ひつじの歌

 
2013/02/16 9:39:27|つれづれ
ピアノのリサイタル
 先日、ピアノのリサイタルに行って来ました。

 聴いているうちに心地よく寝てしまうかもと思うとなかなか行けなかったのですが、友人が誘ってくれたのを機に辻井信行さんの演奏会に行ってきました。

 辻井さんが大きな緑豊かな欅の木のようにも、こんこんと命の水を湧き出す泉のようにも見えました。  
そしてサントリーホールは小宇宙の広がりを見せ空間も雄弁な舞台になることを教えてくれました。 中心から拡がるフォルムをこんな壮大なイメージでできたらすごいです。たとえばLのフォルムを高く湧き上がる水や空に向かって枝を広げる欅の木のように表現できたらそこに集まってくる小鳥や動物までもが見えそうです。

 演奏中に辻井さんの体がほとんど揺れないのを見ていて、自分の中心を意識するオイリュトミーの練習を思い出しました。







2013/01/19 15:45:04|その他
ホレおばさんを読む


  雪が降ると見慣れた景色が一変しますね。
 積もる雪を見ながら1年前に大地に雪を降らせる「ホレおばさん」のお話を、アントロポゾフィーの小さな勉強会で読んだことを思い出しました。

 このときはじっくり時間をかけて楽しみながらお話の流れを読み解きましたが、びっくりするほどの重要なヒントが子供の大好きな昔話の中に隠されていました。その中でも「思考の糸を紡ぐ」という言葉はひとつの大切なキーワードになりました。

 日常に生きることだけに忙しい現代の私たちが、非日常の世界に入り込むには思考の糸を紡ぐ練習が欠かせません。しかし実際に思考の糸を紡ぐといっても、「何をどう考えるか」も皆目見当がつきません。そんな中で私の場合は「他者のためにできることを考える」といことがその糸を紡ぐ結果となりました。

 この言葉は数年前にオイリュトミーの先生から頂いた年賀状に書かれていた言葉です。頭の片隅にいつもこの言葉を置いておくと不思議と今までの自分とは違った視点で物事を考えられるようになるのです。

 

 








2013/01/04 23:01:00|つれづれ
明けましておめでとうございます
 
昨年のお正月は震災後、一年たたずに迎えたお正月でしたから、家族全員であたり前のように迎えるお元日がとても有難くてしみじみと普通の日常を感謝しました。
 けれども昨年は大変な危機感を持って原発や政治の向かう方向に注視した年でもありました。
 
 今年はどんな年になるのかな。
もし現代に2013年前の星読み人がいたら空から何を読み取るのかな。
 未来が少しでも良くなるように私の出来ることはしなくちゃね。







2012/11/12 23:50:10|その他
ブログに気持ちが戻ってくるまで
ブログに気持ちが戻ってくるまでに、ずいぶんと時間がかかってしまいました。
自分のペースで出来るところからと思って始めたものですが、いや〜超マイペースな性格が初っぱなから出てしまいましたハハ。
 ここしばらく私の気持ちがどこに行っていたかというと、今までになく真面目に戦争と経済のことを考えていました。
このことは私のオイリュトミーの先生からの影響も大きくて、原発事故を機に、今まで知らなかった闇の世界が一般市民の私の目にも触れるようになり、考えなくてはいけない事が山程あることの気がついたのです。

 8月末に家族で長崎に旅行し、爆心地、浦上天主堂、原爆資料館などを巡りました。
「なぜ長崎に原爆が落とされたか」という問の答えのひとつが原爆の威力を調べやすいからという理由でした。こんなことが正当な理由になるんでしょうか。
 そして10月には広島で被爆された女性の語り部の方の話を聞く機会に恵まれました。
当事12歳だった彼女は幸運にも市外にいたために命拾いし、家族を捜しに広島市内に向かいながらその途中で、腕を下げると皮膚がずるりと垂れ落ちてしまうので両手を前に差し出しながら逃げまどう人々の地獄絵をその目に焼き付け、その後、気丈にも横たわる人々の看護の手助けをして、割れた頭にたかるウジ虫を必死で取り除いたとおっしゃっていました。
 ヒロシマとナガサキはウランとプルトニウムの威力を調べるための、経済大国の実験だったのですか。
この3ヶ月間で読んだ本は、池田香代子さんの訳した「夜と霧」、広瀬隆さんの「クラウゼヴィッツの暗号文」「危険な話 チェルノブイリと日本の運命」 「億万長者はハリウッドを殺す」「資本主義崩壊の首謀者たち」などです。鞄に入れ持ち運びするだけの事も多かったけどはしょって大づかみで読みました。

 そしていま漠然と私が考えていることは、現代の人々が生きるために働いて稼いでいるお金は、金(きん)ほどに実質がなく、誰かの思惑で価値が上がったり下がったりする。そんな実体のないものに翻弄されている。
世界中のほとんどの人が生きていくことに不安を感じているのに、一握りの人だけがさらに富んでいく社会。たくさんの弱い人々の命を代償に繁栄する社会なんて長続きするわけないなあ。
 実生活の中で、自分に何が出来るのかな。







2012/09/22 9:39:47|つれづれ
秋の訪れ

 やっと自分を取り戻す季節になりました。
オイリュトミーの個人レッスンを受けてから1ヶ月半以上が経ってしまいました。
そして今やっと自分の中にI A Oが湧いてきました。
 年をとるごとに季節に敏感になると言いますが、至って月並みな感覚しか持ち合わせていないようです。
 7月の末にオイリュトミーのレッスンで魂のこよみを動いたとき、動きの中にうっすらと秋の予感があったのに、1ヶ月以上遅れて私の気持ちの中で今やっと秋が来たと思えるこのギャップはどうしてなのでしょうか。
日本とヨーロッパの気候の違いが、魂にまで影響してしまうのか。そうすると秋が遅くはじまる日本は、冬の魂があまり深みに行かないことになっちゃうなあ。
 ミカエル祭を前にして日本が、中国が、世界が、がたがたと揺れ歪みが大きくなっているのがとても心配です。