シネマ日乗

最近映画熱がやや復活。旧シネマ日乗から、こちらに乗り変えます。 原則として、アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。その辺、ご留意ください。
 
2018/04/11 21:53:00|映画 やらわ行
レッド・スパロー
 諜報活動の内幕が生々しい、かつ変形のアメリカ礼賛映画。ジェニファー・ローレンスが「ソルト」のアンジェリーナ・ジョリー並み、それ以上かな?くらい体を張ってます。ずうっとピリピリした緊張感があって、疲れました・・・・。

 敵役の一人がプーチンさんそっくりで、ふーん、アメリカ人って、プーチンさんをこんな目に遭わせたいのかあ、と思ってしまった。そのくらい、アメリカとロシアは相変わらず角突き合わせたい、ってことか。なんだかなあ。

 でもねえ、こんなんやらされてたら、普通人格崩壊しますよ。ので、ますますなんだかな、と思っちゃうんですよ。そこまでして守りたい「国」ってなんなんでしょうね?今なんか、仮想通貨みたく国なんぞカンケーないっす、というシステムがどんどん出来上がってきてるし〜〜。「国」も一種のシステムにすぎないわけだから。だから、こういうアメリカが一番なんだぞ〜〜みたいな話ってちょっと幼稚っぽく思えちゃうところもあるんですわ。

 びっくりしたんですが、海外にはプリペイドケータイの自販機があるみたいです。へえ〜〜。それで世界中に電話できるらしい。へえ〜〜。

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2018/04/04 21:49:00|映画 か行
グレイテスト・ショーマン
 ヒュー・ジャックマンさんて、何でもできるんですねえ・・・。と呆気にとられる、本格ミュージカル映画。「シカゴ」以来かなあ、こういう、いろんな人がダイナミックに歌い踊る映画を観たのは。「美女と野獣」はCGだったし、「ラ・ラ・ランド」はミュージカルとはちょと違ってたし。

 お話の筋はもう、よくある話、と思う。一生懸命仕事しました。そしたら、家族から見放されました。やっぱ、家族のきずなが1番ですね〜、そーですかー。主人公の人生についての映画と思うとぜーんぜんつまらないですよ。

 ここで、また、「異形の人達」が出てくる。最初、主人公のバーナムさんは、そういう人達を集めて一種の「見世物小屋」的な興行をしようとしてたんだと思います。ところが、その人達のショーは「見世物」を大きく超えるレベルに成長してしまった。で、それがそれまで世間に全くかえりみてもらえなかった人達に、大きな自信と誇りを与えることになる。主題歌の「This is Me」が高らかに歌われる、このシーンはジーンとしちゃいました。

 この映画、予告編がまずい。予告編で、ほぼ映画ダイジェストやっちゃってるんだもの。これじゃあ、観にいく意味が1ランク落ちちゃう。「アナ雪」の時みたいに、1曲どーんとぶちかます形の予告編でもよかったんじゃないですかね。

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This is Me
 







2018/04/01 22:29:00|映画 は行
ブラックパンサー
 アウンサンスーチーという人がいて。この人が自宅に軟禁されている間は、ミャンマーに対して非難ごうごうでしたっけ。しかーし、この人が社会に復帰して権力を持ったら。今度は彼女がやりたい放題やり始めて(としか思えないんだが)、それからこっち、この人、人相悪くなったな〜〜、と思うんですよ。権力を持つと、人間ろくなことにならない、という典型のような。
 ことほどさように、権力というのは取り扱いが難しい、らしい。
 こんな事を考えさせられる、というだけで、この映画はマーベルスタジオの映画群の中では1ランク上のような気がします。

 主人公は、最初は皇太子なんですよ。先代の王(つまり彼の父親)がテロに巻き込まれて死んじゃって、彼は近くにいたけど助けられなくて、けどメソメソしている暇はない、すぐ次期国王にならないと、というところから話がはじまります。なーんか頼りなさそうなお兄ちゃんだなあ、と思いつつ見てたんですが、色々事件が起こって、それなりに王様らしくなってゆく、という話。この王様が君臨するワカンダという国は、アフリカにあるんだけど、極めて高度な文化や科学技術を持っている、という設定になってます。ブラックパンサーというのは一種のパワードスーツなんですね。ワカンダの科学技術の賜物なわけ。

