先日,新型アルトを運転する機会があった。その時の印象。
アルトといえば47万円で売り出された頃から,軽自動車の中でも最も安価な位置付けとなっている。走る機能はそれなりに,装備は最低限だが,それだけに軽快な走りができた。
しかし現在販売されているアルトは各種装備がされていて,走り始めた瞬間に重さを感じた。
トランスミッションはCVTで,下り坂でエンジンブレーキを使おうとしても適切なギアレシオを選択できない。また信号で停止時,クリープが強すぎて,平地でもサイドブレーキを強くかけないと前進してしまう。
このようなトランスミッションがマニュアルに代わって売れているのは,何かおかしい。とはいえ多くが選択している。赤信号で止まっている間,ずっとフットブレーキを踏んでいるようになったのは,ATミッション故かもしれない。
最近は軽自動車も高価になっているが,装備をみればそれも頷ける。キーレスエントリーやモーター駆動の窓開閉等々。しかも自動ブレーキや自動ヘッドライト等,装備しなくてはならないものが増えている。
アルトは単車でいえばスーパーカブのような存在だったが,装備満載により軽自動車のメリットが薄くなっている印象だ。
アルトでこの状態なのだから,背の高いワゴン等は660ccでは重すぎるに違いない。軽自動車に限らず,小型車はもっとシンプルであることが好ましい。
2024.2.22(木) |