シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2017/11/01 16:23:00|映画 あ行
アトミックブロンド
 イオンシネマ日の出で観る。シャーリーズ・セロン大活躍です。

 この映画で面白いのは、時代背景がちょうどベルリンの壁が壊れるという、まさにその時をバックにしつつ話が進んでいる点。ベルリンにあちこちの国のスパイが集まってすったもんだしている、その内容は、冷戦の残りかすのような機密の取り合いなんだけど、それとは全く関係なく歴史が動いてしまう、というお話なんです。そこら辺が、時々流れる(登場人物が見ている)ニュースでもって分かるようにする、というお話の組み立ては巧いです。

 もう一つ、このお話の特徴なんだけど、セロン演ずるロレーンが任務を終えてMI6に帰って来て、で、尋問されて、こうだったって報告する、という筋立てなんですね。ので、どこまでが本当で、どこからが嘘っぱちなのか、が混線する。ロレーンの任務は2つあるらしくて、一つ目は機密リストの奪還、もう一つは機密リストに記されてるダブルスパイの正体を暴くこと、なんですけど、結局どっちもうまくいってないし。で、彼女が動くたびにそれが察知されてドンパチとなる。なぜだ〜〜?っていうのがお話のキモかな。その辺のアクションは相当なものです。

 なんだけど、話が彼女の視点からしょっちゅう逸脱するので、筋を追うのはやっかいでした。回想に基づく報告を映画にしてるんだから、そこがぐらつくと訳分からなくなる、と思うんだけどなあ。男がみーんなひげ面で、見分けるのが大変だし。最後にまーたどんでん返しがあるんだけど、必要なんでしょうかねえ?ますます分から〜〜ん、となっちゃって。

 ということで、映像とアクションを楽しむ映画、という感じになるんじゃないかと思います。シャーリーズ・セロンのファッションもなかなかナイスです。当時の街並みもよく再現されてて、一体どこでロケしたんだろう?と。

  かつて「ベルリン・天使の詩」を観た頃、ベルリンの壁って、なにやっても壊れないような気がしていた。のに、それから数年後あたりであっけなくぶっ壊れちゃった。そういう歴史を目の当たりにした当時は、ただポカ〜〜〜ン、としていたような。その辺が映画の中のニュース映像のおかげで若干見えたような気がするのが収穫かもしれません。

 ロレーンはMI6のスパイなんだけど、MI6ってば、ボンドだよねえ。自分的にはバンコラン少佐なんだけど。

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PS.イオンシネマ日の出はすべて券売機になってました。で、イオンのポイントが付くんですよ。知らなくてポイントカード持っていかなかったので、なんとなく損した気分。次回行くときは持って行きましょう。







2017/10/18 18:18:56|映画 は行
僕のワンダフル・ライフ
 久しぶりです。で、この映画。動物ものはあまり観ないことにしているんだけども、監督がハスルトレムさんだから・・・・。

 ラッセ・ハルストレム。色々観てる。最初は「ギルバート・グレイプ」。で、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」。あとは「シッピングニュース」とか「ショコラ」とか「サイダーハウス・ルール」とか。最近だと「砂漠でサーモンフィッシング」。うーん、最近はテーマが甘くなっちゃってるなあと思う事が多いんです。かつてはシニカルなお話が多くて、その辺のバランスがいいのが「ショコラ」という感じだったんだけど。この映画はどうか?予告編では大甘に思えたんだけど、いや〜〜そうでもなかった。
 
 犬がいいです。犬の躍動感のある動きが、よく撮影できたなあ〜〜と感心するくらい上手くとらえられてる。犬が本気で走ると、カメラで追うの、大変だと思うんですけども。比較的上映時間が短いので、その中で犬*3代記を描けるのかしらと不安だったんだけど、これも巧くまとまってます。で、犬の目を通して、家族の問題があぶり出されてくる。これはですね、仕事柄、あるあるの話が多くて、色々考えさせられた。家族間に起こる事に、犬や子供は振り回されるんですよね。トラブルのしわ寄せが弱い側にどっと押し寄せる。この映画の中では、獣医はその防波堤になっていない。自分の仕事としては、そこをなんとかするようにしているので、獣医が頼りないぞ!と思って若干イラつくんですけど、これもねえ、50年前とかじゃあ、ほぼやれることがないんですよ、医者っつっても。

