自分でも不思議なんですが、絵を見ることについて安らぎを感じるんですよね。 でも、絵画については何の知識も無いし、ましてや絵を描くこと自体もへたくそだし、美術には程遠い人間なんですが。 今日は会社を半休して、上野の動物園の隣にある東京都美術館へ行ってきました。 今、バルテュス展が開催されています。僕は全然知らない画家ですが、今世紀で最高に絶賛されている画家だったみたいです。彼に魅せられたバルテュストなんていう人達もいて、作家の江國香織さんとか吉永小百合さんとか有名人が名を連ねています。 さて、そのバルテュスさんの絵、どうだったでしょうか。 この人、長生きしたんですよね、画家としての人生の前半の作品は、衝撃的な女性のあられもないポーズ(言い方が難しいのでパンフのまま)。確かにポーズにも無理があって当時の批評にさらされたことはわかる気がします。が、その画は、彼が何度もデッサンで下絵の練習をして描いたことから、ただならぬ気迫を感じる画です。 その女性のポーズは、肢体を伸ばし、近くから見ると変ですが、少し離れた位置から見るととても伸びやかで、女性の持つ肌の曲線の美しさを感じました。 晩年は風景画を描いたようです。それはスイスにあるバルテュスさんの別荘からの風景という事ですが、僕もそこ行ってみたくなりましたね。長野にある古~いペンションみたいな感じの別荘です。こにアトリエを構えゆっくりとじっくりと描いた彼の絵は、若い頃に描いた衝撃的なものとはまた違った感じでした。日本の女性の方と結婚されたようで、日本の浮世絵も勉強したみたいです。彼は着物を気に入っていたようでいつも着ていたみたい。見事な着こなしです。そこがまた我々日本人にとって親近感が沸くところですね。 まだまだ、展覧会に出ていない作品はありそうです。そういうのも見てみたいと思いました。 |