 もちろん、悪役がいなくちゃ話が進みません。この人は王族の血を引いてて、なんとかして王権を手に入れて、ワカンダの技術等々を使って世界征服チックなことができないかと考えている。で、すったもんだ、という。

 この映画は美術がいいです。ワカンダは本当にありそうなリアリティをもって描かれてまして、アフリカの美術品等々から得たデザインが隙なくちりばめられてて、それに圧倒されました。音楽も、アフリカの太鼓等々を使った、とても印象的なもの。その辺、アフリカの文化にきちんと敬意を払ってつくられているのが分かる、好感が持てます。主人公達がしゃべる言葉も、ワカンダ語がちゃんとあって、英語はなまってる。ディテールがちゃんとしているから、リアルなんですね。CGだらけの映画なんだけど、そうやってリアル感をつくっているのがいいなあと思いました。

 でね、観てて思ったんだけど、アフリカは実際にはヨーロッパの南蛮人の男どもにやりたい放題やられた挙句、勝手に国境まで決められちゃって、分割されちゃったでしょ。日本は実にラッキーだったんだなあと。マルコ・ポーロが「東方見聞録」でないことないこと書いてくれたおかげで、もし、太平洋&南米大陸がなかったら、日本は略奪の限りを尽くされた可能性が高い。アフリカも、搾取を受けなければワカンダみたいな国を作れてた可能性だって大いにあるわけで。ので、結局、こういう映画を観ても、なんか釈然としないというか、忌々しいのう、てなっちゃうんですよ。

 ブラックパンサーさん、お次は「アベンジャーズ・なんちゃら」とかいうのに出るらしいんですけど、どうやら「強い奴のインフレ」映画みたいなんだ〜。北斗の拳かよ〜〜。

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2018/03/31 23:21:04|映画 さ行
シェイプ オブ ウォーター
 今年のアカデミー作品賞は「スリー・ビルボード」じゃないかと予想してたんですが、この映画が選ばれました。観てみて、成程と。

 要するに「ウルトラセブン」みたいなお話です。1962年という時制設定で、そっかー、1900年代ってすでに「時代劇」なのかなあ、と。英語じゃない言語が出てきて、最初何語だろうと思ったらロシア語というわけで、この映画の背景には米ソ冷戦が絡んでいる。お互いに科学の面でも相手国を出し抜こうじゃないか、そこへ、南米の川で怪人らしき生物を捕まえた、さてどうするか?となる。異形は敵、という連中に対して、自らが異形とさせられてる人達が対抗する話、と言えばいえる。無意味な暴力に対抗する話でもある。暴力しか使えない男どもが大変情けなく見えてきます。

 主人公のイライザさんはろうあ者で、仕事仲間のゼルダさんは黒人、イライザさんが住んでるアパートの同居人の画家さんは(多分)同性愛者、1960年代ではもうはじかれまくる人達ばかり。怪人様の生物は、当然酷い扱いを受ける、のをイライザさんが何とか助け出そうとして、周囲の人達も巻き込んでいくわけですが、相手はろくでなしだが一筋縄じゃ行かない、頭もそこそこいい男。ので、ものすごくサスペンスがあります。どうなっちゃうんだ〜〜?とハラハラさせられる。

 こないだ観た「馬を放つ」でも、主人公の奥さんがろうあ者で、主人公とケンカするときに、手話がかなり迫力があったんですが、この映画でも、そんな感じです。どちらの映画でも、手話を自分の言葉として使っていらっしゃるので、そう感じるんですね。演じた方は相当訓練したと思います。

 敵役の男どもが、アメリカ人のくせしてナチスそっくりに見えて、なんだろうねこれは、と思うわけです。軍属なんて所詮そんなもんか。その男の家庭というのがまさに「奥様は魔女」風で、こんな家庭像に我々日本人は騙されたんだなあ、とムカついてました。

 思い出したのが、諸星ダンとアンヌ隊員。そのエピソードを膨らませたような話がアカデミー受賞かあ。ウルトラセブンの放映って1970年代そこそこ、当時の日本の子供番組の質の高さを考えてしまいました。ただね、当時の日本の大人の皆さん、子供相手に問題提起するくらいなら、ご自身で行動されるべきだったのではないですか?

