昨日の記事に関連して,最近生産終了車が多いのではないか,との投稿があった。そのとおりであり,その理由は,排ガス規制と騒音規制だ。
この二つの規制は同時に語られることが多いが,実は所掌が異なる。排ガスは国土交通省,騒音は環境省。
排ガス規制については,化石燃料によって地球規模で環境に与える影響が大きいとの意見が通っており,徐々に厳しくなってきた。今後も強化されるとみて良い。この規制によって絶滅したのが2ストエンジンとキャブレター。CO,HC,NOxの排出量を低減させようとした結果だ。
騒音規制についても同様に厳しくなってきた。特に二輪車については,他車種との比較においてイジメの領域にある。騒音といえばマフラーで解決するような気もするが,メーカーは工夫を凝らし,何とか規制をクリアしようとして,ドライブスプロケットにゴムを貼りつけたり,空冷エンジンのフィンの間にゴムを挟んだりしている。
騒音規制の結果,70馬力しか出せないのに二千万円以上する単車が発売されるような,珍事が発生している。
排ガスが環境に及ぼす影響について,一定の説得力を持っているのに対し,単車の騒音規制は環境省の自己満足でしかない。爆音マフラーは論外だが,何年か前の単車であっても,純正のままならうるさいという程ではない。音が生活に与える影響があるといっても,市販状態の単車が特段に規制の対象となるのは不自然だ。
騒音規制は排ガス規制と比較すれば,音が伝搬すること以外に環境に与える影響などほとんど無い。コンサート会場で走らせようという訳ではないのだ。現在の騒音規制は,生類憐みの令や魔女狩りに通ずる危うさがある。
生産終了に大きな影響を与えているのは,世界一厳しいと環境省が胸を張る騒音規制だ。
2017.8.7(月)
PS 音の問題は多種ある。飛行場周辺,国道沿い,線路沿い等々。そればかりか幼稚園や公園での子供の歓声。犬の鳴き声やピアノ音に関連して殺人事件もあった。オーケストラの演奏だって,聞きたくない者にとってはただの騒音だ。音の問題は,難しい。 |