食に感動・旅に感動

東京はじめ関東だけではなく私が体験した各地の誰でも 気軽に行けるような旨い店や変わった料理、食材、街で 見つけた気になる物や心に残る旅などを紹介していきます。
 
2016/07/22 17:37:04|天ぷら
穴場の天ぷら屋さん発見
てんぬま 川越

川越の中心部から離れた名刹喜多院の裏手周辺は静寂が漂い、江戸の古き良き時代の風情が残る建物が点在する。
ひっそりと佇む天ぷら専門店「てんぬま」がその一角にあった。



7席のカウンター


この他に4〜5人用の小上がりが2つ。
席は他に無いのか尋ねたら店主が案内してくれました。
裏手のほうに座敷と個室もあります。

初めての店なので玄関前に書いてあったメニュー「彩り御前・・・限定20食」を注文しました。


!?これで1000円です。
素晴らしい投資対効果です。

天ぷら
カラッと揚がっていて美味しい。


刺身・・・生ものにも力を入れているようです。


焼き魚と自家製?がんも


このがんもが、まん丸で中身はふわっとして大変美味しかった。
焼き魚は今日は鯖とのこと。冬から春はサワラが出るらしい。残念ダウン

追加で頼んだのが小柱と稚アユと穴子


小柱は中身がぎっしりと詰まっていた。
そして夏の風物のアユの稚魚。
これが絶品のうまさ!
注文して大正解だった。



穴子は今の時期が旬。
店主はもう少し小さめのほうが美味しいと言っていたが、最近食べた中では脂がのっていて柔らかく秀逸のアナゴだった。

追加の料理も入れて2400円!
このおいしさと品数でこの値段です。
料理人の生み出す味を十分楽しませていただきました。
お勧めの店がまた増えました。
てんぬまの情報です。


後日、夜に伺いました。
4000円のコースです。
 







2016/06/29 10:02:00|アジア料理
あの名店のチリクラブ
シンガポールリパブリック 品川

たまに香辛料の効いた東南アジア料理が食べたくなる。
品川にシンガポール料理の名店「シンガポールリパブリック」がある(銀座店有り)。
品川駅高輪口の正面です。





メイン食材のカニがウヨウヨ。


料理人をはじめほとんどが現地の人です。
客層もアジア系の人達が多い。


私が案内された席は中庭のテラス席です。
今日はチリクラブを食べるのが目的。
チリクラブセットにはスープ、ビーフンサラダ、揚げパンが付き、そしてメインのチリクラブが登場する。



アジア的な香辛料がちょっぴり効いたあっさりスープ。



アジア料理には欠かせないシャキシャキ感たっぷりのビーフン。

揚げパン音符




私はシンガポールへ行ったことがないので、この揚げパンは初めて食べた。
これがすごく美味しかった。
中が真っ白で密度が濃いのにふわっとして口当たりが大変良い。
日本のパンにはちょっと無い食感。
このパンなら一週間に2〜3回は食べたくなる。
日本で売られているパンはフランスやイギリス等のヨーロッパから製法を学んだものがほとんど。アジアや他の国にも旨いパンがある事を日本のパン屋はもっと勉強して広めるべきと思う。
おそらくアジア食材店に売っている饅頭(マントゥ)の系統だと思うが・・・
このパンを今度探しに行ってこよう。





お待ちかねのチリクラブ。
見た目で食欲をそそります。
アジア料理特有の香辛料が効いているが玉子がその辛みを緩和していてちょっぴり甘いタレが蟹に纏わりついている。
こういう食べ方をするのは沖縄でマングローブ蟹を食べて以来かな。
やはり蟹の爪はうまい!

せっかく来たので麺のお勧めを聞いて注文したのが「チャーシューワンタンミー」


大好きな海老入りワンタンとシャキシャキ感たっぷりの細麺そして正統派のチャーシュー。
東南アジアは海老、蟹を食材に使うのでワンタンの中身は海老が多い。
蟹を食べて〆に海老入りワンタンを食べる。贅沢この上ない。

大変充実したお昼であった。
※銀座店はお昼はブッフェなのでチリクラブは食べることができない。
お店の情報はこちら







2016/05/01 16:52:00|寿司
仙台でうまい寿司を
北乃家

仙台にいた頃、住まいの近くでもあり、よく通ったお寿司屋さん。
中心部から離れ少し郊外にあるが穴場の店である。




ここの親方(右端)とは共通の話題があり、いつ行っても話し込んでしまい料理名はあまり覚えていない。しかもここへ行ったのは1年近く前のこと。
しかしすべての料理に工夫が凝らしてあり、いつ食べても美味しい。
まずはお通しから


茄子の煮浸しのうに載せ




稚貝の酒蒸し






海老とタケノコの天ぷら 抹茶塩で
季節を感じさせてくれて美味しい。


タコの柔らか煮
絶妙の柔らかさ。いつ食べてもうまい!


