シネマ日乗

最近映画熱がやや復活。旧シネマ日乗から、こちらに乗り変えます。 原則として、アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。その辺、ご留意ください。
 
2018/02/12 22:13:00|映画 ま行
マンハント
 高倉健の傑作映画にして、中国で大ヒットの邦画「君よ憤怒の河を渉れ」のなんとリメイク作です。主演は福山雅治&チャン・ハンユー。監督はジョン・ウー。オール日本ロケ、うわ〜〜ここまでやるかあ〜〜〜〜!!!というアクションの連続で、たまらんかった〜〜!!日本でここまでのアクションを撮影できる、いや〜〜、変わりました〜〜。

 舞台は大阪。あー「ブラックレイン」も同じでしたね。うーん、海外の監督さんが撮ると、見慣れた「日本」的な光景がぜーんぜん違って見えてきちゃう、というの、本当に面白い。

 国際的な製薬会社があって、そこの顧問弁護士さんが主人公。この仕事、そろそろ降りようかなあ、という時に事件に巻き込まれて、ひたすら逃亡する羽目になる。大阪の警察が全力で追っかける、その一人が福山さん演ずる矢村聡という刑事さん。しかし、事件を探るうちに、なんか変だ、と気づく。そこからは怒涛の展開です。リメイクだけど、舞台の時制は今なので、その辺の翻案をかなりうまくやってます。とにかくハラハラする〜〜。

 まあね、法治国家(ということになってる)日本で、あれだけ派手なドンパチはないよ〜とか、細かいことは気にしちゃイケマセン、がんがんもっとやれ〜〜〜!!と興奮して観てました。話も、多分こうだろうなあ、というのがその通り、となるんだけど、もつれた糸のほぐれ方がかなり独特です。

 あと、ジョン・ウーといえば、白鳩。ちゃんと出てきます。なぜか、馬まで。あと、ジョン・ウーのお嬢さんが出演してたんだー。タマゲタ。そう、この映画に出演している俳優さんは、もちろん誰もが知ってる人もいるけれど、そうじゃない人も結構重要な役で出てきます。恐らくは、厳しいオーディション経由ではないか。演技をきちんとできる人達が集まった感じです。かっこいいのがハ・ジゥオン。「奇皇后」の主演をした方ですね。あと、坂口秀夫さん。思いがけないアクションのキレで、ただもんじゃないと思ったら、本当にそういう人でした。オファーした監督さんの目が冴えています!

 ということで、原作小説や、高倉健版もめっさ観たくなりました。どこかでリバイバルやってくれないかしら?

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2018/01/28 22:38:00|映画 か行
キングスマン ゴールデンサークル
 全く期待してなかったんですけどね。いやあオドロキ!!そうでもなかった、というか、相当面白いです。

 話はぶっ飛んでます。前作の登場人物の大半をお話のほぼ初っ端で吹っ飛ばしちゃって退場させちゃう、乱暴な・・・・。
 で、孤立無援になった主人公のお兄ちゃんがたどり着くのがアメリカのケンタッキー。そこのウイスキー醸造所が実は実は〜〜、となってるんですけど、そこでもまた話が二転三転します。その辺、前作より、全然テンポ感がいんですね。あっち行ったりこっち行ったり、なんか世界がやたら狭く感じるぞ。そのあたりは007に似てますね。

 悪い奴が麻薬組織なんだけど、その女ボスが売りさばいてる麻薬にちょっと仕掛けをして、あちこちで大騒動になる、それをどうやって食い止めるか、という話に一応なってはいるんですけどね・・・・・。

 なんとなく皮肉だなあと思うのは。麻薬って、アメリカでは撲滅を諦め始めてる。合法的に麻薬を使っていいですよ、とする州が増えてきちゃって。ぎゅうぎゅう締め付けても埒があかないから、発想を転換しつつあるわけ。この映画、キングスマンと同様の仕事をしてるアメリカの「ステイツマン」という組織は酒を売りさばいて資金源にしているらしい。となると、麻薬を撲滅できても、アル中は増えるじゃないか〜〜。納得いかないんですけど。

 なんかね、日本でも、マスコミは「酒造り」についての記事が甘いですよね。酒=アル中製造機なんだがな。一生懸命作って、という、なんだかクラフトマンシップ的なものを強調した記事づくりになってるでしょ。これ、おかしいよ。そういう食品はもっと他にもいっぱいあるのにさ、醤油だの味噌だのは取り上げないじゃない、なぜですかね?

