最近知ったのだが,高校野球においてランナーやベースコーチがキャッチャーのサインを見て,球種やコースをバッターに伝える行為は禁止事項とのこと。罰則はない。
禁止しても,特にキャッチャー,ピッチャー,二塁ランナーが概ね同一線上にいることから,キャッチャーのサインは二塁ランナーにも見えてしまう。このルールの肝は,見えてもそれをバッターに伝えてはならない点にある。
しかし何故伝えてはいけないのかとの疑問がある。野球はチームプレーであり,多くの場合ベンチからサインが出されていて,相手チームはそれを解読して自チームに有利となるような戦術をとる。レベルの高いチーム程,複雑なサインが使われるだろう。
同様に,ランナーがバッターにサインを送ることも戦術の内だ。守備側は,その裏をかくこともできるし,そもそもチームプレーは意思疎通も戦力の一部なのだから,これを禁止するのはどうも納得できない。
その上,この禁止事項が今年のセンバツに関する報道では『サイン盗み』といった表現が使われていて,何か悪いことをしているような印象を与える。野球には同じ字を用いる『盗塁』というプレーがある。しかしこれを悪いことと認識することはない。それはルールだからだ。
『サイン盗み禁止』を削除した方が,より高度なチームプレーとなり,見る方も楽しめると思う。
2019.3.30(土) |