槐(えんじゅ)の気持ち

仏教伝来の頃に渡来。 中国では昔から尊貴の木としてあがめられており、学問のシンボルとされた。また止血・鎮痛や血圧降下剤ルチンの製造原料ともなる このサイトのキーワードは仏教、中国、私物語、健康つくり、先端科学技術、超音波、旅行など
 
2020/05/20 20:06:00|おもうことあり
おもうことあり (6)診断(検査)と治療とその経験者談
おもうことあり (6)診断(検査)と治療とその経験者談
「診療」という言葉は、「診察」の“診”と「治療」の‶療”をつなぎ合わせた言葉で、診療所というのは、「診察(検査)」も「治療」もできる医院のことととらえていますが、みなさんはどう思いますか?
最近、よく聞く言葉に、「診断(検査)は治療方針を決めるために行わなければならない。」即ち、どのような最先端の機器を使って、高精度の診断結果が得られても治療方針に結びつかないのでは、意味がないという考え方があります。
今回のCOVID-19に対応させて考えると、当初からPCR検査だけが前面に出すぎて、その検査結果に基づく治療に関する報道を殆ど見聞できなかった様に感じています。PCR検査はあくまでも診断で、PCR検査そのもので症状が改善するものではない。PCR検査の結果に基づく治療経過は殆どが重症者のケースで、軽症者やそれに近い罹患者の治療経過は殆ど報じられていなかった様に感じているですが、そうでもなかったのでしょうかネ。
本日(5/18)現在で、罹患者のうち退院できたのは、累計罹患者16390人中12217人である。ほぼ3/4が退院しているのです。そしてこれらの人に対しては日々の診療カルテが必ずあるはずですし、軽症で指定ホテルで経過観察になった人も診療監視下にあるはずなので、診療カルテが必ずあるはずです。
体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度や聴診検査等の検査内容や治療薬処方や食事指導や生活リズムの指導(=治療)などがデータ化されているはずで、それらをデータ分析すれば、どのような治療が早期退院に結びついたかがわかる。
それを分かり易くまとめ、マスコミを使って公開したり、退院者の手記やインタビューを一般の人に公開することによって、この病気の全貌が見えてくるはず、と思うのです。
米国で医院に勤める日本人医師のコロナ体験手記(https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202004/565170.html?n_cid=nbpnmo_mled)や
最近では阪神タイガースの片岡篤史コーチのインタビュー記事(朝日新聞5/18朝刊)https://www.asahi.com/articles/ASN5K5CMBN5JPTIL00Z.html
はインパクトがあった。いずれも診断と治療がどの様に行われたかが全てではないが記されていて、看護師への心からの感謝の言葉から、看護師等の医療従事者の大変さも伝わってくる。
また、病院で診療を受けたPCR検査未経験者に対するガイドラインや、PCR検査で陽性でも軽症で、自宅で隔離養生をとる様言われた罹患者もその後どのような経過を辿って行ったかの参考になる情報と言える。
この様な記事がエビデンスのない解説記事に比べ、どのくらいインパクトがあり、人の心に浸み至るか、ということと、今回の様な騒ぎにおいては、実体験者の診療経験談報道関係者はもっと知るべき、というのが思うところである。
また、強調したいことは、診断はそれを統御するのは医師や看護師が主役、しかし治療はそれを統御する主役は患者自身である、ということである。なので、総論的な評論で、罹患して治療の経験のないゲストの解説よりも体験者の話のほうがはるかにインパクトがあるのである。







2020/05/19 18:37:00|おもうことあり
おもうことあり(5)研究者の欲求
おもうことあり(5)研究者の欲求
>現状は武力の強い大国のやりたい放題になっているようで本当にうんざりです。Aさん(筆者)はどのように思われますか?
 
私もそう思います。武漢の研究所から出て行ったSARS-CoV-2が源のウィルスだったということは否定できないと感じています。
ただ、このウィルスが化学兵器を目的としたものではなく、エイズやエボラ熱のコロナウィルスを合成し、さらに修飾して人工的に合成された新型ウィルスかどうかは学術的な専門知識がないのでとなんとも言えません。
 
最近、私がおもうことは SARS-CoV-2という病原体の名称が誰によって何を参考にして命名されたかということです。 SARS-CoV-2はSARSコロナウィルスの正式名に、その姉妹編ということで-2がついているという話です。この名称もWHOで正式に命名されたのだと思いますが、中国側から登録申請を受けたWHOは、命名に際し、説明を中国側から受けたと思うのですが、それに対しWHOは「このウィルスは SARS-CoVと同じ株からの姉妹編ですよ」といった話を受け、”-2”をつけたという推測が成り立ちます。
 