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2018/03/28 20:39:00|映画 あ行
馬を放つ
岩波ホールで観る。キルギスという、あまり知られていない国の映画です。
 この映画の重要な登場人物(?)の一つが馬なんだけども、日馬連もJRAも後援等に立っておりません。そりゃそうだ、日馬連ともJRAとも袂を分かつような内容ですからねえ。

 お話は、題名の通り。村があって、どうやら幹線道路沿いらしいんだけど停まってく車は少ない、という田舎。そこで競走馬を飼ってて一山当てようという、金持ちのおじさんが購入した、飛びっきりの馬が盗まれて行方不明、になるとこから話が始まる。盗んだ奴が誰か、が実は最初から明らかになっているのだけど、話はそこでとどまらない。どんどん広がっていく。上映時間は1時間半程度だし、話のテンポもゆっくりなんだけど、考えさせられることが多くて、頭は大変でした。

 非常にびっくりしたのが、イスラム教をかなり手厳しく批判しているところ。イスラム教は、あまり批判を受け入れない(まあどの宗教も同じですがね)ように思うので、監督さんの身の安全について、一瞬不安になってしまったくらい。
 例えば、おばさんがあれこれ意見を述べると、イスラム教の偉いさんが「女は黙ってろ!」とやって、それに対して村人のおじさんが「キルギスでは、昔っから女が仕切ってたんだ。戦にだって行ってる、なんだその言い草は!!」と言い返すところ。あるいは、馬を持ってる金持ちのおじさんのとこにイスラム教の人たちが来て、メッカに巡礼する金をくれよ〜〜、とたかる。1人分出せば2人分、2人分出せば3人分(だったっけ?)って功徳があるんだそうな。もちろん、金持ちおじさんがハイハイと出すわけがない。こういうの、ありますよねえ、壺買ってよ、功徳があるよお、とかさ。

 で、馬はどうかというと、やはり非常に重要ですが、馬乗りでないと、ピンとこないかもしれない。こいつ、馬の乗り方が荒いなあ、という奴が結構重要人物なんですが、その男は馬も自分の連れ合いも鞭でぶん殴る(こういう暴力被害者の女の卑屈さ加減も、映画は描いていて、その辺容赦ない)。しかし一方、その男はほかの奴に殴られたりしている。そういう暴力連鎖をイスラムは全然止められてないじゃないですか、と映画は語っているのだ。それを一番隅っこで黙々と受け止めてしまっているのが馬で、それを解放したい、という男の話でもあるんです。こういう暴力連鎖、結局男もそれに縛られてるってわけでね。

 これはねえ、日本でも同じですよ。暴力の一番の被害者は子供&動物で特に馬は酷い。けど、それに気づく日本の馬乗りは何人いるんだ?多分いないでしょうよ。あーあ。

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P.S この映画、ちょいアクセントに「映画っていいですよね〜〜」というのが出てきます。主人公の昔の仕事が映写技師だった、というのが伏線。(多分)昔のキルギス映画がちらっと上映される、のがタマラン!!普段使っているのはキルギス語だけど、ロシア語が公用語で、というエピソードも。これは、キルギスがかつてソ連邦に吸収されていたから、でしょう。他にもあーこれ、となるシーンが意外とあるんですよ。キルギスの人は正座するのかあ〜とか。見どころが多い。キルギスにちょっと行ってみたくなる人も出てくるかもしれません。







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