私の友人の一人は,単車操縦に長けている。年齢は一回り以上下。若い頃,私は18歳の彼に,単車操縦についてレクチャーした。
しかし一年もしないうちに,私よりもずっと上手くなった。その後間もなく,当時合格率3%といわれていた限定解除試験を一回でパスした。
センスが良いからそういうこともあるだろうと,その頃私は思ったのだが,実はそんな簡単な話ではなかった。
今でいう大型二輪免許は当時限定解除が必要で,自動車学校では取得できなかった。いわゆる一発試験で取得するしかなかったのだ。試験は,そこまで必要か?と思われる評価要素があった。
彼は用意周到だった。試験場を訪れ,徒歩でコースを確認したいと申し入れた。しかし試験場側はそれを断った。まああり得る話だ。
そこで諦めるのが普通だが,彼はそれに挫けず,何らかの制約はあったものの徒歩でコースを確認することができた。あらゆる状況を想定しつつ,イメージトレーニングしたのだろう。
加えて彼は,一般路では必ずしも最良とはいえない試験用の乗り方も習得していた。例えばブレーキレバーは四本指。土踏まずをステップに乗せ,足は車体と平行に。
その結果の初回合格だ。
当時,10回受験したなんていう話をよく聞いた。合格率は3%と言われていたから,計算上は平均33回受験で合格することになる。
そのような状況で,初回受験での合格率はどの程度だったのだろうか? おそらくコンマ以下%に違いない。随分年下の彼を見直す出来事だった。
2019.3.13(水)
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