シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2018/10/24 18:48:00|映画 た行
散り椿
 岡田准一君は、いつの間にかいい男になったなあ。。。。と感慨。

 話自体はありがちな時代劇だと思う。藩に不正があって、告発した人は冷遇されて藩から追い出されたり、刺客に襲われたり。その人の奥さんが亡くなって、その方の遺言をかなえるために藩に戻った男の話。藩に戻ってから大体1年ちょいくらいでしょうか、季節の変化が風景のショットで分かるのは日本在住だから(ススキの穂=秋か、とか)で、これ、海外に持ってって理解されるかなあという不思議はあるんですが。しかし、モントリオール世界映画祭で審査員特別賞受賞、非常に美しく撮影されてまして、海外の人にも色々届くものがあったんでしょう。

 で、「散り椿」。椿は花がそのままぼてっと落っこちて散るから武士は忌み嫌ってるはずなんだけど、普通の花のようにひらひら花びらが落ちてゆく椿があって、これを「散り椿」という、のですね。実際に散り椿の前で撮影されているんですけど、その場所は京都の地蔵院(椿寺)らしい。この椿がちょっとしたキーワードになっています。

 でねえ、どうも観ていて困る点。うーん、藩の財政をどうにかするのに色々な手を使う、清濁併せ呑む、のがどうしても悪いと思えないのね、自分は。私腹を肥やすのが悪いといってもなあ、江戸時代の田舎の藩で、小金を貯めて何に使うのさ?使うとこないじゃん、とか思っちゃうんだな。こういうお話でもって、カネは汚いもんだ、的な価値観を観る人に植え付けるのはどうかと思います。ので、どうにも感情移入しづらくて困った。財政がお陀仏になったら、結局藩全体が沈没しちゃうわけでしょ、それを回避する手腕の持ち主を切っちゃっていいの?とか、考えちゃうわけよ。そうなると、「殿、利息でござる!」のほうがお話として上だなあと。あと、武士の間のグダグダした出世争い風な話もつまんない。まあどーでもいじゃん、ってつい思っちゃうんだよねえ。
 
 ので、周囲の女の人達の感情の揺れ動きが、むしろかなりリアルに迫ってきました。時代劇の中で女の人をじっくり描く、というのは珍しいかもしれません。

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2018/09/09 20:22:05|映画 ま行
マンマ・ミーア!ヒア・ウイ・ゴー
 前作を観てないんですよ。あー観ればよかった〜〜。どっかで探しましょう。

 全編アバの歌がガンガン流れて、それにストーリーがのっかっていく、ミュージカル映画です。アバの歌は使われてるけども、歌っているのは役者さん達というのが、素敵です。ピアース・ブロスナンやシェール、メリル・ストリープ等々、皆さんめっちゃ楽しそう!!幸せ映画!!こういうの、いいですね〜。やっぱ、ミュージカルは楽しくなくちゃ〜〜、イケマセン。

 メリル・ストリープとシェールが同じ映画に出演したのは「二人にクギづけ!」でしたね。あれもめちゃくちゃ面白い映画でしたけども。今回はシェールさんが本領を発揮して歌いまくっています。いやあ、楽しかった〜〜。

 で、久しぶりに聴くアバの歌、こんなにいい曲だったかなあ、と。なんともいえずおおらかな、あー、こういう歌が流行ったというの、そういう時代だったのかなあ、いや、そうでもなかったようにも思うが。下の世代の人達はどう感じるのか、ぜひ聞いてみたいものです。

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Dancing Queen







2018/08/16 18:26:42|映画 ま行
ミッション・インポッシブル フォールアウト
 トム・クルーズが主役をず〜〜〜〜〜っと勤めているシリーズ。前回のキャストが、今回もそのまま引き継いでます。話はややこしいし、アクションはてんこ盛りで、ついて行くのが大変でした・・・・・。ちょっとまだ、よく分からんところも沢山あるんですが。字幕より、吹き替えのほうがいいかもしれません。セリフとアクションが重なって、字幕が拾いきれてない感じがします。

 今回のイーサン・ハントさんは、今までで一番人っぽい感じがしました。悪夢にうなされたり、怯えたり。パリの通りであれだけ大騒ぎしたら、それをもみ消すのは無理じゃないかと思うんだけど、まあ、そういう細かいことはいつもの通り吹っ飛ばして話が進みます。で、今回は原点というか、結局誰が味方で誰が敵なのか、が目まぐるしく変わって混乱するのが、かなり面白い。割と早い段階で、あーこいつかな、という目星はつくんですが、それが分かるのは我々観てる人間だけなので、わーどうなっちゃうんだよ〜〜、とハラハラさせられるわけ。「志村、後ろ〜〜!!」に近い。ということで、キャアキャア騒いでしまいましたもんで、周りの人は迷惑だったかもです。スンマセン。

 同じスパイものの007は、演じる俳優さんをクルクル変えて長寿映画になってますけど、このシリーズはずうっとトム・クルーズ、今後はどうなるかなあ?