要は、 SARSコロナウィルスの変性種であるということを明かしているようなもので、中国では従来種をベースに超新型のウィルスを開発することを研究テーマとしていたことは、研究者であれば、上から指示がなくても、”究極の・・・・”  を目指したいという欲求は誰でもあると思います。そしてその先端(?)研究を知った為政者が化学兵器への応用を思い募らせても不思議はないと思うのです。
 
超新型(最先端?)のコロナウィルス用ワクチンを開発するには、その効き目を検証するための超新型(最先端?)のコロナウィルスをも開発する必要がある。そのために、最も効率が良い開発方法は、その時点で最強の既存コロナウィルスを改変させたり、複数、例えばSARS-CoVとMars-CoV、とを掛け合わせて合成する、そして合成できたCoVの威力を試すために宿主として哺乳類の蝙蝠を用いた。そして、その蝙蝠を実験動物として飼育していた飼育員に感染してしまった。
 
レンタルビデオ店で借りた中国の歴史物語(特に、南北朝時代が多い)には、主人公やその近親者が悪人によって毒を塗った刀や矢じりの攻撃を受け、瀕死の重態に陥る場面が多々ある。この毒を作った悪人は同時にその毒を消す薬も作っていて、その毒消しを求めあう攻防がある。
 
悪人の方は、簡単には毒消しが出来ない猛毒を作り出す一方で、毒消し薬も同時に作り出していて、それを入手したり、それを邪魔する善人と悪人の間の攻防となる。

その様な、国を傾けるほどの毒薬にまつわる攻防を記した歴史書は中国には多々あるのだろう。また歴史書ではなく武侠小説にも多く登場するので、今回のCOVID-19騒ぎで、これらの歴史書や武侠小説を思い起こした中国人も少なからずいたのではないかと思っているのです。
また、その様な歴史が繰り返されているのかな〜、と思うことがあるのです。
 

 
 







2020/05/16 14:05:00|おもうことあり
おもうことあり (4)COVID-19 
皆さん、おはようございます。
 
COVID-19はやっと先が見えてきたようで、皆さんの地域(静岡、愛知、滋賀、熊本)では非常事態宣言は撤回され、活動の自由度が少し見えてきたのではないでしょうか。こちら首都圏はまだですが、連日新規の感染者が減少してきているので、首都圏においても、月末を待たずに宣言が撤回されるのではないかと読んでいます。
 
一昨日は眼科、昨日は循環器通院がありました。眼科は「OCT検査では前回の治療効果はあったようだが新しい所見として網膜にポリープが見られ、網膜の厚さが薄くなってきた様に見える。月末次の加齢黄斑変性のアイリ−ア注射治療をしたい。」とのこと。
 
循環器の方は担当医が総合診療医の資格を持っているので、糖尿病も一緒に診てもらっているのですが、血液検査の結果ではいずれも前回より改善していて、話題は、COVID-19で話題になった抗体検査、抗原検査とはどういうものかのQ&Aで、特にこれらの検査はインフルエンザワクチン接種の様な感覚で患者側からの申し出で検査をしてもらえないか、というQでしたが、Aはできないとのことでした。自分が2度にわたり高熱を出し緊急病院に駆け込んだ時の症状が COVID-19の罹患者の体験記の初期の段階に似ていたので、自分ももしやと思って、確認するために丁度良い方法と思ったからです。
 
その罹患者の体験記URLを以下に付記します。私はこの体験記を読んでCOVID-19の全体像が見えた感じがしました。
  https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202004/565170.html?n_cid=nbpnmo_mled 
 この罹患者はニューヨークで医者をいている40歳台の日本人医師であり、医学的な見地で自分の症状と治療の様子を的確にとらえているので、自分が発熱した時の症状と対比できるので参考になるし、ニューヨーク市の医療破壊やロックアウト前夜の様子が伺えます。
 
先記のURLは最近の記事ですが、初めて読んだのはこの記事ではなく、他の記事だったと思いますが、多分大きな反響があったのだと思います。日本のマスコミが何故この記事を大きく取り上げなかったかが気になっているところです。日本のマスコミ(特に朝や昼のニュース番組)がゲストに呼んでいる専門家は信じるべき情報発信者のレベルとしては最下位にランクされる人が殆どではないかと思うからです。
 
