8月21日(水)~9月2日(月)、ギャラリー&カフェ亜露麻で「武田征繁遺作展」が開催されています。
年間を通して様々な作品展が行われているギャラリー&カフェ亜露麻。 今回は、2018年7月に73歳で亡くなった武田征繁(ゆきしげ)さんの遺作展が開催されています。 北海道生まれの武田さんは、40歳の頃に、ときがわ町で暮らし始めます。 絵を描き始めたのは60歳の頃。 平成美術会や青空会などの絵画サークルに所属し、多くの仲間に恵まれます。 家族や仕事などについては謎に包まれ、他の人に語らなかったといいます。 昨年、全身にガンが見つかり、余命宣告を受けます。 身辺整理をしていく中「作品は全て燃やしてほしい」と話す武田さんに、仲間たちが「最後に個展を開いてはどうか」と提案。 その提案を受け、東松山市立図書館で個展の開催が決定しました。 しかし、個展の開催1ヶ月前、体調を崩し、個展開催を待つことなく亡くなります。 このため、市立図書館の個展は「遺作展」として開催されました。 その際、作品の7割が美術愛好家の手に渡り、大切に保管されているそうです。
武田さんが亡くなってからおよそ1年になるこの日、個展の会場候補のひとつであったギャラリー&カフェ亜露麻で、1年振りの遺作展が行われました。 会場には、武田さんの作品約40点が並んでいます。 武田さんの描く独特な世界観を見ようと、美術仲間をはじめ、初日から多くの人が会場を訪れました。
周囲には「天涯孤独」と話していました武田さん。 亡くなった後に役所を通じて調べたところ、お姉さんがいることが判明。 今回の遺作展には家族で訪れ、作品を鑑賞していました。 |