100年以上の歴史がある市指定文化財「旧黒須銀行」。 明治時代に建てられた重厚な洋風建築で、現在、創建当時の姿を取り戻すための復元修理工事が進められています。
この工事を市民の熱意が支えていることをご存じでしょうか。
今回の復元修理工事、実はクラウドファンディングや企業版ふるさと納税などで集まった寄付金が、工事費全体の1割を占めています。
今回の記名会は、その多大な支援を寄せてくださった方々の名前を、実際に建物に使用する瓦に書き入れ、建物の歴史の一部として未来に残すという企画。 ボランティアによる代理記名も含め、およそ220枚から230枚もの瓦に、支援者の名前が丁寧に墨で書き込まれていきました。
小谷田瓦とは、地元入間市小谷田の良質な粘土を原料に、明治時代から昭和初期にかけて生産されていた「小谷田瓦」。 かつては高級品として珍重されましたが、現在は生産が途絶えてしまった"幻の瓦"です。
この貴重な地元の歴史的遺産に、令和の時代の市民の想いを刻みました。
今回、熱い想いが託されたこれらの小谷田瓦は、来月にはいよいよ旧黒須銀行の屋根へと戻されます。 市民の歴史をつなぐ「タイムカプセル」にもなった旧黒須銀行の小谷田瓦。
旧黒須銀行の復元工事は、来年に完了予定です。 完成の日が今から楽しみでなりませんね! |