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2018/08/15 19:31:04|映画 さ行
ジュラシック・ワールド/炎の大国
 こないだ観た「ジュラシック・ワールド」の続編。大変な結末になります。どうすんだ、これから〜〜。

  恐竜が住んでるテーマパークの「ジュラシック・ワールド」は、前の映画で惨憺たる事態になりまして、結局打ち捨てられて、恐竜どもはそこで割と楽しくやってたんじゃないかと思うんですが。その島の火山が噴火する、恐竜は全滅しちゃうかもしれない、助けるのか?それともほっとくのか?行政はこの件について「や〜〜めた」となったので、主人公のお姉ちゃんが頼るのが、かつて「ジュラシック・パーク」を始めようとした財団。どう見たってアブナイじゃないの、なんでこうコロッと騙されるんだか、と思うんですけどね。主人公の頭が今一つ悪いから、困るんですけども。
 案の定、財団が恐竜どもを助けようとする、その目的ははろくでもない、ということで、大騒動になります。前半は島ですったもんだしてて、後半はお化け屋敷風なんです。相当のサイズの恐竜を何十頭も馬鹿でかいケージに入れて置いておける、いったいこのお屋敷の地下室の広さはどうなってるの?とか、色々突っ込みどころは満載なんですが、まあ、いいか。

 重要な役が、女の子。いつものギャーギャー役かと思ったらさにあらず、なかなかしんどい境遇の人なんですね。彼女の決断が大きな意味を持ちます。

 さて、ところで、火山が噴火して溶岩だらだらの島で、恐竜は生き延びられるのでしょうか?似たような事が、かつて日本であったなあ。三宅島です。三宅島が噴火して全島避難、その時、固有種の鳥をどう保護する?なんて鳥類学者さんが心配してたんですよ。けどねえ、その鳥、さくっと他の島に移って生き延びてしまった。で、三宅島が落ち着いてきたら、つらっと戻ってきた、そうな。
 映画の中で、島にはチビ恐竜が結構いました。うーん、結構うまくやるんじゃないかな。あるいは泳いで逃げちゃうとか。イノシシだって、鹿だって、クマだって、ホイホイ泳いで他の場所に移ってるでしょ。恐竜だって、その位できますよ、切羽詰まれば。そういうところを信じていいと思うんだ。動物はホント、ずるくてしたたかだから。

 ということで、恐竜のリアル感は凄い。本当にいそうなんですよ。でも、でも、あの暴れぶりは違〜〜〜〜う。人間というか、観客が「こうならいいなあ」というのをやらされてます。ので、絶対に信用しないでください。

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P.S この映画でびっくりしたのは「神がどうこう」みたいな話が出てきた事。これ、「コンタクト」でも主人公を追い詰める話法として「神を信じるか否か」なんて質問があって、たまげたんですけどね。無神論者という立場はだめだ、という感性が全く理解できない。神様なんか、別に重要なヒトじゃない、というのが大方の日本人の考えでしょ。それを「無神論はけしからん」みたいに言われたって、困るんですけど。どういう風にアメリカ人とかに分からせればいいんでしょうかねえ?







2018/08/10 18:56:00|映画 は行
ハン・ソロ スター・ウォーズ ストーリー
 ハン・ソロといえば、「スター・ウォーズ」シリーズ中でも特に人気のあるキャラ、その人が若かりし頃のお話、という触れ込み。実際はチューバッカ&ミレニアムファルコン大活躍という印象です。

 この映画、アメリカでかなり苦戦したそうなんですが、その理由は割と分かる。「ハン・ソロ」のキャラクターはルーカス&ハリソン・フォードが作り上げたものですけど、いってみれば、典型的な「西部劇によく出てくる、孤高を気取るアウトロー」という奴で、「スター・ウォーズ」自体も宇宙を舞台にした西部劇チックな映画なので、その中ではドンピシャはまるけど、そういう人が若い頃どうでしたか、って、別に、ねえ・・・・。

 ハン・ソロといえば、エピソード7を観た時、このヒト、相変わらず「誰それからの借金を返さにゃ」なんてあくせくやってて、進歩のない男だ、とつい思っちゃってねえ。。。。レイアさんに似合うレベルの男じゃないよなあ、とかなんとか、考えちゃったりして。

 ということで、色々面白かったは面白かったですけど・・・・・。バタバタ話が進むので、消化不良。で、なんか思わせぶりというか、ハン・ソロのシリーズでまーた3部作でも造る気なんかい?というのがねえ、ちょっとね・・・。ハン役の役者さんは、かなりハリソン・フォードを研究したのではないかと思います。なるほど、若い時はこんな感じだったかもなあと思わせるものがありました。

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