 ハルストレム監督が繰り返しテーマとしているものに、「男性のあり方」みたいなのがある。この映画の主人公は、アルコール依存症になってしまった父親みたいになりたくないから、人を遠ざけてしまう、というのは、結局父親と同じ事をやってるわけなんだけども、じゃあどうすればいいのか分からない。そこら辺が動くのに、時間とタイミングと、犬が必要だったんです。その辺は甘いと言われるかもしれないけど、いいお話だなあと思います。

 で、最後に大変気になったのは、途中の犬生に出てきた警官のおじさん。ああいうタイプの人って、自分は救われないんだよなあ。。。。。この方の人生がよきものになっていてほしいな、と思いました。

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P.S ロバが最初と最後に出てくるんだけども、同じロバとされてます。そりゃそうで、ロバってすごーく長生きするんです。だから、間違いではない。あと、犬が飲み込んじゃう金貨の大きさですが、飲んだ犬のサイズからみて、まず腸閉塞を起こしてしまいます。うまいこと出てくる、という事はほぼない。ああいう場合には、無理やり口から出そうとするから飲み込んじゃう。他のもっと旨い奴と交換という事にすると、割と取り戻せることが多い。口から離す、という躾はかなり難しいのですが、できれば教えておきたい。映画の中で「持って来い」遊びがかなり出てきますが、それを使って教えるといいかもしれません。







2017/09/06 21:43:20|映画 やらわ行
ワンダー・ウーマン
久しぶり!です。6月にはいい映画がたんと来てたのに、こっちの体調が悪くて行かれず。咳がひどくて、映画館にいられない状況だったから。で、夏休みに入ったら、不作!!でしたねえ。。。なんなんでしょうね、「高校生あたりの青臭い恋愛もの?」チックな映画ばかりというのは。うーむ、国の画策を感じるのだ。「若者よ、さっさと恋愛して結婚して子供産みなさ〜〜〜い」みたいな。だまされるな!と言いたい。

 で、この映画。もうね、日本での宣伝戦略を完全に失敗している、という点でケチが付いてしまったわけですが。あれじゃあ、世間知らずのお嬢さんがバカやってる、みたいにしか見えないもんねえ。
 本篇を観て感じたのは、なんだかターゲットが分からないなあ、ということ。誰に何を伝えようとしているのかなあ?まあ、元々アメコミだから、なーんもない、んでしょうけど。とにかく悪い奴をやっつける、という話なんですけど、最後にちょっとひと捻りある。で、結論は24時間テレビみたいな。浅いよ〜〜。

 今、大河ドラマにハマってるわけですが、あのドラマに描かれている事は極めて多彩で、視聴者に対する投げかけが重い。で、視聴者ががっちりそれに応えてついていってるのね。なぜそれが分かるかというと、ツイッター等々に挙げられる感想の内容がしっかりしているから。日本人てすごいなあと、思うんですわ。
 そういうのを観続けてるせいか、どうも、パッとしないわけです。

 唯一、あーこれはいいかも、と思ったのは。主人公のダイアナを演じている方がとても肉感的で、ガリ村ガリ子みたいなスレンダー人間じゃなかった事。ハリウッド映画から、ガリクソンを追い出せ、と常々思っているので、それは好感が持てました。女性らしい体形でカッコよかったです。

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2017/05/24 21:40:00|映画 ま行
無限の住人
 今年初の邦画。で、キムタク主演の映画を観るのは多分初めて。なんだかバッタバッタ人が死にます。

 この映画の特徴なんですが、剣戟が「痛い」んです。主人公の一人がいくら切られても刺されても死なないし、腕をちょん切られてもまたくっつくという変な人で、従って、やたら斬られる。最初はすごく腕の立つ人に見えてたんだけど、実はたいして強くもないのかなあ?と途中から疑問に感じたほど。まあ本人が「剣の腕が落ちた」とか言ってたから〜〜。そんなわけで、斬ったり斬られたりの描写がめっちゃ痛そうなんです。これは今まで見てきた時代劇でもあまり感じたことがないので、面白いと思う。

