シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
CATEGORY:映画 やらわ行

2025/06/25 21:56:29|映画 やらわ行
ラ・コシーナ/厨房
 白黒のモノラル映像を選択した映画なんですが、なんか、その理由、分かるぞ。
 カラーだと、もうグロすぎてねえ・・・・。いや、別に殺し合いとかがあるわけではないんですが。

 時代はいつだろう?多分1980年代終わりか1990年代初めか。原作は1950年代に初演された戯曲だという。演劇っぽい(場が限られる)なあと思ったんですが、原作が劇ってことかあ。。。
 時代設定を割と後付(しかし、現代ではない)してる、主人公等々が連絡するのは普通の電話、しかし、注文はコンピューターのはしりみたいな機器がやってる、という。かなりでかいレストラン(という設定)だから、そういうシステムが使われているという事なんでしょう。

 立派なレストランなんだけど、裏側はめっちゃくちゃ、というのは、かつてバイトしたサティもそうだった(バックヤードの汚さは、ホント仰天ものでしたわ)から、別に不思議じゃなかったんですけど、違うのは、底辺移民の人達が業務を回しているという事。まあね、日本のスーパーだって、似たようなもんかもしれないが。移民の人達のしょうもない冗談(全く笑えない)を聞かされてると、言っちゃなんだけど、こういう連中が自国に来るのは勘弁してほしい、と思っちゃうんですよ。

 という事で、結局何が言いたいのかよく分からないお話。後味はかなり悪いですねえ。つうか、その辺のレストランで食べたくなくなるぞ。

 移民といえば。思い出すのは、エクアドル。丁度、この映画に描かれてる時代辺りにエクアドルに行ってたんだけど、現地でなぜかアメリカビザを取らなくちゃならなくなって。しょうがなく米大使館に行ってみてビックリ。人がずらずら並んで順番待ちをしてるんです。アメリカ旅行って雰囲気じゃない、要は、自国を出て、アメリカに移りたい、という人達。この映画の主人公もメキシコ移民、スペイン語が中心になってますが、あの時ビザとってアメリカに渡った人達はどうなったんだろう?きっとろくな事になってない。アメリカに行ったとて、結局まともな仕事なんか回ってくるわけないし。なんだかなあ、と考えてしまった・・・・・・。

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2025/01/30 23:10:00|映画 やらわ行
雪の花 -ともに在りて-
  今や完全に撲滅された、恐るべき伝染病である「天然痘」。これを予防する種痘を日本に初めて持ち込んで実践した医師のお話。今も流行中のコロナ感染症の始まりの時期と非常に重なる所もあって、あれこれ考えさせられた。

 天然痘の話はもう、あちこちに出ている。「赤毛のアン」のシリーズにも天然痘の話はあるし、フランス国王もこれで亡くなったのが「ベルばら」で描かれてるし、孝明天皇もこれが原因で亡くなった、とされている。この疾患の唯一の弱点が「人間以外にはうつらない」という奴で、これが撲滅の大きな助けになった。しかし、その方法は、類似疾患の「牛痘(これは牛しかかからない)」に罹患した牛の皮膚の膿汁を人間に移植する、という方法で、当時すごく拒否反応も起こっただろうというのはよく分かる。牛になっちゃうんじゃないかって。この類の陰謀論、こないだも聞きましたねえ「コロナワクチンを打つとおかしくなる」。おかしくなったかい?ええ?と騒いでた連中に聞いてみたいんですけどね。

 当時はウイルスという病原体も明らかでなかったわけで、しかし、経験上いけるのでは、と考えたジェンナー、それを広めた医師の方々、怯えつつも接種に応じた人達、本当に恐れられていた疾患だから、種痘が広まったんでしょう。

 医療って、とにかく情報の更新なんですよ。up to dateをやめたら、そこでオシマイ。改めて、それを考えさせられました。

 ちなみにこの映画、ちょこっとアクションも出てきます。鬱々した話だけじゃありません。松坂君、アクションも込で力演だったと思います。吹雪の中の撮影、危険だっただろう。。。。。。すごく励まされました。がんばるぞ~~。

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P.S この映画、フィルム撮影です。驚いた・・・・・。吹雪のシーンとか、どうやって撮ったの?画面の雰囲気がいい感じにクリアじゃなくて、あれえ?と思ったんですが、こういう事だったのか、と。本作の撮影監督の上田正治氏は、この間亡くなられたそう。画像の美しさ、もう一回見てみたいです。

 






