皆さん、おはようございます。
COVID-19はやっと先が見えてきたようで、皆さんの地域(静岡、愛知、滋賀、熊本)では非常事態宣言は撤回され、活動の自由度が少し見えてきたのではないでしょうか。こちら首都圏はまだですが、連日新規の感染者が減少してきているので、首都圏においても、月末を待たずに宣言が撤回されるのではないかと読んでいます。
一昨日は眼科、昨日は循環器通院がありました。眼科は「OCT検査では前回の治療効果はあったようだが新しい所見として網膜にポリープが見られ、網膜の厚さが薄くなってきた様に見える。月末次の加齢黄斑変性のアイリ−ア注射治療をしたい。」とのこと。
循環器の方は担当医が総合診療医の資格を持っているので、糖尿病も一緒に診てもらっているのですが、血液検査の結果ではいずれも前回より改善していて、話題は、COVID-19で話題になった抗体検査、抗原検査とはどういうものかのQ&Aで、特にこれらの検査はインフルエンザワクチン接種の様な感覚で患者側からの申し出で検査をしてもらえないか、というQでしたが、Aはできないとのことでした。自分が2度にわたり高熱を出し緊急病院に駆け込んだ時の症状が COVID-19の罹患者の体験記の初期の段階に似ていたので、自分ももしやと思って、確認するために丁度良い方法と思ったからです。
その
罹患者の体験記URLを以下に付記します。私はこの体験記を読んでCOVID-19の全体像が見えた感じがしました。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202004/565170.html?n_cid=nbpnmo_mled この罹患者はニューヨークで医者をいている40歳台の日本人医師であり、医学的な見地で自分の症状と治療の様子を的確にとらえているので、自分が発熱した時の症状と対比できるので参考になるし、ニューヨーク市の医療破壊やロックアウト前夜の様子が伺えます。
先記のURLは最近の記事ですが、初めて読んだのはこの記事ではなく、他の記事だったと思いますが、多分大きな反響があったのだと思います。日本のマスコミが何故この記事を大きく取り上げなかったかが気になっているところです。日本のマスコミ(特に朝や昼のニュース番組)がゲストに呼んでいる専門家は信じるべき情報発信者のレベルとしては最下位にランクされる人が殆どではないかと思うからです。
医療情報にはエビデンス(証拠)を開示することが不可欠ですが、
エビデンスレベルと言う言葉があり、どのような人(医師)がどのような形で情報発信しているかを6つのレベルに分けています。以下にそのURLを添付します。
https://gtdwmse.com/systematicreview_metaanalysis/#i-3 これを見ると、最下位(6位)にランクされるのが、データ(エビデンス)に基づかない専門家の意見、
第5位が、症例報告など記述研究で、 ・・・、と続きます。おそらくゲストの専門家はエビデンスをしゃべりたいとしているのでしょうが、それをやられると時間内に収まらない。視聴者は分からない、などの理由で番組側から遮断されるのだと思います。
どの世界の管理社会、企業でも、大学でも、大病院でも同様でしょうが、直接企業の研究開発等部門の中堅技術者や、直接学生の研究の世話をする助教、准教授クラスの先生、直接患者に向き合い診療を担当する中堅臨床医師の先生、彼らと企業の役員、あるいは大学の古参教授、あるいは大病院の院長や副院長クラスの人たちとの間には公表する情報の鮮度が大きく異なる場合が多い。もと情報にいくら新規性や、進歩性があっても、その様な価値のある情報が上層部に伝達されるに従い、その価値のある部分は難解であることが多く、「そんなことを説明しても理解してくれないよ」と上層部へ行くほど特徴がない情報に変身してしまうのである。また人のありがちな悪弊として、「理解できない事象は悪。だからその情報は拒絶」という心理システムがある、と思っています。
かつて「未知との遭遇」というスチーブン・スピルバーグ監督のSF映画があった。この映画のメッセージは、未知の事象に遭遇した時に、それらを攻撃したり遮断したり、無視するのではなくて、先ずは理解することから始めることが最も重要なこと」ということだったと記憶している。この理念が、特に日本で薄れてきている様に感じているのは自分だけではないだろう。
もう一つ今回のCOVID-19 騒ぎで重要だったのが
治療ガイドラインを出来る限り早急に作成し、発表し、臨床医が迷わずに動きやすくすることだと思います。
症状の重さごとに治療ガイドラインを作り公開することによって医療崩壊は防げると思いました。これを感染者が急増する初期の段階で出せるか否かがオーバーシュートをおこさないで済ませる方法の一つであると思います。日本はオーバーシュートをおこさないで済ませることが出来たのは、中国や、韓国と異なり、SARSやMARSの経験が殆どなかったにも拘わらず、おそらく早期に治療ガイドラインを作り公開すること が出来たためと思っています。
参考に中国政府のまとめた
中国版ガイドライン(和訳)のURLを入手しましたので添付します。
https://spc.jst.go.jp/experiences/beijing/bj20_025.html興味深いのは、COVID-19に対する治療ガイドラインには症状の重さ別に漢方薬治療があるのです。当然ながら多種の薬草を調合しているのですが、Tさんは知っているの何種類くらいありますか?