 えーとこの映画のビックリ!について。なーんと、エルトン・ジョン御代がご本人役で出演されております!!だけじゃなく、熱唱&熱演、なんと、アクションまで披露しておりやす。結構大笑いです。この映画のコメディは前作よりうんと切れ味がいいです。ので、割と長めなんだけど、あまり長さを感じなかった。あと、まーた「カントリー・ロード」が出てきました。この歌は、アメリカ人にとって、日本の「故郷」みたいな歌なんでしょうか?

 で最後はお兄ちゃんがご結婚、めでたしめでたし、という、なんか昔話のラストみたいになりました。エルトン・ジョンさん、最後まで出てくるし。いかれぶりがこの映画のNo.1かも〜〜。あと、ハル・ベリー。なんで彼女、いつまでもお綺麗なの?分からん〜〜。

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2018/01/22 23:40:00|映画 やらわ行
レイン・オブ・アサシン
 大雪の暇つぶしに観たんだけど、かなり面白かった。こういう女がいいんですよ!!

 主役はミシェル・ヨー。「ポリスストーリー3」の捜査官とか、「グリーン・ディスティニー」の剣客を演じた方です。物凄く体が切れる人で、アクションも巧い。彼女が演じるのは剣の達人で、組織の暗殺者なんだけど、そこから逃げて、普通の人として生きることを選択した人。勿論、それが組織にばれて、斬った張ったのアクションが続きますが、色々とお話にひねりがあって、先が読みにくいんですね。

 彼女に惚れ込んで、一緒に生きようとする男が出てきます。ビンボーで甲斐性なし、という感じの人なんだけど、この人も実は色々ある。この男との馴れ初めのシーンが楽しくて、笑ってしまった。この手の映画でこういうシーンはあまり出てこないのではないかな。世話焼きオバサンが見合いを仕組むのも面白かったな。その店にいる男ども全員から金取って、見合いさせようなんてあたりが、さすがのしたたかさだよ〜〜。
 
 監督は、共同監督ではあるがジョン・ウー。この人の映画はあまり好きになれないんだけど、この話はよかったです。男と女がちょっとずつ近づいて、お互いの正体が分かった時に、それまで二人で培ってきた時間が生きてくる、感じがね。アクション映画なんだけど、その辺が雑になってないので、見ごたえがありました。

P.S 衣装をワダ エミさんが担当してます。なかなか衣装がいいなあと思ったらそうだった。ミシェル・ヨーの魅力が衣装でひき立っているんですね。







2018/01/19 17:03:00|その他
クレオパトラ
 芸術監督の熊川哲也さんが毎日芸術賞特別賞を受賞されたとの記事を毎日新聞で読んで、とりあえず観てみようと。最終上映でなんとか間に合いました。

 Kバレエカンパニーは、熊川さん肝いりの私設バレエ団。熊川さんのお眼鏡にかなった人材で成り立っているわけで、とんでもないダンサーが揃っている。見つつ、なんとなく熊川さんの脳内を覗いているような気分になりました。

 このバレエですごいのは、ダンスはもちろん熊川さん振付による新作なのだが、実は音楽も"それ”向けの作品では本来ない、ということ。バレエは音楽と舞踊がきっちり噛み合ってダンサーのテクニックを見せたり、情感を見せたり、ストーリーも展開しなくちゃならない、複雑極まるものなのだが、それをすーべーてーオリジナルでやってのけてる。聴きなじんでいない音楽を使ってオリジナル作品、大きな賭けだったと思う。毎日芸術賞も当然か・・・。