穴子と椎茸の焼き物




うにの握りはいつもこのスタイル
(イクラもこのスタイルです)


仙台沖でもいい穴子が獲れます。




これで5000円のコースです。
北乃家も4年前の大震災の時はすぐ近くの川が逆流して近所の家が飲み込まれたりして復旧に時間を要したようです。
奥様もたいへん気さくな方でこのすし屋に来るとホッとします。
静かな郊外にあり、人も味も大変いいので仙台に行ったら有名な店で堅苦しく食べるより是非お勧めします。

お店の情報はココ







2016/02/24 18:52:00|洋食
スローフードで極上のデジュネを
ラ・ブランシュ 表参道

青山学院大学のすぐそばにあるフランス料理の名店「ラ・ブランシュ」。




イタリアのブラで始まった「スローフード」運動。
日本でも10年ほど前だったと思うが静岡県の掛川市が「自転車でスローライフを」の宣言をした街になって注目され、一日をゆっくり過ごそう、確かな食材を使ってゆっくり食事をしようという考え方が日本にも広まって来た。

久しぶりでお昼に一時間半かけて食事を楽しんできた。
結論を言うとその時間が経つのを忘れるくらい居心地の良いひとときを過ごすことができました。



案内してくれたのは60歳前後と思われるベテラン男性と若い女性。
気さくに声をかけてくれ、初めての訪問だが気楽に食事を楽しめそうな雰囲気が嬉しい。
その男性に表参道駅近くにある日本料理「きくまさ」へはたまに出向くことを話して画像を見せたら
”えっ!こんなに質の高そうな料理が1000円で食べれるのですか?”と驚いておられた。(私のブログに掲載済み)

食事の始まりです。
一品目は豚肉のリエット




リエット特有の滑らかな味わい。カリカリのパンに付けて。

次がたまねぎのカナッペ



たまねぎの甘みと共にかりかりに焼かれていて美味。
そしてその横にあるのがたまねぎのアイスクリームです。

玉ねぎの甘みがアイスと一体となっており大変おいしかった。
(玉ねぎの固形物はありません)
アミューズが何度も出てきて楽しくなります。



自家製のアーモンドパン


ほんのりアーモンドの香りがします。

そしてこの店名物のイワシの重ね焼きアンチョビムース載せ



ポテトとイワシの二層構造をベーコンで巻いてあり、トリュフがちりばめられている。
アンチョビのムースソースがまたうまい。
目を閉じてしばし余韻を楽しむ。

奥にあるのは「イワシのポタージュ」



これがまた絶品!
このポタージュは作り置きができないのでオーダーが入ってからその都度作るとの事。
イワシの固形物は見当たらなく滑らかなポタージュスープだが一口飲むとイワシの香りが口中に広がり形容のできない美味さ!
これぞフランス料理の重鎮が作り出す逸品!

そして魚の中でも大好きなアマダイが登場。
甘鯛のうろこ焼き、キャベツソース





うろこがカリカリに焼かれていて身肉のほろほろ感と対をなしており甘鯛の素材の良さを十分に引き出した逸品。
私はアマダイが好きで自分で干物や西京漬けを以前はよく作った。
干物は今でもたまに作るが、甘鯛の干物の右に出る物は無いと今でも思っている。
※干物にする甘鯛は20〜30cm位の小さな物を使います。200円前後で買えます。

口直しの八角のシャーベット



ちょっと食べてしまってからあわてて写真を撮ったので画像が不鮮明ですが、八角の強い香りが口の中をさわやかにしてくれます。
絶妙のタイミングで提供されました。

そのあとに鴨肉のコンフィが登場します。





鴨肉はトロトロに煮込んでさらにほぐした物が入っています。
無農薬の軽く焼いたみかんやラズベリー、レモンのソース等と一緒に食べると美味しさがさらに引き出されます。
添えてある野菜が新鮮そのもので素晴らしくおいしかった。
大変満足のいく逸品でした。

めずらしい青い大根のシャーベットです。
さわやか!



