シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2025/01/30 23:10:00|映画 やらわ行
雪の花 −ともに在りて−
  今や完全に撲滅された、恐るべき伝染病である「天然痘」。これを予防する種痘を日本に初めて持ち込んで実践した医師のお話。今も流行中のコロナ感染症の始まりの時期と非常に重なる所もあって、あれこれ考えさせられた。

 天然痘の話はもう、あちこちに出ている。「赤毛のアン」のシリーズにも天然痘の話はあるし、フランス国王もこれで亡くなったのが「ベルばら」で描かれてるし、孝明天皇もこれが原因で亡くなった、とされている。この疾患の唯一の弱点が「人間以外にはうつらない」という奴で、これが撲滅の大きな助けになった。しかし、その方法は、類似疾患の「牛痘(これは牛しかかからない)」に罹患した牛の皮膚の膿汁を人間に移植する、という方法で、当時すごく拒否反応も起こっただろうというのはよく分かる。牛になっちゃうんじゃないかって。この類の陰謀論、こないだも聞きましたねえ「コロナワクチンを打つとおかしくなる」。おかしくなったかい?ええ?と騒いでた連中に聞いてみたいんですけどね。

 当時はウイルスという病原体も明らかでなかったわけで、しかし、経験上いけるのでは、と考えたジェンナー、それを広めた医師の方々、怯えつつも接種に応じた人達、本当に恐れられていた疾患だから、種痘が広まったんでしょう。

 医療って、とにかく情報の更新なんですよ。up to dateをやめたら、そこでオシマイ。改めて、それを考えさせられました。

 ちなみにこの映画、ちょこっとアクションも出てきます。鬱々した話だけじゃありません。松坂君、アクションも込で力演だったと思います。吹雪の中の撮影、危険だっただろう。。。。。。すごく励まされました。がんばるぞ〜〜。

公式サイト

P.S この映画、フィルム撮影です。驚いた・・・・・。吹雪のシーンとか、どうやって撮ったの?画面の雰囲気がいい感じにクリアじゃなくて、あれえ?と思ったんですが、こういう事だったのか、と。本作の撮影監督の上田正治氏は、この間亡くなられたそう。画像の美しさ、もう一回見てみたいです。

 







2025/01/26 20:30:03|映画 さ行
聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜
  珍妙な映画。まあ、時々出てきますよね。

 キリスト教のイエスさんと仏教の仏陀さんが、なぜか木賃アパートで共同生活してて、ぐだぐだな日常を送る、というお話。

 そうっすね、松ケンと将太君が下手くそな漫才みたいなのをやるシーン・福引のシーンは面白かったですねえ。そう、ちょこちょこ笑えはする。自分は結構盛大に笑ってたんですが、一応他の方も笑ってる人はいたから・・・・・。

 で、考えてたのは全然違う事。宗教絡みの話で、絶対出てこないイスラム教。あーあ。好きになれん。ってこう書くだけで、なんか、殺されそうって思ってる人多いんじゃないかしら。
 
 イスラム教の人達が、「日本でも土葬させろ」とか言ってる。大反対。理由はね、あんたたち、自分たちを理解しろ理解しろって言ってて、こっちを理解しようとは全然しないじゃない。自分らの事ばっかり、何様?宗教なんぞこちらは関係ないわい、と思うから。
 
 そもそも。日本の火葬文化はかの持統天皇が自らお始めになったこと(ご自分を火葬しろと遺言されて、その通りになった。当時はあれこれ葛藤もあったでしょう)で、1000年以上の歴史がゆうにある。かの源氏物語にも火葬のシーンはあって、火葬されたのは紫の上。この頃は既に定番の埋葬方法だったことがうかがえる。この文化があったから、狭い国土でぎちぎち人が暮らしてても、なんとか墓所を確保でき、水の衛生を保てたんだと思う。

 そういうこちらの都合を全く理解しようとしないで勝手なことをぬかすな、郷に入ったら郷に従えってのを知らんのか、と思っちゃうわけよ。

公式サイト







2025/01/24 0:13:52|映画 ま行
室町無頼
 いや〜〜〜〜!!面白かった〜〜〜。邦画絶好調!!