  ダンスについては。例えばストラヴィンスキーの「火の鳥」では、ヒロインの火の鳥だけが、バレエの文法で踊り、他は全部民族舞踊、という構成で、火の鳥を際立たせる演出になっている。この作品では、その方法をあまり使っていない。後半は特にバレエダンスに徹していて、なのに、新しい感じがするのが不思議でした。
 
 まあね、バレエは、なかなか残酷な芸術だと思うのね。ダンサーの皆さまを見ていると、訓練とか努力とは全く関連性のない部分で役柄が決まる。背が低い人は、絶対王子役にはなれないとか。ので、熊川さんはよくやられていると思います。ダンサー間のせめぎ合いが大変だと思うから。

 P.S やっぱりこれは書いておいたほうがいいかな、という事を。熊川さんは「クレオパトラの女性力」とおっしゃってたんだけど、見てて、え〜これがあ〜〜〜〜〜????という感じなんです。クレオパトラって人は王妃ではなくて、王でしょ。王たるもの、簡単に男とくっついたり、ピイピイ泣いたり、できないし、しないでしょ。男をメロメロにするのが「女性力」という風に見えて、やんなってました。要するに熊川さんの周りの女どもがそんな連中ばっかってこと?あーあ、やっぱり、日本の男が女について思いつくのってこんなもんか。と思ってさ、どうしても物語には入り込めなかった。そこがつまらんのです。熊川さん、もっとマトモな女を探して、そういう人を描いてくださいな。







2018/01/11 23:09:00|映画 さ行
スター・ウォーズ 最後のジェダイ
 「ダークサイド・バージョン」で観る。疲れました〜〜。その理由は4DXではなく、緊迫した会話劇のせいだ。宇宙が舞台なのに、演劇を間近で見ているみたいだった。

 話は考えてみるとシンプルなんです。抵抗する側は策を講じることもろくにできないまま撤退に次ぐ撤退。フォースを操るとされているジェダイの最後の一人である、ルークさんは全然やる気なし、というか、自分の人生に絶望していて、うちひしがれている。
 レイの介入で、じゃあそれが大きく変化するのかというと、全然そういうことはない。ますます混乱・混沌としてきちゃって。

 それにしても、ルーク・スカイウオーカーという人の人生は、なぜ、かくもつらいものになってしまったのだろうか?

 で、見ていると段々変な気分になってくるのだ。結局、正義とは何なのか?抵抗軍はどんどん減る、逃げ出そうとするやつも出てくる、「いい悪い」だけでは世の中測れないもんなあ・・・・・・。例えば北朝鮮と韓国。どっちが安定しているかというと、残念ながらどうやら北朝鮮らしいのだ。ああいう独裁型政治がいいか悪いか、ではなく、朝鮮民族、というタイプの人達については、そういう統治法の方が「向いている」ということなのだろうか?向き不向きや統治のしやすさ等々・・・・・。「自由」というのは、そもそも「統治」とは相性が極めて悪い。抵抗軍の人達が統治をまかなうとした時に、そのビジョンがどうも見えないのも気になる。それじゃあ、誰もついてはこれないもの。

 一つ、やや救われた気分になったのは。ルークさんが最後になした仕事は、意味は小さいかもしれないが、カイロ・レンにとっては極めて大きかったという事だ。親殺しを2回させてはならない、絶対に。彼の人生が、そのことだけでも報われた、といえればよかったの、かなあ。。。

 この映画の混沌ぶりは、なんとなくジブリの「もののけ姫」に似ています。結論を出せず、登場人物のすべてが暴走するさまがね。

 話については。どこか「かもめのジョナサン」の最終章を思わせる。初版出版から数十年ぶりに出た「かもめのジョナサン」の最終章は、極めてアイロニカルな結末になった、らしい。。。。読んではいないが、多分同じような感じなんじゃないかしら。う〜〜ん。。。。

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