濃厚なチョコレートムース


さすがにこの辺りで腹が膨れてきて、半分以上残しました。

最後にコーヒーとポルチーニ茸のクリームブリュレとカリカリのクッキーです。


このクリームブリュレがすごくおいしかった。
ポルチーニ茸はヨーロッパで人気のキノコですが、特有の香りがクリームブリュレに溶け込んでコースの〆に花を添えてくれました。
余韻を残しながら一時間半のコースが終わりました。
※雑学を一つ。
コース料理はフランスがルーツと思われている方もおられると思いますが、実はフランスも以前は大皿料理で一回でドーンと出てくるスタイルでした。
たしかフランスの王か王女がロシアに行かれた時に晩餐に一品ずつ料理がコースで出てきたのに感動しフランスも以後それに倣ったと文献で読んだ記憶があります。

私が頂いたコースは6000円です。(奉仕料、消費税別途)
大変充実した一日を過ごすことができ感動に近い満足感を得ることができました。

帰る時、案内の男性が”きくまさには是非行こうと思っています”とおっしゃっていました。
食べ物で人と人との繋がりが生まれます。
ラ・ブランシュの情報です。


帰りに最近ちょっと話題になっている生ブッセ専門店に寄ってきました。
アノヴァン









プレーン、フロマージュ、チョコ、ストロベリー、抹茶の5種類の他に季節限定品があります。

プレーン



フロマージュ


チョコ


どれもスポンジが大変柔らかくて純度100の生クリームも美味しい。
anovanの情報







2015/08/13 12:52:00|揚げ物
巨大エビフライ
「ぶー亭」・・・石巻(宮城県)

宮城県石巻市のとんかつ屋さん。
あの東北大震災でまさに九死に一生を得たご夫婦がきりもりしておられます。

お二人共大津波に身体を一気に持っていかれ、まさに飲みこまれそうになった時、100M位奥の方のたまたま一軒だけ流されずに残っていた家の二階の手すりのちょうど真前に投げ出され、運よくお二人ともその手すりに掴まることができて奇跡的に助かったとのことです。

実は掴まるものがあるということがいかに重要なことかをこの大震災の体験談をお聞きしてわかりました。
同じ会社の社員のご両親が女川原発のそばに住んでいて大震災に会われた時の体験談です。女川町では公共の避難所を用意してあったので大勢の人達が避難所めがけて避難を始めたが一部の人達は近くにいた消防団員の情報で、公共の避難所は危ないという事で原子力発電所が独自に用意した避難所のほうへ逃げたということです。しかしそこにも海水がどんどん入り込み全員屋上に避難したがその屋上にまで海水が押し寄せてきてもうだめかと思った時、お二人のすぐ横にテレビのアンテナが立っていてそれに夢中になってしがみついてまさに間一髪で助かったとの事です。
尚、アンテナに掴まれなかった人達のほとんどが津波の犠牲になられたとお聞きしました。

仕事で仙台にいた頃、時々利用していた店です。
大震災があった年の9月に私が訪問したとき(お店は8月に再開)前もって連絡は入れておきましたがご夫婦は店を閉めて「本日休業」にしてくれました。しかも私が海老フライを食べることをわかっていて特別ご主人が仕入れてきたものを提供してくれました。私なんかのために本当に申し訳なく頭が下がる思いでした。そのあと震災の悲惨さを約3時間にわたってお聞きしました。涙なくして語れないお話を聞かせていただきました。

さて、この店で食事する方は、ほとんどがとんかつを注文しています。とんかつもボリュームがあり大変おいしいのですが、しかしここの名物は何といっても巨大なエビフライです。
手で持つとゆさゆさと揺れます。



見てください。この風格!


ちなみに大皿は直径約30pです。
私も今まで沼津のレストランこがね(今年で閉店や佐倉のなどジャンボエビフライで有名な店に数多く行ったがここは別格!

最近のジャンボエビフライを売りにしている店の多くは海老をたたいて伸ばして大きく見せているところが多い。
だがこの店は海老に下手な小細工はしていない。厚みがすごいのでナイフとフォークがついてくるが、そのままガブリ!とやるのが旨い。顎が外れそうになる。海老自体が特大なのです。

今年(2015年)4月にも訪問したがその時の話では、最近はこの石巻にさえも中国人のバイヤーが買占めに来ていて海老の価格がうなぎのぼり?に高騰しているとのことで今後は提供が厳しくなるとのこと。
行くなら早めに!

特エビ定食 2000円弱・・・これで十分満足します。
ジャンボエビ定食 2500円…特特特大

お店の少し手前には水産会社の巨大な缶詰のモニュメントが当時の凄惨さを物語るように道路に横たわっていました。(現在は撤去済み)



お店の情報はこちらです。







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