ベルリン国際映画祭が7日(木)開幕し、オープニング作品としてマーティン・スコセッシ監督の“Shine a Light”がお披露目された。2006年にニューヨークのビーコン・シアターで行われたザ・ローリング・ストーンズのライブを記録したドキュメンタリー作品だ。
ライブ鑑賞に近い映画体験を提供するために、スコセッシ監督は17台のカメラを使用。あらゆる角度からバンド演奏をとらえたという。
スコセッシ監督は、作品のなかでストーンズの楽曲を多く使用することで知られているが、一緒に仕事をしたのは今回が初めてとなる。記者会見に出席したギターのキース・リチャーズは、「会う前から、深い絆で結ばれていたようなものだ」と言い、ボーカルのミック・ジャガーも、「数あるスコセッシ作品のなかで、この映画だけ“ギミー・シェルター”が使われていない」とジョークを飛ばした。
ちなみに「ギミー・シェルター」はストーンズの代表曲のひとつで、『ディパーテッド』など複数のスコセッシ作品で使用されている。
スコセッシ監督は、70年代になるまでストーンズが演奏する姿を見たことがなかった、と告白。しかし、レコードを聴きながら、演奏風景を頭のなかで思い描いていたという。ストーンズの魅力を訊かれ、「タイムレスだ。若返らせてくれる」と語った。 |