医療情報にはエビデンス(証拠)を開示することが不可欠ですが、エビデンスレベルと言う言葉があり、どのような人(医師)がどのような形で情報発信しているかを6つのレベルに分けています。以下にそのURLを添付します。
https://gtdwmse.com/systematicreview_metaanalysis/#i-3 
これを見ると、最下位(6位)にランクされるのが、データ(エビデンス)に基づかない専門家の意見、
第5位が、症例報告など記述研究で、 ・・・、と続きます。おそらくゲストの専門家はエビデンスをしゃべりたいとしているのでしょうが、それをやられると時間内に収まらない。視聴者は分からない、などの理由で番組側から遮断されるのだと思います。

どの世界の管理社会、企業でも、大学でも、大病院でも同様でしょうが、直接企業の研究開発等部門の中堅技術者や、直接学生の研究の世話をする助教、准教授クラスの先生、直接患者に向き合い診療を担当する中堅臨床医師の先生、彼らと企業の役員、あるいは大学の古参教授、あるいは大病院の院長や副院長クラスの人たちとの間には公表する情報の鮮度が大きく異なる場合が多い。もと情報にいくら新規性や、進歩性があっても、その様な価値のある情報が上層部に伝達されるに従い、その価値のある部分は難解であることが多く、「そんなことを説明しても理解してくれないよ」と上層部へ行くほど特徴がない情報に変身してしまうのである。また人のありがちな悪弊として、「理解できない事象は悪。だからその情報は拒絶」という心理システムがある、と思っています。

かつて「未知との遭遇」というスチーブン・スピルバーグ監督のSF映画があった。この映画のメッセージは、未知の事象に遭遇した時に、それらを攻撃したり遮断したり、無視するのではなくて、先ずは理解することから始めることが最も重要なこと」ということだったと記憶している。この理念が、特に日本で薄れてきている様に感じているのは自分だけではないだろう。

もう一つ今回のCOVID-19 騒ぎで重要だったのが治療ガイドラインを出来る限り早急に作成し、発表し、臨床医が迷わずに動きやすくすることだと思います。
症状の重さごとに治療ガイドラインを作り公開することによって医療崩壊は防げると思いました。これを感染者が急増する初期の段階で出せるか否かがオーバーシュートをおこさないで済ませる方法の一つであると思います。日本はオーバーシュートをおこさないで済ませることが出来たのは、中国や、韓国と異なり、SARSやMARSの経験が殆どなかったにも拘わらず、おそらく早期に治療ガイドラインを作り公開すること が出来たためと思っています。
 
参考に中国政府のまとめた中国版ガイドライン(和訳)のURLを入手しましたので添付します。
https://spc.jst.go.jp/experiences/beijing/bj20_025.html
興味深いのは、COVID-19に対する治療ガイドラインには症状の重さ別に漢方薬治療があるのです。当然ながら多種の薬草を調合しているのですが、Tさんは知っているの何種類くらいありますか?
 







2020/05/06 15:44:00|おもうことあり
思うことあり20200506  (3)マスクにまつわる加害者意識と被害者意識
思うことあり  (3)マスクにまつわる加害者意識と被害者意識
 
COVID-19の感染拡大を抑制する対策として“3密を避ける”ために、「不要不急の外出を避ける」ことが毎日、地域の防災放送として耳に入ってくる。一方で感染者の動線(タイムライン)を辿り、感染地域の予想と予防方針が刻々と打ち出されマスコミで連日放送されています。
 
特にマスクに関しては、感染防止の最も大きい効果のある防御具として使われています。マスクは一時過度の品不足だったが、最近はかなり改善されてきたようで、スーパーと隣あわせのレンタルビデオ店兼書店T屋で販売されていた。たまたまその時は架けてくるのを忘れたので高額ではあったが購入した。
 
開封すると、異様なにおいがした。発泡ウレタン材料の強烈な臭いだ。厚さ2mm程度の発泡ウレタンシートを型紙に沿って同じ形状に裁断し、耳を通すくりぬき孔をあけたものを2枚重ね、鼻にかかる部分を加熱貼り合わせした極めて
簡単なもので、5枚入りで850円程度だった。製造元は中国、発売元は市内の有限会社Sとなっている。マスクは繰り返し洗濯可能とある。
 
