アフガニスタンからの邦人及び大使館現地スタッフ退避作戦は,不発に終わった。他国がそれなりの人数を退避させたのと比較すれば,日本人一人というのはあまりの違いだ。
アレコレあるだろうが,総括的に言えば日本に軍隊がないことが大きな理由だ。自衛隊はあるものの,制約が多すぎて動けない。今回の不発は,総理のリーダーシップ欠如とか,情報量が少なかったとか,それ故に初動が遅かったという問題ではない。
対照的なのが韓国だ。退避作戦は公にされる前から始まっていた。休戦中とはいえ,いつ戦闘が始まってもおかしくない国だから,危機管理のレベルが違うだろう。そうした状況に対応するために徴兵制があり,結果として除隊後にもそれなりの意識が残るだろう。つまり韓国民の意識は,日本とは相当違い,それが国政に与える影響も相当のものだろう。
作戦を実行する際,判断の遅れによる僅かな時間差が明暗を分けることは,常にあり得ることだ。非常時に『想定外』と言い訳しなくても良いように準備しておく必要がある。法治国家なら,それを法的に整備しておかなくては。
日本には憲法第九条があり,そこから制約事項が生じていて,故に行動できないのが現状だ。このままでは日本国の存続が危ういという意識が,多くの国民に必要だ。
しかし,軍隊はあくまで国民のための軍隊であって,特定の政党や一部権力者のための軍隊であってはならない。民主主義を掲げる国ならそれは当然のことながら,世界にはそうではない軍隊が存在する。それらと対峙するのは大変なことではあるが,やらなくてはならない。
2021.8.31(火) |