトさんしかいない。

 で、この映画、主人公は、実は二階堂ふみさん演ずる百美ちゃんなんですよね。で、二階堂さんをはじめとした、錚々たる俳優陣が本気でばからしいことをやってます。それは去年の「パンク侍」っぽいんですけど、はるかにこっちが洗練されてます。その辺は原作の力でしょう。

 ということで、自分的には百美ちゃんの金髪カツラが欲しいなあ、と本気で思ってしまった。

 あと、埼玉県人としては、色々問題もあるけど、埼玉ってかなり住みやすくていいとこです、というのを押さえていただいて、嬉しかったっす。ホント、名物的なのがないんだ、所沢名物が「焼き団子」と知ったときはマジがっかりしたもんなあ〜〜。

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2019/01/15 23:21:00|映画 やらわ行
ロミオとジュリエット in Cinema
 あまりにも有名な物語のバレエ。音楽はプロコフィエフ、以前観たのは吉田都さんの引退公演で、英ロイヤルバレエの振付によるもの。今回はKバレエカンパニーの熊川さんの振付。超有名な「バルコニーのパ・ド・ドゥ」がどうなるのか、楽しみにしてました。

 とにかく美しくて〜〜。で、やはり、音楽なんですよね。プロコフィエフの不穏な音楽が悲劇へ一直線に進んでしまう若い二人に襲い掛かるようでね。。。

 原作じゃ、ジュリエットは、せいぜい13・4の少女といっていい人なんだけど、物語が進むにつれてどんどん成長する。一方のロミオは浅はかなままで、あーやっぱ男はダメだあ、という結論になっちゃってたんですけど、今回のバレエでは、ロミオもそれなりに頑張ってたんだなあという風に取れて、それはよかったと思います。あーそれなのにこうなっちゃう、悲劇が起きない方向にどうやっても向かない、というのがキツイ・・・・。

 このお話を更に翻案したのが「ウエスト・サイド物語」ですね。今回のバレエに、ふっとあのミュージカルの振付の影響が出ている感じがして、面白かったです。これはいい作品になりました。

映画予告編