 蓮田兵衛という人物は、一揆の首謀者として名前が残っているだけ、それを大きく肉付けして一揆の全貌を描いています。
 その人物を大泉洋さんが演じているわけですが、このお話、いくらでも堅い「義憤に駆られて〜〜」みたいにできたはずなんですが、おそらくは大泉さんのキャラに寄せて、飄々としてるけど、中ではマグマがたぎっている、という大人物となって、周囲が大きく動く理由付けにしています。一種当て書きと言っていいと思うけど、ドンピシャリ!!はまってます。

でね、こないだ「十一人の賊軍」を観た時、どうしてもこじんまりしちゃうなあ、「七人の侍」みたいな映画ってもう作れないのかなあ、と思ったんですが、できるじゃ〜〜〜ん!これこれ、この映画だよ〜〜。

 主演&周囲の人達も凄いんですが(才蔵を演じた長尾君、孫悟空みたいだった〜〜)、見逃せないのが、更に周りにいる大勢の人達。飢饉の最中って設定だから、皆さんガリガリ、表情もキツイ、多分、相当減量して臨んだ方もいると思う。この辺も「七人の侍」の百姓軍団を思わせるんです。

 戦いの撮影も色々工夫を凝らしていて、ホント面白かった!!

公式サイト







2025/01/17 22:16:00|映画 は行
はたらく細胞
 原作漫画の存在は以前から知ってて、患者さんにも勧められてたし、待合室に置こうかとも思ってたんですが、実行せず。で、映画を先に観ちゃうという・・・・。

 白塗りの緋村剣心がバッタバッタ!監督さんが遊びまくってるのが分かります。どう見ても、剣心のアクションじゃんか〜〜。パクってるわい。一方、セリフもどっかで聞いたぞ〜〜。あれえ、「翔んで埼玉2」のセリフじゃんか〜!これはしかし、自作をパクってんだから、いいのか??

 しかし、内容は非常に高度。というか、NK細胞なんか、確か、大学の免疫学の講義かなんかで習った内容なんですよ。今や、そのレベルの知識がお茶の間に。。。。、オソロシヤ。

 この映画では、原作にない、細胞の持ち主、つまり人間の実生活のパートもあって、話がすっきりクリアにまとまってました。で、まさかの感動超大作風になるから〜〜〜。

 とりあえず、原作を待合室に置こうかと思います。

公式サイト 


 







2025/01/08 22:10:04|映画 は行
ビーキーパー
 不死身のジェイソン・ステイサム〜〜〜。彼がバッタバッタとなぎ倒す、お話なんですが・・・・・。

 ビックリしたのは、この話、導入が、自分も身に覚えのある「ネット詐欺」なんですよ。あーこれ、思い出したあ!!とムカついてました。PCの広告をちょっとクリックしたら、いきなり警告画面が出て、ブーブー鳴って止まらない。で、慌てて、そこに書いてある電話番号なんかに電話しちゃったら最後、巧みに口座番号やらなんやらをハックされて、騙し取られるって奴。この手口、こないだもどこかの自治会の人が引っかかって、何百万もむしり取られてましたね。この詐欺ってすごくよくできてる。漫画か記事かをネットで読んでて、「次へ」っていうボタン(マンガや記事の次のページをめくるためによくクリックする奴、これにそっくりなのさ))を押しちゃった途端にブーブー鳴り出して止まらない。

 これ、自分もやられて。PCを乗っ取られたか、と一瞬ぎょっとするんだよね、で、「マイクロソフトのサービスに電話してください」なんて案内が出るもんだから、思わず電話しそうになる。しかーし、ちょっと待て、マイクロソフトのセキュリティサービスなんか聞いたこともないし、そもそもそんなとこに電話して繋がるんか?と我に返って、とにかくPCの電源を完全に落としてから、別のアンドロイドタブレットとかで調べたら、や〜〜〜〜っぱ詐欺。も一回PCを起こすと、警告も消えてる。あっぶな〜〜〜〜。

 で、この手の詐欺広告が出てるのが、ママスタだのヤフー記事だの、マトモそうなサイトだから腹が立つんですよ。そんな詐欺広告を掲載許可するってどういうことなの?

 で、主人公の言葉が沁みる「年寄りは、誰にも相談できない」って。そうなんだよね、自分より年下の人間の相談は受けるけど、相談する、のはできない。「家族に相談しましょう」という警察の呼びかけって全然意味がないんですよ。

 で、こういう詐欺がアメリカでも大流行りなわけ?と思って暗澹とする。なんなんだよ〜〜〜〜。

公式サイト







[ 1 - 5 件 / 289 件中 ] 次の5件 >>