 しかし、この映画、決定的な弱点というか、欠陥がある。なんですかね、主人公の一人の仇討ちをするとか何とか言ってる女の子。監督の三池さんはロリコンなのか?それともキャスティングした人か?脚本家か?一応は師範の一人娘だし修行もしてたようだし、仇討ちするんだから、相応に鍛えてもいただろうに、お話にならないか弱さ。ギャーギャー言ってるだけで、剣を振るうことすらできない。簡単に殺されそうになっちゃうし。それもさあ、何回もだ!!
 親が自分の目の前でああいう目に遭ったら、で、それに復讐するとなったら、そう腹をくくった女の目は狂う筈。全然狂ってないし。途中で訳わからんことを言い出すし。あのさーあんた、どんな汚い手を使っても復讐するんだとか言ってたじゃん、じゃー、侍どもが大挙して押し寄せてきてる展開は大チャンスでしょ。一緒にやっつける側に回れよ。大体その服装はなんだ?!どう考えても動けそうもありません。せめてたすき掛けくらいしたらどうだ?
 
 邦画って、こんなしょーもないおじょーちゃんしか描けないんでしょうか?もう一人出てきた女も青臭っ!!腕は立つんだから、さっさと殺しちまえばいいのにさあ、いきなりシュンとしちゃって、どっかいっちゃうし。で、出てきたかと思ったら、男をかばって死んじゃうってか。女が情けなさすぎです。極めて不愉快です。こんな女が「素敵」だって、思ってるんですかね?日本の映画人の皆さんは。これをカンヌに持ってったというのはかなり恥ずかしい気がしますよ。

 そうそう、キムタクはなにやっててもやっぱり「キムタク」でした。その辺、カンヌの人達は気付かないだろうなあ・・・・・。

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2017/05/12 0:12:00|映画 か行
ゴースト・イン・ザ・シェル
 「攻殻機動隊」と「パトレイバー」って同じ作品だとずうっと思ってたんですよ。ので、攻殻機動隊アニメ映画の予告編を見るたびに、なんだか深刻そうだなあ、パトレイバーってギャグ漫画じゃなかったっけ?とすごい勘違いをしていたのだった。調べてみたら全然違う作品じゃないか〜〜。

 ということで、マニアックな人気を誇っているらしい「攻殻機動隊」の実写版です。主演はスカーレット・ヨハンソン。彼女は「モンタナの風に抱かれて」からずうっと見ていますけど、相変わらずお美しい・・・、しかも、なにかこう人間離れしている感じがあって。しかし、この作品のヒロインである「草薙素子」なる人物は日本人という設定なので、アメリカでは「なんでアメリカ人にやらせるんだ〜〜?」という騒ぎになってたそうな。日本ではそんな話が全く出ず、アメリカ人は不思議でしょうなあ。「スカヨハ攻殻」なんて縮めてるくらいだもの、別段我々は違和感なしなんですよね。彼女の風貌が日本人じゃなくなっちゃってる理由もきちんと映画の中で説明されてるし。アメリカ人は分からなかったのかなあ?オツムが悪いというか・・・・。

 お話はひねっていますが、まあ、十分ついていけます。桃井かおりさん、登場シーンは短いんだけどすごく印象深い。北野武はうーんどうかなあ?この人の役者としての凄い演技は、数年前のドラマ「点と線」で見ているので。。。。こういう方向にずれちゃうと、この人の凄みが消えちゃう気がしてねえ。で、それ以前にとにかくこの人のセリフが聞き取りづらいので往生しました。日本語をどう録音すると聞きやすくなるか、についてあまり関心がなかった、という事なのかなあ?

 舞台はトーキョーなのかもしれないんだけど、ありゃ香港でしょう。ああいう猥雑な都市は香港じゃないと撮れないかも。で、「ブレードランナー」を彷彿とさせるのだ。広告過多で、めっちゃ疲れそうな都市。こんなとこには住みたくないなあ、と。そういう映像も相当なものですが、なんかこう、「へえ〜〜」止まりなんだなあ。デジャブ感があって。

 こうなると、「攻殻機動隊」アニメを見たくなりますね。お話もさることながら、映像も、予告編を見た限りでは凄いなあ、という印象だったので。

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