マスクをかける思いは国によって異なり、欧米では自分から他人に飛沫感染させないようにかけるのが一般的で、なので自分は咳やくしゃみをする体調であることを宣言しているようなもので、いわば加害者意識をもとにした架け方なのである。一方日本人は、花粉症被害の防止のためや他人からの飛沫感染を防ぐ為の道具と言う、いわば被害者意識をもとにした使い方となっている。
 
他人からの飛沫は自分のマスだけをめがけてきてくれるわけではない、眼にも、露出した皮膚にも、髪の毛にも、所持しているバッグにも飛来してきて付着する。しかしその他人がマスクをしていてくれれば、自分のマスクにも露出した皮膚にも、髪の毛にも、所持しているバッグにも飛来してきて付着することはないのである。
 
三密の場は屋外を想定した考え方の様に思います。一方家族がともに生活する空間の屋内では感染のリスクが非常に高いことが分かっていて、家族はお互いに濃厚接触者の位置づけになっていて、家族の一人が感染すると高い確率で他の家族に感染させてしまう。
 
この場合、同じ屋内で生活する家族全員がマスクをしていたら家族間での感染は抑えられ、感染者の増加に歯止めがかかったのではないか。「屋内でもマスクをしよう。」という呼びかけを特にしなかったのは何故だったのか。屋外でマスクをするのは当たり前。だけど屋内ではそこまでは」ということでしょうか?
日本人は欧米の人とは異なり被害者意識ばかりが強くて加害者意識はいまいちだからでしょうか?







2020/05/01 20:56:00|おもうことあり
 思うことあり(2)「オーバーシュート」
   思うことあり<2>「オーバーシュート」
 
皆さん、コンニチワ!
COVID-19がいまだに終息の気配が見えず、身動きしにくい状況ですね。ところでオーバーシュートという言葉が使われてきていますが、我々往年のセラミストとしては懐かしい響きのある言葉ですよね。
 
当時の焼成炉は印加電圧の切り替えを手動で行うために目標の温度パターンにのらず、特に昇温、降温が難しかったですネ。昇温は慣れないと、必ずと言ってよいほどオーバーシュートを起こし、そのあとも振動しながら目標温度に安定してゆくパターンになることが多かったですよね。
 
降温時では電源をオフにするとオフにした直後の温度が急激に低下しすぎ、酸素を十分に吸わせなくてはいけないところを酸欠状態で素通りして、目標とした特性が得られなかったことがあったネ。
 
その頃の一場面をブログにまとめているので、時間があれば読んでみてください。長文の最後の方に、詳しく記載
http://ictv.easymyweb.jp/member/aa205783/default.asp?c_id=1837
 
 
しかし、PID制御という制御技術が現れ、そういう苦労がなくなった。
 
このPID制御技術の利用でオーバーシュートを起こさずに済むようになったのだが、過度的に変化する現象をオーバーシュートを起こさずにやり過ごすための基本的な方法と言える・
 
PIDの“P”、”I”、“D”とはProportional、Integration、Differentialの頭文字であり、比例、積分、微分であり、実際の測定温度が設定温度の何倍くらいになっているか、時間に対して積分した値が、設定値に対してどの程度差異があるか、また温度変化のしかたが設定値に対しどの程度の差異があるかを常時モニターし、差異が亡くなる様に制御するのである。
 
このPID制御をCOVID-19に対応させて考えてみた。先ず焼成炉の温度に対応するパラメータを感染者数とする。“P”に対応するのが最終的に抑え込みたい感染者数と実際の感染者数の比、”I”は感染者数の総和、更に“D”は毎日の発生者数とする。
 
どのように制御するかの基本的な方法が以下のURLに載っているが難しくて自分の様な非力の」セラ三ストには無理であり、諦めて専門家の皆さんにまかせてしまおう。
そこで、今度はEXCELを用いて、今後の感染者動向を推測してみよう。
❶EXCEL表にi列に日にち、j列にそれまでの感染者の累計値を記載し、
❷i列データとj列データとの相関をとる
❸回帰曲線をEXPonential curveとする。回帰曲線は、
   a(1−exp(-αt))
で表されるはずであり、a、αは定数でありaは最終的累計感染者数、tは経過日数である。具体的な値として抽出できる。この関数の微分値が。例えば10人となりtを計算すれば終息日が推定できることになる。
デイリーの総数は以下のNHKによる統計データかた読み取ることが出来る
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/