吉祥寺まで行って観たんですが、吉祥寺、何年ぶりだろうか?もうかれこれ20年は降りてないような・・・・・。相変わらず活気がある。で、ミニシアターがなぜか生き残ってる、というか、新しくできたのか?映画のラインナップが「意識高い系」だけじゃない、というのがミソのような。
で、この映画。YOUTUBEで予告編を観て、なんか面白そうということで観に行ってみたわけですが、面白かったですね〜〜、佳作といっていいんじゃないかと思う。アメリカ製作なんだけど、主人公は日本人でそれを井浦新さんが演じています。助演に國村準さん、さすが。印象強いんだわ。
主人公は、食品会社の事業継承を、「買収」という形で実行してる人で、だけど、その事業が続けていきたいものにはてんで無関心・コスパよく、ぱあっと利益が上がるように事業内容をどんどん変更しちゃう、という仕事をやってます。最初、日本のシーンではとにかくセリフが聞き取りづらいんですが、どういう訳か、主人公がアメリカに渡って、モンタナ州に着いた辺りから急にクリアに聴こえるようになる。英語だから?録音機材?ひょっとして音声の演出?そうね、日本にいる時の主人公はぜーんぜん人の話を聞いてなかったですもんね。
モンタナ州にある、潰れかけの牧場をどうやって再建するのか、というお話なんですが、アメリカで和牛生産しようじゃないかという。これは、実際には極めて難しい。和牛は輸出禁止だし。ので、輸出禁止になる前にアメリカに持ってってた和牛の系統を探し出して〜〜、となるんだけど、日本人好みの味にするにはサシを入れなくちゃ、そのためには濃厚飼料をってことで、そりゃ無理ですよ、と言われちゃうのね。牧場の土は濃厚飼料(例えばトウモロコシとか)を育てられるような肥沃な場所じゃない、というわけよ。その辺、かなりリアルです。
牧場を案内するからって、馬に乗らされて早速落馬したりして、なーんてやってるうちに、段々色々切り替わっていく、話はある意味ベタではありますけど、説得力があります。
で、観てて面白かったのは、実用馬術としてのウエスタン馬術が垣間見える事。馬&畜産の現実を知っている人間なので、分かることがおそらく多い、だからかなり楽しんじゃいました。観にいってよかったわ。あ〜〜、モンタナ州のあの広〜〜い土地、馬で走り回りたい!!!
公式サイト P.S 英語が飛び交う映画の筈なんだけど、かなり笑えるシーンあり。英語セリフで笑っちゃうの、ジャッキー映画以来かも〜〜。