2024/11/27 23:06:06|映画 やらわ行
レッド・ワン
 毎年クリスマスイブの時期って、アメリカ空軍(多分)が、「今夜のサンタのそりはこの辺を走ってますから、航空機は注意!」なるサンタトラッキングをやってますね。なんでも、先頭のトナカイの赤鼻をトラックしてるんだとか。それがモチーフになってるお話です。

 そのサンタさんが誘拐されちゃって、クリスマスイブまでに救出してプレゼントを配らにゃ、ということで、大騒動になります。ドウェイン・ジョンソンさんって、そっかー、実はサンタの近衛隊長だったんか~~、だから「スカイスクレーパー」でとんでもアクションとかができたんだなあ。

 で、この映画を観て、サンタさんがどうやって、各家庭にプレゼントを配っているのか、が分かってよかったです。ハハ~~~、こういう方法かあ、知らんかった~~。確かに、これなら可能だと思う。でも、かなり体力使いそう・・・ということで、訓練怠りないってあたりも面白かったですね。

 あと、ルーシー・リューさんのアクションが久しぶりに見れてよかったわあ。キレキレ!!かなり荒っぽいクリスマス、楽しめる作品と思います。

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P.S 最初のシーンは懐かしの「34丁目の奇蹟」のシーンを思わせます。「34丁目の奇蹟」は本当にいい映画で大好きなんだ~~。






2024/05/31 23:43:00|映画 やらわ行
ライド・オン(龍馬精神)
 中国で1年前に公開、どうして日本に来ない?イライラしてて、ようやく公開というのに、上映館少なっ!! で怒ってたんですが。

 なーんと入間にも来てくれました~~~ばんざーい!!ってことで公開初日に観に行く。あー久しぶりだ~~。ジャッキーチェン様の雄姿をでかいスクリーンで観るのも。

 この映画はしかし、それだけで楽しみにしていたわけではない。なーんと、馬とバディを組んで大活躍、というお話だから。と思ってたんですが、それだけじゃない、チェン様が言いたい事をてんこ盛りに押し込んでつくった感じで、なんなら3・4時間位あってもいいくらい内容が濃い。仕事と家庭だとか、親子だとか、映画に欠かせないスタントなる人達の存在とか・・・・・・。

 馬については、かねてから馬と人はフラットな関係であるべき、と思ってて、それを改めて強く感じました。すぐ上下関係を持ち込みたがるんだけどさ、「馬術」なんかやってると。特に馬場馬術のくだらなさは、馬にも人にも訳分らん(人から見てカッコいいようにすればOKなんだそうです)芸を強制して怒るばかり、そんなんで「人馬一体」なんて笑わせるぜ、と改めて思う訳で。

 という事で、自分の考えは間違ってない、と思えるのが有難いです。

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P.S チェン様って本当に映画が好きなんだなあと思うのだけど、作中にちらっと映画談義が出てきます。そこに「小津安二郎」「タルコフスキー」の名が。そういう映画とチェン様の映画は対極にあるっぽいけど、どちらも大いにあり、という映画の懐の深さよ・・・・。自分が映画好きになったきっかけはチェン様だけど、チェン様が「ロアン・リンユイ」とかをプロデュースされてたから、芸術系の映画も観るようになったわけで。大いに影響されてるのだなあと改めて感じ入りました。


 






2023/08/22 23:55:01|映画 やらわ行
リボルバー・リリー
 多分、和製「グロリア」なんです。テーマの一つはそれ。

 綾瀬はるかさんは、もう、さすがとしか言えない・・・・・・。よく考えると突っ込み所はまあまああるんですが、それは、映画というよりか原作に向かって言った方がいいんじゃないかな。

 非常に印象強いのは、銃の音。リアル。重いんですよ。銃自体も凄く重そうに見える。鉄製なんだから重いに決まってるんですが、それをリアルに描写してる映画ってあんまりないんですよね。更にそれを女性が巧みに操る、というリアルさを出すのは大変だったと思うんだけど、綾瀬さんの運動能力が生かされてて、しっかりそこんとこが表現されています。女性刑事が出てくるドラマなんか見てると、銃をそんな風に構えたら、撃った時に反動で腕持ってかれるぞ~~と思うことが多くて。

 実は、脇の役者陣が凄い。大正時代頃って、男女ともにこじゃれてますよね、服等々。綾瀬さんは勿論ですが、長谷川博巳さんなんかももうかっこいい。ああいう「紳士風」なお洋服というか、そもそも紳士風な人、絶滅してますから・・・・・・。

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