シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2013/08/06 22:47:05|映画 さ行
終戦のエンペラー
 高校生の時は、受験科目には日本史を選択した。英語系の名前が全く覚えられない、という「西洋語苦手症」が原因だったわけだが。なのに、この映画を観て、日本史というけど、近・現代史を自分は全然知らないのか!!と、かなりショックを受けている。終戦間際、事実上のクーデター未遂がなんと6回もあったとは!!クーデターを企てた、その狙いは「玉音放送」とは!この放送、ずうっと、天皇陛下が肉声でしゃべったものだとばかり思っていたのだが、違うんですね。予めレコードに吹き込んで、当日、それを流した。そのレコードを奪ってしまえば、終戦はチャラになる、かつ、再録音できなくなるようにする、には、本人をどうにかするしかない。これを実行しようとした輩がいたわけだ。

 それを知っただけでも、この映画を観る価値は充分過ぎる位あったと思う。こういうの、NHKがスペシャルで放送してもいいような内容に思うんだけど。確か、玉音放送自体については特集があったように記憶しているが。

 そうした事実を丹念に掘り起こした映画が邦画ではない、というのはどういう事なのか、と。尤も、邦画じゃないから作れたのかもしれない。大変有り難かったのは、脚本の立場が極めて公正であったこと。日本がやったこと、アメリカがやったこと、一つ一つがきちんと描かれている。マッカーサーをはじめとする面々、それぞれの立場もどっちかに傾くことがない。

 にしても、結局「正義」なんかないですよね、戦争って。実にバカバカしい行いだという事がよく分かる。人も物も消耗のかぎりを尽くして、結局何も残らない。で、未だに後始末に追われている。多分勝っていても同じだったんじゃないかな。そういうのも含めると、戦争ってなんの国益ももたらさないでしょうね。いい加減、煽るのやめたら?とゴチャゴチャ言ってる連中に言いたい。

 そんなわけで、戦争についても改めて色々考えたのだが、天皇制についてもあれこれ考えている。先の地震の時、陛下の出されたビデオレターには凄く感銘を受けたものだが(まだ、覚えているくらいなので)、同時に感じたのは、政治的な軋轢なく権威のみという立場の人がいてくれると、こう言っては失礼極まるが、便利だなあ、と。アメリカだったら、大統領が災害地に行っても、必ず「こういう狙いがあると見られる」とかなんとか、茶々が入るでしょ。そういう事が全くない方がいらっしゃる、というのは、国民としては、なんか凄く有り難い事なんじゃないか。

 この映画を観ていて、天皇制を大切に存続させていくのなら、政治から切り離すことは絶対条件かもしれない、と感じた。何かあった時、「国民が選んだ人物」でない人が、総責任を負う、というシステムは酷過ぎる。権威というのは権力とは全く別のシステムで働くもの。終戦後、ギリギリの交渉で一番絶妙な形に収まったんだ、と。よくまあ、この形に持ち込めたものだ、と感じ入ってしまった。とにかく色々考えさせられる。必見と思います。

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PS.自分の席の隣の空席の隣のおばはん&おっさん。ごそごそ物を持ち込んで食べてた、のはまだいいんだけどさ、ビックリしたのは、一番のクライマックスシーンでおばはんのケータイがジャンジャン鳴る、上に、ケータイ画面を覗き込むから〜〜〜〜!!!「観劇のマナー」CMを観てないのかよ、アンタ!!
 アッタマに来たので、思わず手を伸ばして、「やめて下さい!!」と小声でガツンと言ったった。全く、こうしたマナー、いつも悪いのは年配者。あんた達に年金払いたくありません。







2013/07/24 0:19:48|映画 あ行
俺はまだ本気出してないだけ
 日活映画100周年記念作品だそうです。これがそうか・・・・。

 この映画、一番のミスキャストは堤真一さんですよねえ。この方がどう映ってるか、がキモだと思ってて、観てみたらなーるほど!!という事で、かなり楽しんじゃいました。

 本気出すぞ〜〜!!って勉強したくない受験生みたいな事をいい歳してやってるおっさんがいて、なのに、周囲も本人も、なんとなくそれに感化されてしまって、という不思議なお話。変形の自営業礼賛映画といってもいい。自営業者としては、大いに賛同するところあり。以前から、メガ組織で働くって、人間の仕事の仕方としてフィットしてないのでは、と思ってるので。

 にしても、「仕事しろ、働け」ってプレッシャーは、今でも男の方がうんとキツイですよね。男女関わらず、そもそも「定時に出かけて組織の中で気を使いつつ仕事して夜遅く帰る」っていう仕事のあり方が向いてない人ってそこそこいる筈だとも思うし。それなのに、そういう事を拒否すると途端に「引きこもり」になっちゃう。女は「家事手伝い」という究極の逃げ道があるのになあ。内容は引きこもりと同じなんですけどね。そんな事をつらつら考えながら観てました。

 この映画、音楽がいいです。わざとチープ感を出してる感あり、で、でしゃばってこない。センスいいなあ、と思ったら、担当がゴンチチと知って納得。

 最後に出てくるエンドクレジットも笑えました。「実際のファーストキッチンは、劇中とは運営が異なる場合があります」だったっけかなあ?そりゃ、全然違うでしょう!!

