オリジナルは観ていないんです。従ってストーリーも知らない、という状況で観たんですが。ストーリーを知っていて観たら、違う感想になるのかな。
この映画は「間」が怖い。普通、映画に引き込まれる=次から次へ事件が起きて息つく暇なし、という手法が鉄板だと思う。「ドラエモン」も「ターミネーター」も、その辺は同じですよね。
けど、この映画、とにかく間が怖い。二人が黙る、次に何が起きる?どうなる?という緊張感。途中で見たくなくなりそうになった位。こういう映画は初めて観る。その緊張感にずうっと晒されて、苦しくなりました。
こうした間をつくれるのは、やはり役者さんの存在感*演出という事でしょうか。音楽が最低限というのも凄い。
映画としての格が最上級クラスだと思います。映画にふさわしい風景、よくこういう場所を見つけたなあ、と、何回も驚いてました。役者さん達が一人一人きっちり生きている。これも凄い。どこにも無駄がない。遊びがなさ過ぎて、これもしんどい。子供の観る映画ではないな、と。
元が西部劇、それを翻案した方法もぴったりはまってます。広々した荒野・開拓・馬・異民族、全部確かに北海道がふさわしい。ぜひ大画面で観るべし!!大画面じゃないと、あの風景を真に味わえないと思います。
こうなるとオリジナルも観た方がいいか?いやあ、ちょっとしんどいので、しばらくして根性が入ったらにしよう。
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