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2013/07/21 20:50:00|映画 は行
バイオハザードX リトリビューション
 最近話題の、「女の側からのDV」。そういうDV女って、このバイオハザードシリーズの観過ぎなんじゃないの?という気にさせられました。

 なにしろ男共が気の毒。助けに行って(多分そういう事なんだろうな)なのにバンバン殺されちゃう。女はやたら勇ましくて、くたばらないんだよなあ〜〜。男が完全に「消耗品」扱いなんですわ。

 前作は映画館で3Dで観た。主人公のアリスってのが非常に頭が悪そうに見えちゃって興ざめだったんですが、今回も、そんなに頭がよくなさそう、どうしてもそう見える。主人公がアホっぽく見えちゃう、ここでもう映画的には全く共感できなくなるわけですが。話はメチャクチャです。なんというか、アリスって人のプロモーションビデオとするべきかも。腕っ節が強くて弾が全然当たらないという。それだけでもヘンだ。

 こういう映画に大金かけてる(らしい)っていうのはどうなんでしょう・・・・・?

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2013/07/14 10:12:53|映画 その他
007 スカイフォール
 007 50周年記念作品。何と長いシリーズだろう!!で、毎回「ボンドガールは誰?」等々、なにかと話題になるのも凄いと思う。この映画のシリーズに特徴的な、前フリのエピソードから主題歌に入る、これもなんともかっこいいですよねえ。この映画の主題歌はアカデミー賞を受賞している、当然だ。カッコ良過ぎ!!それについてる映像がまたいいんですよ。誰がああいうのをデザインするんだろうか?

 この作品、究極の宣伝は、やっぱロンドン五輪ですわねえ。ダニエル・クレイグさん、役得過ぎだぜ!そうですよねえ、ジェームズ・ボンドはイギリスの諜報員だから、女王陛下のエスコートはもちろんするよね、しかし会場に空からやって来るとは!!なるほどスカイフォールだ、と思ってあの演出は大喜びで観てました。

 
 この作品も、基本的には主人公は絶対死なないし、最後はなんとかなる(ならないのもあったけど)ということで、先読みができるアクション映画なんだけど、他の同タイプの映画とは全然格が違う感じがする。ダニエル・クレイグが主演になってからは、ボンドの陰影が強くなって、大人っぽいなあ、子供が観る映画じゃないな、と。こういうセンスは、イギリス映画ならでは、でしょうか。

 この作品のボンドガールは誰でしょう?観た人みんなが「M」だ!、と言う。確かに。M役のジュディ・デンチ、かなり好きなので、今回でMを降板、となるのは残念でしょうがないんですけど・・・・・・。次のMはレイフ・ファインズ、M役はイギリスの名優が演じるんですね、こいういうのもこの映画の格を高めてると思う。

 自己紹介がいつも「Bond, James Bond」で、変装とか一切しないスパイ、どこか時代がかってるけど、古びない、これは「ルパン三世」の峰不二子にも通じる所があると思う。このシリーズ、続きますように!!

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ロンドン五輪の「スカイフォール」 







2013/07/13 10:11:04|映画 か行
華麗なるギャツビー
 この題名の映画、何年かおきに目にするような。よほど魅力のある原作なんでしょうね。今回は、主演がレオナルド・ディカプリオ、語り部がトビー・マグワイヤ。豪華絢爛な衣装や宝石は、ティファニー等々がバックアップしているらしい。よい衣装に負けてない男性ってなかなかいないと思うんですけど、さすがはディカプリオ君、クラシックな衣装がきっちりハマってます。

 こういう話を観ていると、アメリカという国の歴史のなさがよく分かる。セレブというと、金持ちか金持ちの芸能人、となっちゃうあたり。今もそうですよね。セレブの意味が全然違うと思うんだ、ヨーロッパや日本とは。頑張って金も立ち居振る舞いもセレブそのものなのに、結局馬脚を現しちゃって・・・・・・、というあたりも。本当のセレブっていうのは、ヨーロッパなら、昔ながらの上級階級だし、日本だとロイヤルファミリー周辺・あるいは昔から続く○○家(京都とかに多そう)でしょう。こういうのは歴史が創り出すもので、どうにもこうにも太刀打ちできないですよね、歴史がない国は。

 ディカプリオ君、最初に観たのは「ギルバート・グレイプ」。とってもキュートなお兄ちゃん、という印象。それから随分たつ。「インセプション」を観た時は、なーんでおじさんになっちゃってるんだよ〜〜〜!!とショックだったんですが。今回は、彼の茶目っ気というか、キュートな感じが役に生かされてるなあ、と。やっぱりね、ニコニコッとしたときの笑顔がね、素敵なんですよ。その上で、表情の振幅が大きくなる、から、説得力が出るんですね。ある意味しょうがないお話だと思うけど、それが「ああ、可哀そう・・・・・・」という感想に至るあたり。この方には、なるべくしかめっ面ばかりの映画には出てほしくないなあ、と思いました。

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